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① - 茶柱たべたべの小説 - pixiv
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6,874文字
チケットシリーズ
 たまには明るいのも書こうと思って書きました。
 トレーナーが無垢なチケゾーの望み通り肩揉んだりマッサージしたりしながら悶々としてるだけなので健全です。健全ったら健全です。ただこれ以上続いたら健全じゃなくなる可能性もあるのでここで終わります。

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2021年8月28日 05:31


 トレーナーは困っていた。  彼の担当するウマ娘ウイニングチケットについてだ。  別に、仲が悪くなったわけではない。  チケットがグレたわけでもない。  というより、彼女に落ち度は一切ない。悪いのはトレーナーである。  というのも。  まあ、つまるところ。  言葉を選ばず、ところはばからず言うのであれば。

 ここ最近、チケットの発育が著しいのである。

「トレーナーさん! さっきのアタシの走りどうだった!?」

 今日も今日とてトレーニング終わり、ジャージ姿のチケットが満面の笑みを浮かべて、トレーナーに話しかけてきた。  場所はトレーナー室。中にいるのは彼と彼女の二人だけ。  チケットは挙動もさることながら、顔もまだまだ少女然としている。  三年間、彼女と二人三脚で夢を駆けてきたトレーナーである。なので、多少の愛バびいきもある。  まあ、可愛らしい。  天真爛漫で、純粋無垢。なんというか、やや齢の離れた妹感がある。  彼女としても、自分に対して家族同然の親しみを抱いてくれている感じがする。  それは、いい。  トレーナーとウマ娘の絆が深まっているのは、喜ばしいことだ。  でも。

「ねーねー! どうだったー!? ちゃんと見てたよねー、トレーナーさーん!」

 チケットは眉を下げ、少し心配げな表情を作りながら、ぴょんぴょん跳ねた。  トレーナーは思わず、彼女から目を逸らした。  何故かと言えば、目に毒だからだ。

 縦と言わず横と言わず、滅茶苦茶に揺れるのである。

 彼女と過ごして、三年間。  『男子三日会わざれば刮目して見よ』と言うように、年月は人を変える。  特にウマ娘という種族は『本格化』の関係もあり、人間と比べるとかなり発育が良い。  そして、言うまでもないことだが、チケットはウマ娘である。  そんなチケットが、三年間である。  まあ、とんでもないことになった。   「んー? トレーナーさん、何で目逸らすのー? もお! ちゃんとアタシを見てよ〜〜っ!」

 むんずと顔を掴まれ、チケットの方を強制的に向かされる。  ややムッとした彼女の顔が見える。  ぴこぴこ元気いっぱいに動く黒耳。  真っ赤なルビーみたいな綺麗な瞳。  絆創膏の貼ってある頬が、プクッと膨らんでいる。  顔は可愛らしい。  可愛らしいのだが。

「むー! 何か目が合わないぞー! やましいことでもあるのトレーナーさん!? あー、さてはさっきちゃんと見てなかったなー!? うおおおおおおおん!! 残念だよおおおおおおおおおおおお!!」

