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ワクチン接種後の急死 接種した医師が語るワクチンとの関係 死亡までのわずか3日間に一体何が?

ワクチン接種後の急死 接種した医師が語るワクチンとの関係 死亡までのわずか3日間に一体何が?

 2021年6月、東海地方に住む75歳の男性が新型コロナワクチンの1回目を接種した3日後に急死しました。

 男性には持病があったものの日々の生活に影響はほとんどなく、農作業をするなど元気に過ごしていました。

 Qずっとお元気だったんですか?ご主人は

 「はい、元気でした。」

 (男性の妻)

 

 「持病はあるものの生活にはそんなに支障はない程度。血の巡りが悪くなると肺に水が溜まるみたいな感じで。慢性的な肺炎」

 (男性の息子)

 男性は主治医と相談の上、2021年6月下旬に1回目のワクチン接種(ファイザー製)を受けました。接種した医師に男性の当日の様子を尋ねると、特に変わった様子はなかったといいます。

 「元気いっぱいですよ。普通ですね。(接種後)15分待ってもらったけど何ともなかったと。普通に帰っていきました」

 (接種した医師)

■接種2日後に発熱 その後容体が急変

 

 接種直後は異常がなかったという男性。ところが2日後、38℃の熱で寝込んでしまいました。

 「本人に『医者行った方がいいのでは?』と言ったんですけど、『いや、大丈夫。ワクチンはこういうものだから大丈夫、問題ない』と。その言葉で『まぁいいか』と私たちも思ってしまったのが、ちょっと失敗だったかなとは後悔はしていますけど…」

(男性の息子)

 そして、発熱した翌日。

 昼食をとった後に異変が起きました。

 「食事をしてから薬(解熱剤)を飲んだんですよ。それから5分ぐらいしたら気分が悪くなったって言って。『ちょっとトイレに行ってくるわ』って行ったんです」

 (男性の妻)

 男性は一人で離れにあるトイレに行きました。

 しかし、しばらくするとトイレの方から「う~」といううなり声が聞こえ始めたため、妻が慌ててトイレに駆け付けました。

 「座っているもんで『お父さん大丈夫、大丈夫?』って。救急車、救急車も、もう番号が思い出せなくてね…もたれていましたわ。もうびっくりました。本当にびっくりしました」

 (男性の妻)

 男性はトイレに腰掛けた状態で、すでに息をしていませんでした。

 すぐに病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。

  

■死亡診断書に書かれた「死因」が意味するもの

 

 搬送先の病院が作成した男性の死亡診断書には何が書かれていたのでしょうか。

遺族が私たちにその内容を見せてくれました。

 「これがその時の診断書…死亡診断書ですね」

 「要は、急に持病が悪化したということなんでしょうね。なんで急に悪化したんだというところまでは、書いてないですよね」

 (男性の息子)

 死亡診断書に書かれていた男性の直接の死因は「間質性肺炎急性増悪」。

 持病だった慢性肺炎が急激に悪化したと、医師から遺族に説明がありましたが、ワクチンを接種したことは、死亡診断書に記載されていませんでした。

 「私としては、いや関係あるでしょって思っちゃいますけどね」

 「ワクチンが引き金になっているなというのは素人ながらにも間違いないだろうなと思いましたね」

 (男性の息子)

 「コロナワクチンなんて接種しなければよかったと思いました」

 (男性の妻)

 ワクチンを打つ前は元気だった男性。接種した当日も元気でした。

 そのわずか3日後の急死。

 男性にワクチンを接種した医師に話を聞くと、複雑な胸の内を明かしました。

 「私にワクチンとの因果をいうのは、ちょっと権限がないんですけど、ただ白か黒かと聞かれたら、グレーですよと。かなり濃いグレーだとは思います」

 (接種した医師)

■男性の死とワクチンの副反応に関係があるのではないか

 

 接種した医師は、男性の死はワクチンの副反応と関係があるのではないか、という報告書を国に提出しました。

 しかし、厚生労働省の出した結論は…“評価不能”。ワクチンとの因果関係は分からないというものでした。

 「注射を打たなかったら死ななかったのではと思いますよ。たまたまかもしれないけど、やっぱり可能性はありますよね。だから白ではないと思うんですよ。でも黒じゃないと認められない」

 (接種した医師)

 新型コロナワクチン接種後の死亡事例は、これまでに1368人(2021年11月14日時点)に上りますが、国はほぼ全てを“評価不能”と結論付けています。

■それでもワクチンを接種した遺族 国に求めたいこと 

 

 死亡した男性が生業にしていた農業。ゆくゆくは継ぎたいと息子は考えていました。

 「こんなに早く逝くとは思っていなかったので。もっと早く(農機具の使い方を)聞いておけばよかったなという後悔はありますね」

 (男性の息子)

 「もうお父さんがおらんであかん。あきませんわって感じですわ」

 (男性の妻)

 ワクチンを打つか打たないかの判断基準があれば、男性が亡くなることはなかったかもしれない。

 遺族はそう考えています。

 「(ワクチンの接種後に亡くなった人の)ご家族はワクチンを打たさなければよかったと思ってらっしゃるんじゃないですかね。うちと同じように。打つ前に『打っちゃダメだよ』と言える材料がもっと欲しい気がしますね」

 「家の人の場合はこれがあるから副反応のリスクが更に高いから、(ワクチン接種を)やめてもいいんじゃないかな、という判断材料がもう少し世間に出回ってもらうとありがたい気がしますね」

(男性の息子)

 ワクチンへの強い不信感はぬぐえませんが、感染を防ぐため、2人とも複雑な思いで接種を受けました。

 それだけに、国には副反応について徹底究明してほしいと2人は訴えています。

(CBCテレビ「チャント!」 2021年12月23日放送より)

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