今日も一日中雨かと思って陰鬱とした気分だったのですが、昼から晴れてくれたので実験できました。
前回のテーパー実験で行った、#40平ゴムの弾受け側を8mmにする実験を複数回行いました。弾受け重量は前回と同じ5.64g、引き伸ばし率は弾受けを最低まで短くしての4.68倍で、一発撃つたびに緩んだ結び目を直します。
気温は前回と同じく27℃です。
※20157/5追記
なんか動画がバグってたのでYoutubeにUPし直しました。もうしわけないっす。
実験結果
あっ、これゴムがへたって伸びてるんですね。
実験後のゴムは#40なのに折径170mmもありました。
引き伸ばす前のゴム径が変わるから引き伸ばし率も変わって初速落ちると。まだゴム替えて10発程度しか撃ってないのに。
これじゃ平均なんか取れませんわ。
テーパー無しのライフルだとこんなにすぐ落ちたかな?
いや無い。そんなすぐは落ちない。
クローニーM1で自作レール式スリングライフルの初速を測定する - 息子のミリタリーブログ
↑この測定も買ったばっかりのゴムで、低下は見られません。
つまり、キツいテーパーは簡単に初速向上できるがゴムがすぐへたる。
あ、#35のゴム買って弾受け側8mmのテーパーかけたんですけど、この弾受けじゃ引ききれませんでした。そういえば#35で実験してたときは引く→ダメ 引く→ダメを繰り返してへたらせてゴム掛けてましたね……
しゃーないタロン4のプリテンション外してやりましょう。
気温27度
弾受け重量4.36g
弾重量2.99g(8mm鉛球)
引き伸ばし率5.37倍
耐久性の面から、弾受けを5mmクレモナ金剛打から5mmナイロンに替えてます。
弾にはこれを使います
Model22 マトリョーシカの弾として買った8mm鉛球ですが、ご覧の通り形がいびつなので、うまく8mm角パイプに通らないのです。
ダボ弾より軽いし球形だからまだマシな精度だろってことでタロンの遠射用に転用しました。
どうなるかな?
まず14mmのテーパーでプリテンションあり・なしを比較します
やっぱりこのテーパーだとプリテンション33%の方が速いです。
で、弾受け止めを取って8mmのテーパーにします。
結果
95.49mps!
94.28mps!
94.10mps!
テーパーのせいでだんだん初速低下しているとはいえ、凄まじい結果です。真夏日なら100%確実に100mps超えます。
タロン4は今一度レール式最速の座に君臨しました。(プリテンションが無ければ)
8mmダボだとどうなるんだってことで、8mmのテーパー、プリなしの条件でやりました。
あ、やっぱり弾の重量も結構影響するんですね。
プリ33%でクレモナ金剛打のタロンと同じ程度しか出てません。
これだと10mmダボとかでは増速がショボすぎる可能性がありますね。
今日は時間切れなので10mmダボでのテーパー実験は次回に回します。
うーん、これからの製作ではプリテンションとテーパーの兼ね合いをどうするかってのが重要になりそうですね。
プリテンションは鐙コッキングや機械的なコッキングを行うライフルと相性抜群で、テーパーの恩恵をあまり得られない。テーパーの恩恵は弾+弾弾受け重量が軽いほど大きい。
・重量弾はキツいプリテンションで、ゆるいテーパーかテーパーなし
・軽量弾は0%かゆるいプリテンションでキツいテーパー
と同じゴムと加速距離でも弾+弾受けの重量によって設計を変える必要が出てきます。
おもしろいことになってきましたね。プリテンションとテーパーの設定によってライフルの個性を引き出すことも潰すこともできるわけです。