 駄々っ子のようにチケットが腕を揺らす。トレーナーの頭を持ったままなので、視界も一緒に揺れる。天井、床、壁、チケットの顔。  そして、真っ白なテント。

「んう? トレーナーさん、どうしたの? 顔赤いよ?」

 キョトンとして、チケットが首を傾げる。  しかし、トレーナーの視線は彼女の他の部位に釘付けになっていた。

 ジャージのチャックが閉まりきらず、ガバッと前を開き、薄く白い体操服がギチイッ! ギッッチイイイ! とテントを張っている彼女の胸に。

 元よりあのゴールドシップに並ぶほどのナイスバディであった彼女だ。それがこの三年間で更に成長した。昔と同じサイズの勝負服を着れば、レーシングトップの部分から北半球も南半球も東西南北問わずはみ出しまくって、危ない水着みたいになってしまうだろう。  学園側もそんな彼女の発育に合わせ、勝負服から制服に至るまで、サイズを調整した。それでもなお、彼女が着れば前方へググッと大きなテントを貼り、パッッツパツに横皺を作りまくり、歩くだけでチャックは下がり、悪くすればボタンも弾け飛ぶ。  まずいことに、身体の方はそこまでたわわに実っているのに、精神面はあまり変化なし。天真爛漫で純朴なまま。  これが、大いにトレーナーを悩ませた。  チケットは元気いっぱいな少女だ。身振り手振りがすごい大きい。特に、トレーナーの前だとテンションが上がるためか、普段より一割り増しぐらいでボディランゲージが激しくなる。  それはもう、バルンバルン揺れる。  あのビワハヤヒデのものより立派な特大ブラジャー(チケット談)に、大質量の乳肉をミッッッヂミヂに詰め込んでいるにもかかわらず、これでもかと弾む。  「どんだけ柔らかくてデカいの!?」と、ナリタタイシンが半ギレで詰め寄ったのが数ヶ月前のことだが、それから時を経て迎えた昨日、本人は「ちょっとキツくなってきちゃったんだよねー、今のブラ」と抜かしていた。  まあ、目のやり場に困る。  それだけではない。  チケットは、トレーナーとの距離感がバグっている。他の学友相手ではそうでもないのに、彼相手だとあり得ないぐらいのショートレンジをかましてくる。  もちろん、当たる。  当たるというか、沈み込む。  昨日なんかトレーナー室で一緒に食事をしていたら、肘がムッッニュウウウウッと心地よい感触に包まれた。  そのあまりにも心地よい感触に、何が起こったか分からずそちらを見たら、いつの間にか距離を詰めてきていたキョトン顔のチケットと、彼女の爆乳を押し上げるように何センチも沈んだ自分の肘を発見し、床にひっくり返った次第だ。  というか、肘で押し上げる形だったので、彼女の乳房のズッッッシリした重さが、余すことなくダイレクトに伝わってきて、脳味噌にも刻み込まれて、その晩は眠れなかった。  信頼の結果としての距離感崩壊なのだろうが、正直言って心臓に悪いのでやめてほしい。

 何を隠そう、トレーナーは巨乳好きなのである。    包み隠さず言えば、大きければ大きいほど良いと思っている。

 なので片方だけで数キロはある西瓜みたいな双丘を、無垢な笑みと共に見せつけられたり、無防備な笑みと共に押し付けられたりしたら、控えめに言ってヤバい。  このままだと愛バで自家発電してしまう。それだけはいけない。自分の中で三年間、大切に大切に積み上げてきたものを、全部ぶち壊してしまうような気がする。  彼女のはち切れんばかりのバストをグニュングニュン押し付けられた日の晩、えっちぃ夢で寝てる間に暴発することは何度かあったが、それは自分の意志によるものではないのでノーカウントである。  その辺り自分に甘いトレーナーであったが、とにもかくにも、このままでは純真無垢な愛バへの罪悪感が半端ではない。   「うーん? トレーナーさん、どうしたの? ボーっとしちゃって。も、もしかして熱でもあるの!? う゛お゛ぉおおおおおおおん!! 心配だぁあああああああ!!」

 胸どころか声もデカいチケットが、いつもの如く鼓膜に乱暴してくる。  ぐわんぐわん揺れる脳味噌を抱えながら、トレーナーはひとまず熱などない旨を伝えた。

「えー、そうなのー!? でも、心配だなぁ……。疲れてるんじゃない? あ! もしよかったら肩もみしてあげよっか!?」

 慌てて首を激しく横に振った。  何度も言うように、チケットは距離感がおかしい。  そんな彼女が超絶至近距離で肩もみをしたらどうなるか。  特大の餅みたいな感触が、ダッポンと頭に乗っかる。  それどころか、肩もみをする彼女の腕で乳肉ごとサンドされ、グニュウウウウッと後ろから顔を包まれる。  谷間で熟成された甘い汗の香りが、ムワアアッとサウナみたいに溢れてきて、もう頭の中がドロッドロになる。  今までに一回だけ彼女にされたことがあるが、その翌朝は案の定パンツを取り換える羽目になった。  さらに、あれからチケットは更に一回り成長している。  そんな凶悪なものを押し付けられて、濃厚なパイ汗の湯気を嗅がせられれば、その場で暴発する可能性がある。  だから最初の一回以降、トレーナーは彼女からの肩揉みだけは頑なに断っていた。

