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[36363] 【チキンレース】世紀王ウルガモスサンの1日1レス小説    (最後のレスにジャンプ)

1 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 投稿日:2021/01/05 19:07:01 ID:FJlm5fdQ [1/2] 名前 ID
自分がどうして生まれて来たのか、誰しも一度は考えるだろう。
答えもなく、誰に聞いているわけでもない無意味な問い掛け。誰もがほんの一瞬だけでも悩む普遍の真理。
だがそれを知れたなら。問い掛けに答えることが出来たなら。
きっと、誰もがそれを祝福するだろう。

今、口が切れた。
口内に溜まった血液は溢れ、歯の隙間から流れ出る。吐き出そうとするが、うつ伏せのこの姿勢ではそれも叶わない。
まあ、それ以前に現在の僕にはありとあらゆる行動の自由が剥奪されているのだが。
忌々しい手枷と足枷を振るわせ、目の前にいる研究員に細やかな怒りと抵抗をぶつけるが、彼らは僕のことなど見えていないようだった。

「被験体BM-03、電気信号強化訓練は終わっていないぞ。口内を切って逃れようとするな」

口内の傷は既に癒えていた。
先程まで気持ち悪く口の中で渦巻いていた血液も止血されている。
治療によるものではない。僕の身体そのものに備わっている機能によるものだ。
僕は死なない身体だ。

「死ななくても……痛いし怖いんですがねぇ」

「痛い?怖い?何故そんなことを考えるんだ」

「君は死なないのだからそんなことを考える必要はない」

「君が率先して皆を率い、聖戦へと臨まなければならない」

「自覚しなさい」

「プロヴィデンス様の加護がありながら何故恐怖に心を支配されるのだ」

ああ、まただ。狂信者どもが。
再び身体を駆け巡る電流に口を噛み締めて堪えながら、激痛で満ちた脳みそをフル回転させる。
考えろ。考えろ。
ここから脱出するんだ。
この歪んだ牢獄から抜け出し、自由を手にするんだ。

これは、僕が犠牲にしたものを数える物語。
2 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/05 19:45:56 ID:FJlm5fdQ [2/2] 名前 ID
この場所は【真人類覚醒機関イリス】の最大の設備を持つ【失楽園】。
僕は半年前に誘拐され、ここで人体実験のモルモットにされている。
ここにいる間に、僕はイリスがどんな組織なのか。何を目的としているのかを知ることに時間を要してしまった。

【真人類】。それは人間の上位種。それは人間の超越者。それはあらゆる進化の頂点に立つ種。
読んで字の如く、イリスはこの真人類と呼ばれる存在を求めて世界各地から人間を拉致し、その被害者による人体実験を行なっている。
僕も真人類に覚醒する素質を持っていたから、こうして突然失楽園へと拉致されたようだ。
奴らが真人類を集めて何をするのか、それはまだわからない。
しかし間違いないのは、ここが地獄以下の最底辺の場所だということだ。
僕の隣でうわ言のように何かを呟く青年を見て、つくづくそう思う。

「か……て…れ……」

「どうしたのですか?大丈夫ですか?」

「お……や……くれ……」

「まあまあ、可哀想に……辛いのですね」

「大丈夫です。貴方は必ず救われます」

「聖戦へと臨めば、貴方の魂はプロヴィデンス様の元へ召されます。それこそが、真人類に齎される大いなる救いなのです」

青年の元に駆け寄ったシスターは、周りの雰囲気と比べて場違いに見えるような慈悲深い声で青年に手を合わせている。
周囲の研究員も同じように手を合わせ、その空間は静かな狂気へと包まれている。

「プロヴィデンス様のご加護を」

「「「「プロヴィデンス様のご加護を」」」」
3 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/06 16:16:26 ID:fVfW1Jus 名前 ID
狂っている。
電気ショックでノイズの走る頭に、ずっと響く狂気。
隣の青年だけじゃない。この場所にいる人間は全員壊れてしまう。
手枷が突然外れて、僕は支えるものが無くなったことで脱力したまま倒れてしまう。筋肉に上手く力が入らない。

「訓練は終了だ。早く立て」

「……」

「立て!」

「うっ……」

痺れて立てないだけだ。
そう思っていると間髪入れずに首に蹴りを入れられ、小さい呻きが口から出る。
突然逆上した研究員が、立つことのできない僕を踏みつけて怒鳴り始める。

