物理破壊サービスとは
不要になったパソコンやスマートフォンが故障して通電しなかったりロックがかかっていて起動できない場合でも、内部には大切な情報が残されている場合があります。このようなソフトウェア消去ができない場合への対応として、物理的な破壊を行いデータ漏洩を確実に防ぎます。
物理破壊の種類
物理破壊(穿孔破壊)
専用のHDD破壊機械を用いてハードディスクの記録部分のみをピンポイントで加圧変形させ、記録磁性層を破壊し、穴(4点)を開けます。こうした処理を行うことで円板が湾曲し穴が開いた状態のHDDからデータを取り出すことはほぼ不可能となります。
穿孔破壊の手順
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データ消去予定のHDDを専用の破壊機械に挿入します。
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安全を確認してスイッチを押して起動します。
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破壊処理が確実に終わったことを確認して適切なリサイクル処理を行います。
メディアシュレッダー破壊(粉砕破壊)
国際標準のデータ消去に関するガイドラインには、「上書き消去」などのデータ消去が紹介されておりますが、記録メディアの故障や小さな記録メディア(USBメモリ、SDメモリ等)の場合、物理破壊が唯一の選択肢となります。また、NIST(米国標準技術研究所)のガイドラインに記載されている物理破壊の注意点として、曲げ、切断、穴をあける行為は、記録メディアの一部を損傷させる方式の為、高度な技術を使えばデータにアクセス出来る可能性があります。
粉砕機による物理破壊なら、ハードディスク、SSD等の硬い記録メディアも原形が判別出来ない状態に粉々に破壊します。記録メディアの種類に応じて粉砕サイズを調整可能な為、小さな記録媒体やSSD内部のICチップをすり抜ける事なく破壊します。フラッシュメモリー類(SSD、USBメモリ、SDカード等)は、2mmサイズの粉砕処理も可能です。
粉砕破壊の手順
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粉砕処理予定の対象物マテリアルを粉砕破壊機に投入します。
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安全を確認してスイッチを押して起動します。
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完全に復元が不可能な状態へと粉砕が行われます。
磁気消去
HDDにあるデータは磁気の向きによって記録されます。磁気の向きを強磁界によって全て同じ方向に整え、記録しているデータを消去するのが磁気データ消去方式です。
磁気記録を使用しているHDD、磁気テープ(LTO、DAT等)、フロッピーディスクのデータ消去が可能となります。また、物理破壊にも課題があり、破砕後の壊れた破片(ICチップ等)からデータにアクセス出来る可能性があります。データが残った状態ではリスクが生じますので磁気消去と物理破壊の両方で複合的に消去する事も可能です。
磁気消去の手順
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データ消去予定のHDDを専用の磁気消去機に挿入します。
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安全を確認してスイッチを押して起動します。
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データ消去済のHDDは混合を防ぐため検印をして適切に管理します。
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磁気消去が終わるとPCに作業ログが保存され、磁気消去作業証明書(証明書、消去HDDリスト)を発行致します。
物理破壊サービス料金
No. | データ消去プラン | 消去方法 | 基本料金 |
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1 | 磁気消去 (オンサイト対応可能) |
HDD・磁気テープ消去(磁気場にて消去) | 1,020円(税込) |
2 | 物理破壊(穿孔処理) (オンサイト対応可能) |
HDD破壊(4点穿孔破壊) | |
3 | 物理破壊(粉砕処理) | HDD、SSD、磁気テープ粉砕(粉々に粉砕) USB・CDメモリ、CD・DVDメディア等粉砕(粉々に粉砕) ※USB/SD/CD・DVDメディアは10枚未満まで2,750円(税込) |
2,750円(税込) |
※出張引取及びオンサイト対応も承ります。(別途費用) ※物理破壊のHDD取り外しや証明書発行も承ります。(別途費用)