「……遠慮しなくてもいいのになぁ」

 そんなことを言われたって、彼女の爆乳をモッチリと密着させられれば、発射待ったなしである。  そして、発射したら確実にバレる。ウマ娘の嗅覚は尋常じゃないのだ。  チケットは純真無垢なので、匂いを嗅いでもそれが何なのか分かる訳ないが、まあ異変が起こってることは理解するだろう。  万が一、インターネットやら何やらでその正体を探り当てられたら、確実に関係にひびが入る。  三年間の絆が一瞬で崩れ去るのだけは避けたい。  そう思って、トレーナーは何度も首を横に振った。  自分はトレーナーであり、ウマ娘を労わるのが仕事だ。それが肩もみをさせるだなんてとんでもない。

「ふぅん。そっか」

 チケットは、ほんの少し残念そうな表情を浮かべてから、しかしコロリと笑顔に変わった。

「あ、だったらさ! アタシの肩揉んでよ!」

 突然の申し出に少し驚くが、ひとまず頷く。  自分が肩を揉むなら問題ないだろう。  彼女の背後に回っているのだから、気を付けてさえいれば、万一にも触れることなんてないだろうし。  チケットは万歳するように両手を上げて、全身で喜びを表現した。ブリュン! と暴れる胸は見ないふりする。

「やったー! いやー、助かるよトレーナーさん! 最近、肩凝っちゃってさー!」

 そりゃあ凝るだろう。常に大玉の西瓜並みの質量が、二つもぶら下がっているのだし。  そんなことを考えて、自分がまたまた愛バの豊乳っぷりを意識してしまっているのに気づき、軽い自己嫌悪に陥る。  いかんいかん、集中集中。  トレーナーはチケットの背後に立つと、彼女の肩に触れた。  女性的な曲線美眩しい、なだからな肩だ。  肌は露を弾きそうなほど滑らかで、暖かくて、吸い付くように柔らかい。   「んー? どうしたの、トレーナーさん? 揉まないの?」

 我に返る。肩の肌触りに心酔してしまっていた。完全に心の機微が指導者として失格である。  とりあえず謝り、揉む。  途端、ムニムニと、女の子の柔らかさが掌を通して伝わってくる。  不思議と、あまり凝っているようには感じない。  考えてみれば、ウマ娘の筋力は人間の比ではない。片乳数キロの大質量も、彼女たちにとっては大した負担ではないのだろう。  しかし、だったらどうしてチケットは肩もみを望んだのだろう。  そんな疑問が鎌首をもたげた時だった。

「ねえ、トレーナーさん」

 穏やかな声。  チケットが振り向いて、こちらを見上げている。   「肩も良いけどさ。アタシ、そことは別にマッサージしてほしい場所があるんだ」

 ゆっくりと、彼女は彼の手を取った。  優しく引っ張られ、導かれる。  脇だ。  チケットは、トレーナーの指先を脇の辺りに軽く触れさせた。  目を丸くする彼に、彼女はあっけらかんと言った。

「ここ、走ってるとさ。ちょっと、痛くなったりするんだよね。だから、ね? 労わってよ。トレーナーさん」

 トレーナーは目を白黒させていた。  チケットの言いたいことは分かる。  何故なら、彼女がさするよう言っている場所は、おそらく、脇と胸の境目だからだ。  服越しで見えないが、多分、乳房の付け根の部分である。そりゃあ、揺れれば痛むのも無理はないだろう。  走っている時に彼女がそんな素振りを見せたことなど一度もないが、しかし本人が言っているのだから本当に痛むのだろう。  それは分かる。  分かるけど、そこをさすれというのは酷である。  だって、胸と脇の境目である。  少しでも位置がずれれば、途中でやわっこいのを触ってしまう。  そんなことをグダグダ考え、まごついていたからだろう。