「プロヴィデンス様のご加護がありながら、何故自らの脚で立とうともしない!!この不信徒め!!」

「プロヴィデンス様の御心に叛く気か!!」

立てないって言ってるだろ。
痺れた唇では、そう叫ぶこともままならない。
ひとしきり怒鳴り散らかし踏み散らかしはしたが、結局僕は立てなかったので別の研究員に自分の部屋に連れて行かれた。
まあ、この場所を部屋と呼ぶのも烏滸がましいが。

「立て」

「立てるわけがないだろ……」

「お前は死なないんだ。立てる」

「何の関係があるんだよ」

震える口で反論してみたが、駄目だ。話が通じない。
無言で部屋へと押し込まれ、そのまま僕は埃の漂う地面に後頭部から叩き落とされた。

「痛い……」

「お前は死なない。痛くない」

「痛いもんは……痛いだろうが……!」

「プロヴィデンス様のご加護があるのだ。痛みも恐れも悲しみもない」

頭がおかしいんじゃないのか。
とはいえ、言うのも無駄だとわかったから言わないが。
僕は確かに死なないが、それで痛覚が消えているなんてことは全く無いのだ。奴らはそれを理解していない。理解できない。
プロヴィデンス様とやらのご加護なのだから、そんなことはあり得ないのだと言い張っている。
日々、僕に課せられる訓練とは名ばかりの拷問も誰よりも激しいのはそのせいだろうか。
相変わらず指一本動かすにも震えが止まらない身体が、不老不死だと?
ふざけるな、と言ってやりたい。
4 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/07 18:55:20 ID:koy3xF1w 名前 ID
うだうだと考えている間にようやく手足の痺れが取れた。
しかし電流を受け続けていたからか焼き切れている筋肉があるようで、再生しているとはいえ激痛が走る。
叫びはしない。叫んだらまたシスターや研究員が来てイカれた教典を開いて語り始めるからだ。そうするとウザくて堪らない。
身を屈めていると、まだ人権のある生活をしていた頃を思い出した。
出かける度、帰ってくる度に母さんに抱き締められたあの頃を。
ダメだ、泣きそうだ。
息を殺して泣かなければならないのも、虚しいものだ。
声にならない声が出そうになった時、看守が現れた。

「お前の部屋に新入りが来たぞ。仲良くしてやれ」

「はぁ……?」

看守の隣にいたのは、片腕の無い少女だった。
瞳はハイライトを失い、切断したばかりであろう左腕は包帯から血が滴っている。
なんと悍ましい光景なのだろう。吐き気を催す。
少女は看守にどつかれて僕の部屋に入れられ、看守は苛立った様子で立ち去った。

「そいつは【並行次元観測者】だ。発狂しないようにお前が看るんだ」

「ふざけんなよ……攫っておいて厄介払い扱いか?」

「……真人類にも満たない【NOVA】の癖に偉い口が叩けたもんだな?」

僕の発言に余程腹が立ったのか、看守は僕の髪を引っ掴んで自分の口元に寄せた。
そして、僕の口に自分の舌を入れ、口内を舐め回す。
こいつは男食家だ。ここに最初に来た時、僕のことを凌辱して楽しんでいた。

「おい、俺がどうしてお前をこうして可愛がってやってるかわかるか?」

「お前は死なない上に顔が良い。痛いだの辛いだの五月蝿いが病原菌を持たない」

「ペットとしては悪くないんだよ」

「とうとうペット扱いか、人間が終わってるな」

「減らず口は気に入らんが……気に入らんだけだ」

次の瞬間、僕の舌は炎で焼け爛れた。
パイロキネシスだ。

「あがっ、ごあああ……」

「あー、すっきりした」
5 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/08 14:31:02 ID:mpTOj2Tk 名前 ID
「精々自分の立場を弁えろよ、クズ」

そう言って看守が部屋から出て行くと、勢いよく閉められたドアの音に少女が怯えてか細い声を出す。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

少女は蹲ってぶつぶつと謝罪の言葉を連ねている。
彼女に非など一切無いということが、更に僕の心の中にある怒りの炎を静かに燃え上がらせた。
治りかけの舌で、負け惜しみを口に出す。

