息子のミリタリーブログ

スリングライフルとかの自作飛び道具を作るブログです。数年前に有閑大学生から社畜にジョブチェンジして最近ルアーフィッシングにどハマリしたので性能低下中 ツイッター→https://twitter.com/model22ra1

新作案が3つもある

スリングライフルの新技術がポンポン出てくるのとアイデアがポンポン出てくるのとが重なって、デザイン画がどんどん出来上がってます。アイデアだけならまだまだあるのですが、デザイン画が完成した3つを紹介します。








Matoryosika

5発の8mm球を一度に発射するカート式スリングショットガンです。
詳細は過去の記事を参照してください。


Mustang

全長 100cm
口径 たぶん11mm
加速距離 45cm
初速 目標65〜80mps
装弾数 10発
引き伸ばし率5.3倍
ゴム 21mm幅平ゴム(折径調整可)
テーパー 弾受け側10mm
プリテンション 0%
コッキングレバー装備

Model22の、L字アングルを組み合わせて作るレールを使います。
愛称の由来は、「カービンサイズのライフルを作ろう!」→「騎兵」→「軍用じゃないから野生だな」→「野生馬(Mustang)」
です。同じ名前の自動車と軍用機がありますが、どっちも好きです。
しかし、レール・球形弾の自動給弾機構のどちらも研究不足で、それにコッキングレバーまで付けようというのだからかなり無茶です。
デザインは3つの中で一番好きです。


Leopard

全長 100mm
口径 8mm(8mmダボ)
加速距離 45〜50cm
初速 目標75〜90mps
装弾数 5発
引き伸ばし率5.3倍
ゴム 21mm幅平ゴム(折径調整可)
テーパー 弾受け側10mm
プリテンション 0〜10%
コッキングレバー装備
愛称は「小型のベンガルみたいな感じ」→「ベンガル(虎)より小さい」→「豹だな」ってことで。安直です。

最初は、タロン4を切り詰めるついでに改良型ベンガル給弾機構を組み込んだものをタロン5、通称Combat Talonとして作ろうと思っていたのですが
・弾が限定されてしまう
・タロン5から6に更新するとき弾倉があると設計の柔軟性が失われる
・木製部品を大きく削るので取り返しがつかなくなる
と、デメリットが多かったので「ベンガルを小口径にして発展させた感じのライフル作りゃいいんじゃね?」ってことで新規設計しました。

※これがTalon5のデザイン画(ボツ)


案1のフレームまわりのデザインはベンガルを踏襲し、ストックはマスタング、マガジン周りはマトリョーシカからです。
案2は重いコッキングレバーを引くときにはピストルグリップの方が幾分かやり易いだろうということで描いたものです。デザインは上、機能性なら下でしょう。
コッキング機構の搭載を考えていますが、うまくいくかわからんのでデザイン画には鐙もついてます。

改良型ベンガル給弾機構ってのは、ベンガル給弾機構のマガジンのフタを「弾が飛び出して来なけりゃちょっとくらい開いてていいだろ!」という理屈で改良したものです。
ベンガル式給弾機構は機関部上をコ型の閉鎖機がスライドするもので、これにはいくつか欠点があります。
・フレームと閉鎖機の径が同じため、上フレームのボルトを締めすぎると閉鎖機が動かなくなる
・特別仕様の機関部を作らなければいけない
・作動時に摩擦抵抗が大きい
・マガジンスプリングを強くできない
ボルトを締めすぎず大容量のマガジンを使わなければ作動不良を起こさない、私が作ったにしては比較的優秀なシステムでした。
しかし、1年もすれば改良方法ってのはいくらでも湧いてくるもので、今回のは普通の機関部でもつかえる普遍的で簡単なシステムです。(円柱形弾のみ)

普通の機関部
厚さ17mm フックと機関部上部に段差がある



特殊な機関部
厚さ16mm フックと機関部上部がツライチ
縦幅が抑えられているため、軽いトリガーを作ろうとすると横幅が広くなる



特殊な機関部を使わねばならないのは閉鎖機がフックを避けるよう二股の構造になっているからで、二股だと当然付け根の部分が必要になります。付け根にスプリングを搭載しているので、上フレームと下フレームの間にスペースが必要になるのです。

でもこの閉鎖機、二股にしなくてもちゃんと作動しそうですよね?

つまりこんな感じにすると。



(ベンって何書こうとしたんだ……?)




3作全て作りたいのですが、1作分の時間しか取れなさそうです。 しかし、一番時間が掛かるのはストックですから、Model22やModel21みたいに金属部品だけ実家で作れば3作全部作れるんじゃないか? と思ってます。
無理かな?
もし一作しか作れないようならLeopardを作ります。一番研究と設計が進んでいるので作りやすいのです。

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  • SYB

    はじめまして。
    半年ほど前から閲覧させていただいております。
    元は巨大ゴム銃制作をしていたんですが、息子さんや他の方のブログを閲覧しながら、スリングショットライフルの奥深さと可能性に、ただただ驚きながらも、自分ではまだ手を出せずにいる軟弱者です。
    Mustang、いいですね。
    ルックス的に、ワルシャワ蜂起で使用された、ポーランドのKbsp wz 1938Mを彷彿とさせますね。
    スリングショットとして形になった姿がみてみたいです。

    少々、図々しいですが、これからも勉強させていただこうと思っています。
    いつも、ご苦労様です。

  • 隣の息子さん (id:Musuko)

    どうもどうもはじめまして。
    MustangはブローニングのBAR(M1918じゃないほう)を参考にしております。が、Kbsp wz 1938Mも私好みでかっこいいですねぇ。夏の間にMustangを作れないようなら、今年の冬に作ると思います。ですが冬になる前にMustangよりいいアイデアを思いつかねばの話です。

    >少々、図々しいですが、これからも勉強させていただこうと思っています。

    自分の作ったものが誰かの参考になったり、標準設計みたいになるのは、設計したものが思い通りに動くことの次に嬉しいのです。私なんかのライフルが役に立つのなら、どうぞ存分に使ってやって下さい。

  • t

    今更ながら息子さんの昔の30メートルの記事を見て思たんですが、息子さんが傷付いたサイヤ人の様に製作の腕をあげつづけてるが如く、今の70メートルを実射撃ち込みつづけた僕が観る限りでは
    あれブルバップオープン式のマウントしたがわが0,5ミリ(塗り替えたばかりの可変マウントがボルト締め付けで塗装剥がれるのが嫌なため)噛ましたシムのしたが僅か0,5ミリがかすってた集弾の時と同じ感じの集弾です
    だからポウチから弾が放れた瞬間から、レールは勿論、銃口周りにカスル所も無い状態に出来れば
    オープンと同じ位のグループが予想されますね、昔はレール式は加速する最中に回転が加わるだろな、と愚かな事を想像してましたが…
    30メートル名刺
    50メートル葉書
    70メートルB4可能性ありますね!
    問題なくその状態にするには何かエアガンのホップパッキンに対する弾の固定位置を探る位のシビアさが必要かつ探るの面白そうだな〜

    思ったしだいでありました。

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