「もー! 早くさすってよ! こんな風に!」

 チケットはまどろっこしそうに、トレーナーの手首を掴むと、そのまま乳房の付け根に触れさせた。  ムニュ。  思ったより柔らかくない。  当たり前のことだが、本当に境目のようだ。ほぼ脇である。  安堵すると共に、ほんの少しばかりガッカリし、ガッカリした自分に更にガッカリする。  そんなトレーナーに対し、何も知らないチケットが言う。

「ん♡ ……良いよトレーナーさん。そこらへん、優しくさすって」

 そして、彼女は手を離した。  続きは自分でやってということなのだろう。  トレーナーはおずおずと、脇と胸の境目をさすった。  ちょっとでも前に指を伸ばせば、すぐにやわっこいのに沈んでしまうだろう。  そうなったら確実に契約解除である。  流石に天真爛漫で純真無垢なチケットと言えど、異性に胸を触らせたりはしないだろう。  トレーナーは明鏡止水の心持ちで、脇と乳房の境界をさする。

「んっ。くぅ……! へへ、トレーナーさん結構上手だね。ふあっ♡」

 頼むから艶っぽい声を出さないでほしい。手元が狂う。ただでさえ諸事情からやや前屈みになっててバランスが取りづらいのだから、なおさらだ。  色んな意味でギリギリの状態のまま、トレーナーは境目をほぐすように刺激していく。  その度に、チケットが初めて漏らすような甘い声を出す。

「うっ♡ はぁ……はぁ……あー♡ そこっ……優しくツツツーってなぞって。……あ゛♡ じゃ、じゃあ今度は指先をロータ……じゃなくてっ! 小刻みに動かして。うん、ヴヴヴッて感じで! そうそう! っ♡ お゛っ♡ お゛お゛おっ♡」

 甘い声が急に振り絞るようなものになったので、トレーナーは思わず手を引いた。  彼の前で、チケットは顔を伏せ、足先をピンと伸ばし、びくんびくんと肩を震わせていた。  もしかして、調子が悪くなってしまったのだろうか。何らかの秘孔をついてしまったかもしれない。トレーナーは動揺のあまり頭の悪いことを考えた。  ひとまず、大丈夫かと聞いた。  すると、チケットはこちらを振り向いた。  目がトロンとして、頬が上気して、口から粘着質な涎が垂れている。  トレーナーは思わず心の中で般若心経を唱えた。  恥ずべきことに、彼女の表情を見た瞬間、並々ならぬエロスを感じてしまったからである。  そんな彼に、チケットは焦点の定まらない目を向けた。

「っ……っ……♡ ……ほぉ♡ ……あ、ご、ごめんねトレーナーさん♡ 気持ちよすぎて、ちょっと汚い声出ちゃったぁ♡」    気持ちよすぎて、あんな牛みたいな声が出るものだろうか。  しかし、確かに自分もマッサージなどをしてもらうときは、「あ゛ー」とか「う゛ー」とか呻き声みたいなのを発する。  それと同じようなものなのだろう。というか、よく考えたらチケットは感動する時は大体声に濁点がつく。汚い声ぐらい——いや、あのダミ声もチケットの可愛らしさが溢れていて、決して汚くないのだが——慣れっこである。  まあ、先程の声はなんかそれらとはちょっと違う感じもしたが、多分気のせいだろう。

「ふぅ、ふぅ♡  はー、落ち着いた! よし、じゃあ再開してよトレーナーさん! あ、次からはアタシが汚い声出しても、構わずさすり続けてね! ……ん? どうしたの、トレーナーさん。……早く触ってよ」

 トレーナーは戸惑っていた。  またあの嬌声に耐え、乳房にもう少しで触れる誘惑に耐えながら、マッサージをしなければならないのか。  もう一度、チケットを見る。  バユンッ! とジャージから溢れているメートル越えのテントを見る。  正直、これ以上は心身ともに限界だった。  具体的にはこちら側のテントがバレる。  そんなこんなで、トレーナーは適当な言い訳を並び立て、やや不機嫌そうなチケットを部屋から送り出したのだった。

 たまには明るいのも書こうと思って書きました。
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