「何がクズだ……ふざけやがって」

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

「……はぁ」

唾液を吐いて捨て、少女が泣き止むまでは様子を見ることにした。
30分もすると流石に疲れたようで、少女は蹲った姿勢のまま寝てしまった。
ようやく静かになった。ため息を吐いて、僕も寝ることにした。
明日もどうせこの調子だろうから、せめて夢の中では平和であって欲しいと願いながら。
6 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/09 19:32:03 ID:y5jHj/Zo 名前 ID
翌朝。朝かもわからない朝。
昨日の疲労が起こした激痛が全身を貫き、僕は目を覚ました。

「がっ!ああああ……」

「クソッ!」

脂汗と涎が溢れ出て、囚人服が湿る。
痛みを和らげようと身体が勝手に暴れ、脚が壁を蹴ると人差し指の爪が剥がれた。
その痛みが他の痛みを鈍くさせ、皮肉にも僕の意識を身体に取り戻させた。

「痛ッ……て……ェ」

「……大丈夫?」

「ぁ……?」

脚を押さえて痛みを堪えていた僕に話しかけたのは、昨日僕の部屋に看守が連れて来た少女だった。

「なんだよ……正気が戻ったのか?」

「……ねえ、ここは何処なの?」

「はぁ……聞かされてもいないのか。雑な仕事だなぁ……」

「答えてよ……でないと」

「この腕を見てると、頭がおかしくなりそうなの……」

「……ああ、辛いよな」

包帯の巻かれた腕を押さえて怯えた声を出す少女を、僕は可哀想で見ていられなかった。
だが、彼女を落ち着かせる必要もあるので、壁に背中を預けて息を整えた。

「わかったよ、話す。でもショッキング過ぎるから気を悪くするなよ」

「それでも……知らないのはもっと嫌だ」

気丈な子だな、とぼんやり思った。

「……君、名前は?」

「……[灰羽 鈴音]」

「僕は……」

「[神上 神示]だよ」
7 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/10 17:08:48 ID:L2.X4big 名前 ID
僕は鈴音に僕の知っていることは全て話した。
そうなるだろうとは思っていたが、やはり途中から鈴音は表情に怒りを滲ませていた。

「そんなことのために、私は……」

「許せない……」

左腕を押さえて唇を噛み締める鈴音の肩を撫で、僕はまたため息を吐く。

「奴らは狂っている。僕も君も、奴らの狂気の犠牲者だ」

「逃げ出すことは……出来ないの?」

「無理だね。ここは空の上にある」

「空?」

「真人類は人類の進化種っていうのは教えたよね。イリスが本物の真人類を発見していないことも」

「ああ、うん……」

「真人類のなり損ないはNOVAと呼ばれる超能力者になる。君も僕もNOVA能力者だ、それでイリスにも協力するNOVA能力者がこの失楽園を上空へと浮かばせているんだ」

「それって……」

「ここから脱出することは、不可能だ」

僕のその言葉を聞いた途端、鈴音は絶望に表情を歪ませた。
当然だ。楽園とは名ばかりのこの地獄に永遠に幽閉されると知れば、こうもなるだろう。
だが、それとは別に鈴音は左眼を押さえて苦しみ出した。

「どうした、鈴音」

「わ、わからない……左眼に、左眼から……知らない景色が見える……」

「知らない景色?」

「白黒の、東京みたいな……でも、ビルが全部時計塔になってて……人がいない」

「そんな街は無い……ということは、それが能力か」

「能力……?うっ……」

「君は異なる世界を見ることが出来る……らしい。その左眼から、異世界を見通す[ゲイザー・アイ]能力だろうね」

「くう……それが何の役に立つの」

「さあね。能力が覚醒するまではイリス自体も把握できないんだ」
8 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/11 16:15:10 ID:337BdjHM [1/3] 名前 ID
僕は鈴音の顔をこちらに寄せ、眼を見つめる。
鈴音の眼は、星の瞬きのように綺麗だった。

