息子のミリタリーブログ

スリングライフルとかの自作飛び道具を作るブログです。数年前に有閑大学生から社畜にジョブチェンジして最近ルアーフィッシングにどハマリしたので性能低下中 ツイッター→https://twitter.com/model22ra1

 スリングライフルのゴムと弾の関係 その3

「キツいテーパーと率の高いプリテンションは相性が悪い」
この事を検証するためプリテンションでないModel21R Appleheadを使って、弾受け側が14mmより小さいテーパーの実験を行います。
ここ数年ですっかり実験至上主義者になってしまったもんで、実際に自分の目で確かめないことにはいても経ってもいられないのです。 





タロン4の実験で得たこのグラフ、2mm切るだけで初速の上昇率がハンパないですから、12mmの初速低下がプリテンションの影響ならばそれを取り除いてやれば90〜100mps行くんじゃないかと思うのです。
タロン4のフレームではプリテンション取っ払うと中だるみして実験に余計な要素が入ってしまうので、フレームの短いアップルヘッドを使って実験します。

テーパーを切っていない物、弾受け側が14mmと8mmの物の3種類で測定を行いました。

8mmでも初速が落ちてないどころか、上がってますね!
確かにプリテンション無しだとヨーク側8mmみたいなキツいテーパーでも効果ありました。確かにキツいテーパーとプリテンション33%は相性悪いと言えそうです。
しかし、効果はあったんですが……君ちょっとタロンのときと比べてショボくない?
いったい何が悪いのか?
・弾+弾受けが重すぎる(タロンのときより+4g)
・引き伸ばし率が低すぎる(タロンのときより-0.58倍)
・アップルヘッドがクソライフルである


測定で使った弾受けはいつもの基準と比べても長すぎ、重すぎました。
というわけで弾受けを5.64gまで軽くしてみました。これで引き伸ばし率も4.63倍です
で、もう一度弾受け側8mmで測定した結果74mpsまで上がりました!
しかし2回目は69mpsでした。
このことから考察できるのは、キツいテーパーによる初速上昇の幅にはゴムの引き伸ばし率が大きく影響するということです。二回目に初速が5mpsも下がったのは、コッキングによって結び目が締まり弾受けが伸びたことによる、引き伸ばし率の低下が原因と考えられるのです。この過程で弾+弾受けの重量や気温は変化しませんでしたから、引き伸ばし率の僅かな変化が5mpsもの初速変化の原因としか考えられんのです。


まとめ
・プリテンションのないもしくは0%のライフルではテーパー率33%以上のキツいテーパーでも高初速化できる
・テーパーによる初速の上昇率はゴムの引き伸ばし率が高いほど大きい
・弾+弾受けの重量変化が初速の上昇率にどれほど影響を与えるかはわかってない(10mmダボ等でも使えるかはまだ不明)


#35平ゴムを8mmまでテーパー加工して、引き伸ばし率5.44倍で運用すればかなりの初速になりそうですね。
問題は5.44倍は4発くらいで切れてしまう事です。 記録取る一回くらいは耐えるかな? 記録取ったら#40に戻すと思います。

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  • ゴリラ

    息子さんの切り形って単純にゴムを減らしてますから
    ゴムの質量あたりの出力でみると上昇率は結構ある感じですかね
    (自分はゴム輪を斜めに一回切って二つ取る方式です)

    >・テーパーによる初速の上昇率はゴムの引き伸ばし率が高いほど大きい
    これに関しては根元の太いほうのゴムがある程度伸びないとあまり増速効果は働きませんから
    伸ばし少なめでテーパーがキツイ場合はマジックで線を入れて根元の伸びを確かめたほうがいいです
    ゴムの場合は最初伸びるのに結構力が必要でそれから割とリニアに伸びだして最後急激に硬くなるので。

    あと一応自分のは伸びるゴムの部分が11センチぐらいなのでたぶん5倍設定
    ドローを計ってみると90mの設定ならフルドロー時で30〜35キロぐらいでした

  • 匿名

    ゴムポウチは取り付けて直ぐは初速3〜下手すると5メートル増減有りそうですから
    何発かの平均がよいかもですね

  • 隣の息子さん (id:Musuko)

    最近返答遅れ気味で申し訳ないです

    >自分はゴム輪を斜めに一回切って二つ取る方式です
    ってことは、実際に伸びる部分のヨーク側もかなり細いですよね。12mmくらいですか?
    それで90mps出るんだからたまげたなぁ……


    >何発かの平均がよいかもですね
    確かにそうなんですけど、最近ほとんど日の出ているうちに帰れないのと、予定入ってない休日に限って雨降ったり、変化を見る実験を複数回に分けたら気温変わってお流れになったりで、重要な部分以外は複数回取りたくないってのが本音です。

    こういう変化をみる実験は細工毎に一回ずつの測定で大まかな変化の様子を掴み、そこから展開できる「こんなセッティングにしたら○○mps出るんじゃない?」って実験は複数回測定して精確な値を出す、というように行いたいと思います。

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