理想の娘を諦める。

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結局、家に帰って、1人で3人を見られる元気はない。


甘っちょろい私だ。


父や母から認められるような、立派な娘になりたかった。


世間から称賛されるような自慢の娘になれたらキラキラなんて。


このままの私じゃ母や父を喜ばせられない。

自慢の娘になれなければ、私には価値がない。


何故かそんな風に思い込んでいた。


40過ぎて、1人で立派に子育て出来なくて、弱音吐いて、文句言って…


ろくでもない娘。


私には価値がない。


そんな思い込みをしていました。


例えそんな風に思う人がいても、誰かに言われたとしても、私なりに努力して、私なりに父や母を喜ばせようと、安心させたいと頑張って来た。


結果として、世間一般の良い娘にはなれそうにない。


私にはそんな能力は無い。


だけど、父や母に恩返しはしたい。


私を産んだ事、後悔させないように。


私が生きている事を嫌がられさえしなければ…


帰っておいでと言ってもらえる事に感謝して。


私も生きていていいんだと、自分に許可をしていく。


ずっと抱えて来た苦しみを手放そうと思う。


私の看病に疲れ母が階段から落ちて死産した妹の代わりに、私が父や母を喜ばせないと!妹を犠牲にした償いをしなくては…


私のせいで妹は生まれて来られなかった。


妹の分まで親孝行しなければ!!


私が生まれて、兄には寂しい思いをさせたから。


私が生まれて来なければ、兄は嫉妬にかられる事も、自分が父の実子ではないのではないかと不安にさせる事もなかった。


全て、この家族を壊したのは私だと思って来たから。


必死に笑って、私が生まれたことを誰にも後悔させないようにと…


私が生きて、誰かの邪魔になったり、誰かの人生を壊さないようにと。


だけど、結局、私には何も出来なかった。


頑張っても、誰かを幸せには出来ない。


だったら…


この想いを手放していく。


こんな私にも出来る事があるならと思っていたけど。


それも傲慢だった。


私は私の人生を、私なりに精一杯生きる事とする。



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