「鈴音……変わっていく自分を恐れてはいけないよ」

「え……?」

「ここで生き残ることが出来るのは、キレた奴かイカれた奴だ。きっと、君はまともでいようとするだろうけど」

鈴音の喪った腕を思うと、僕は彼女が愛おしくてたまらなかった。
思わず、彼女の左腕を人差し指で撫でてしまう。

「それではダメだ、死んでしまう。僕は君に生き残って欲しい」

「逃げられないって言ったのに、なんでそんなことを言うの……」

「僕はここから逃げ出すつもりだ」

「え……」

鈴音が驚愕の表情になったと同時に、扉が勢いよく開いて看守が僕の腕を掴み上げた。

「時間だ。来い」

「ちょ……ちょっと待って!あなた何を!」

「いいかい鈴音、生き残れよ。僕が絶対に方法を見つける、その日まで」

鈴音が何かを言いかける前に、僕は看守に実験室へと連れて行かれた。
9 : 名無しさん 2021/01/11 16:20:30 ID:k.P5nPV6 [1/2] 名前 ID
1件のレス
くっっさ
10 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/11 16:30:28 ID:337BdjHM [2/3] 名前 ID
2件のレス
>>9
なんだ読んでくれたのか
ありがとう~読まれないよりは読んでダメ出しされる方が嬉しいわ
スタイルは便利だな適当に書き置いておけば後から修正も効くから感想知りながら書き直せるんだもん
11 : 名無しさん 2021/01/11 17:26:42 ID:k.P5nPV6 [2/2] 名前 ID
1件のレス
>>10
長文余裕アピールくっさ
12 : 名無しさん 2021/01/11 17:32:37 ID:7pwmyTkY 名前 ID
1件のレス
>>10
挑発にのるから軽く見られるんだよ。
そんなんだとサボテンやカイトと同レベルですよ。
13 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/11 18:30:21 ID:337BdjHM [3/3] 名前 ID
>>11
>>12
別に挑発に乗ったわけじゃあ無いんだ、ガチで嬉しくなっちゃって……
まあでもどこら辺にサボ要素カイト要素があるんだ?よくわからんのだが
14 : 名無しさん [sage] 2021/01/11 22:05:46 ID:vSEg5RyA 名前 ID
1件のレス
なんでポケモンの掲示板で書くの?
15 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/12 00:32:33 ID:FCB3lhwA [1/3] 名前 ID
1件のレス
>>14
1日1回なんか描く習慣を付けたくて
大っぴらに見せずにかつ誰かに感想が貰える場所で
更にいつでも編集出来て楽だし
以前からポケモン要素無いままどれくらい書けるのか気になっていたから
ここを使ってみた

というわけ
16 : 名無しさん 2021/01/12 01:04:00 ID:aEMG3Vcc [1/2] 名前 ID
1件のレス
>>15
要は構ってちゃんだろ?
リア友とやれr…あっ(察し)
17 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/12 01:22:42 ID:FCB3lhwA [2/3] 名前 ID
1件のレス
>>16
懇切丁寧に説明しただろ
リア友は具体例あんまり出してくれねえし客観的視点が欲しいってのもある
後は上記の通りかな。二次創作だと自分の中の解釈が強くて描きにくいし、実験だよ
18 : 名無しさん 2021/01/12 01:44:03 ID:aEMG3Vcc [2/2] 名前 ID
1件のレス
>>17
具体例出してくんない>お前の事 友達と思ってない説
19 : アナザーココ◆DF1rKrj2Do 2021/01/12 02:34:06 ID:lcoKkYyE 名前 ID
>>18
俺自身が反証になることだ
20 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/12 09:50:13 ID:FCB3lhwA [3/3] 名前 ID
今日の実験は脳波を測定しながらの筆記テストだ。
問題を間違えればペナルティが発生するだけのシンプルなクソ実験。だが、ここにもイリスの底意地の悪さというか、頭の悪さというかが滲み出ている。

「はーっ……」

試験を受けている全員が諦めた表情になった。当然だ、明らかに普通の人間が解ける問題じゃない。そもそも出題している奴らだって解けやしないだろう。
僕だってわからない。地元じゃ天才だとか言われているが結局のところデスクに座って学校で学ぶ程度の知識しかない。知らない物は解きようが無い。

「大丈夫です。プロヴィデンス様のお声が聞こえれば、解けるはずですよ」

シスターが口を開いたが、お前たちの神は学問の神なのかと問いたくなってきた。
まあどうせ筋の通った答えなんて返ってこないだろうが。
僕も腕を組んで、眼を閉じる。
その瞬間に僕の頭の中に、声が響いた。

『聞こえるか、神示』

『聞こえているよ。僕は知能テスト中だけど、そっちは?』

『こっちは中々進まねえよ。どうだ、お前の方はなんか目新しいことは無いのか』

『異世界を見れるって能力の子が俺のルームメイトになったよ。腕が切られてて可哀想だった』

『はっ、異なる世界を見れたところで何の役に立つんだ?』

『いいや、僕はあの子こそがここを脱出する為のキーパーソンだと睨んでいるねッ』

『はぁ?根拠は?』

『あの力、わかるんだよ。ただ見るだけで終わるはずがない。彼女の精神が成長すれば僕の望む力に覚醒してくれる』

『妄想だけでよく言えたもんだ。しょうもねえ』

『なら他に僕たちを助けてくれる能力者がいるのかな?薄氷のような浅い賭けでも、それに縋らなきゃ僕たちは救われないんだよ』

『……わかったよ、好きにしろ。どの道まだ逃げられねえんだ』

『頼りにしているよ……シド』

僕の頭に直接話しかけてきたのは、僕の協力者である能力者のシドだ。
彼の助けを借りて僕は、そして僕たちは計画を進めている。
この失楽園から解放される為の、脱出計画を。
21 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/13 14:28:13 ID:5F.mjdpQ [1/5] 名前 ID
1件のレス
プロローグまで書いたは良いが脱出ものとかあんま観たことないからここからどうするかわからなくなってきたな
22 : 空の支配者 裂空斬◆vTbsXiThxQ 2021/01/13 17:15:52 ID:R8fhMXdQ [1/3] 名前 ID
1件のレス
>>21
とりあえず約束のネバーランド見ればいいんじゃね?(テキトー)
なんかそれも脱出ものらしいし。まあ俺見てないから詳しくは知らんけど()
23 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/13 17:19:41 ID:5F.mjdpQ [2/5] 名前 ID
1件のレス
>>22
もう観たしなぁ
というか主人公たちの能力普通に便利にし過ぎたかな……ままええわ(楽観)
24 : 空の支配者 裂空斬◆vTbsXiThxQ 2021/01/13 17:30:57 ID:R8fhMXdQ [2/3] 名前 ID
1件のレス
>>23
まあとりあえずいろんなシチュエーションで脱出しようとしたら敵に先回りされた~!って話やればいいんじゃね?それで毎回脱出に失敗するけど、少しずつ脱出成功に近づいていってるみたいな。それで最終的には失敗した時の経験も活かして脱出に成功するみたいな
25 : 名無しさん 2021/01/13 17:42:23 ID:Oj/deOt6 名前 ID
1件のレス
脱出映画でオススメしたいのは

アルカトラズからの脱出

暴力脱獄

アルゴ

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26 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/13 17:45:35 ID:5F.mjdpQ [3/5] 名前 ID
1件のレス
>>24
いや脱出までの道のりは決まってるんだ
でも脱出するまでひたすら痛めつけたいからどれくらいやっていいのかわからないんだ
脱出自体は時間が解決してくれる問題だからルート構築に時間を割いている状態で、取り敢えず何レスくらい拷問シーン付けて良いの?
27 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/13 17:46:11 ID:5F.mjdpQ [4/5] 名前 ID
>>25
娯楽に飢えているし参考ついでに機会があったら借りてみるよ
28 : 名無しさん 2021/01/13 17:49:43 ID:Op3FEaJE 名前 ID
ポケモン板でやるんじゃねえよガイジ
29 : メガラティ◆C1gWVdU7Lk 2021/01/13 19:22:28 ID:bpq1H6ho 名前 ID
支援
30 : 空の支配者 裂空斬◆vTbsXiThxQ 2021/01/13 20:28:03 ID:R8fhMXdQ [3/3] 名前 ID
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>>26
かわいそうなのは抜けるから100レスくらい痛みつけてやれ()
もう主人公の心が折れかけるくらい痛みつけてやれ
31 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/13 20:37:04 ID:5F.mjdpQ [5/5] 名前 ID
>>30
多過ぎィ!!
中弛みは一番ダメなんだよなぁ
32 : 鉄屑・オルタ◆/l5FS9wN7w 2021/01/14 00:13:20 ID:MFJucNcs 名前 ID
かわいそうなのは読めない
33 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/14 23:02:10 ID:xCCS4o46 名前 ID
シドは波長の近い他者と他者を意識領域で繋げ、通信を可能とするテレパシー能力者だ。
幸いにして、NOVA能力者になると各々の脳波長は近しくなるようで、シドのこの力を使うことで僕たちは同じ目的の元で団結することが出来た。
既に同志となる者は20人以上が集った。各々の能力を駆使すれば、脱出も不可能ではないだろう。
だが、それではダメだ。
僕1人だけでも、仲間だけでも、ダメなのだ。
僕たちは囚われた全員を救い出し、自由の野原へと解き放つと誓った。
だから、可能な限りの最善を尽くさなければならない。
今、この場で僕が耐え切れば必ずチャンスはやってくる。
奴らは僕たちを殺せない。準備期間として利用してやる。
僕の瞳の中にある希望が潰えることはない。

「……はぁ」

ペーパーにも最大限の答えを出した。
今に見ていろ、イリスの屑ども。

「BM-03、これはどういうつもりだ?」

「見たままに解釈するんだな」

「いいだろう」

僕を殴った試験官が手に持っているのは、僕のペーパー。
僕が「狂信」と書いたペーパーだ。

「お前はプロヴィデンス様を信仰しないのか」

「この世界に神などいない。神がいるなら、イリスなんてものは無い」

「無神論者が……」

髪を引っ掴まれて、机に叩きつけられる。
奴らは僕が気に入らないので、少し煽ってやれば直ぐにこれだ。扱いやすい。
奴らが慎重に能力者を殺さないようにしているケアは僕には必要ない。だから僕がこうして囮になっている間は、他の皆への被害は与えられない。
僕の役割は謂わば「人柱」だ。僕がイリスから他の皆を守る盾になれば、イリスは僕を痛めつけてそれで満足する。
一つの玩具を与えるだけで満足するのだから、安い組織だ。

「がほっ……」

「プロヴィデンス様から授かった力を持ちながら、プロヴィデンス様を信じれないのか?」

「可哀想に。救ってあげなきゃ」

「プロヴィデンス様を信じれば救われるのよ」
34 : 名無しさん [sage] 2021/01/14 23:16:57 ID:t1DMuETA 名前 ID
1件のレス
我慢汁流しながら書いてそう
35 : アナザーココ◆DF1rKrj2Do 2021/01/15 04:41:53 ID:H9RMuB9k 名前 ID
1件のレス
正直今日まで読んでなかったけど主人公が予想通りだった
36 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/15 10:26:35 ID:YXgsmDtA 名前 ID
>>34
曇らせはれっきとした文化だ。ライナーがそれを証明している

>>35
これをそのうち清書してそれっぽく纏めるのだ
37 : 世紀王ウルガモスサン◆cF73yUix5w 2021/01/16 18:18:15 ID:KpiFtshE 名前 ID
ごちゃごちゃうるさい奴らだ。精々胡座をかいていろ。
僕への拷問はいつの間にか終わり、痛めつけられた分の怒りが僕の中で渦巻いているのがわかる。
部屋に戻された僕を鈴音は待っていてくれた。
ここに来て初めて、嬉しいという感情が湧き上がったのを感じた。

「神示くん……大丈夫?」

「鈴音、君の方こそ大丈夫なのか?君に万が一にも怪我があってはいけない」

「私なんかよりも、自分を大切にしてあげてよ……」

「皆でここを出る為なんだ。僕が身体を張って成功する作戦だから、仕方ないことだ」

「仕方ないって……」

「……ごめん、ちょっと疲れたんだ。シーツを1枚貸してくれないか?」

「……うん」

心配そうな鈴音を安心させてやりたかったが、疲弊し過ぎた。
鈴音の頭を撫で、僕は取り敢えず眠りにつくことにした。

「大丈夫、君は僕が守るから……」

「神示くん……」

「はぁ……」

ああ、どうしてだろう。
瞼の下が熱い気がする。
38 : メガラティ◆C1gWVdU7Lk 2021/01/16 18:37:07 ID:oriCQycI 名前 ID
かわいそうじゃないと抜けない

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