息子のミリタリーブログ

スリングライフルとかの自作飛び道具を作るブログです。数年前に有閑大学生から社畜にジョブチェンジして最近ルアーフィッシングにどハマリしたので性能低下中 ツイッター→https://twitter.com/model22ra1

Model20R Matryoshka 制作記 その1

新作発表からいろいろと状況が変わったのでデザイン画を書き直しました。前回のストックデザインはModel19RA2ブラッククイーンに使ってしまいましたからね。

この絵だと先台が太すぎますね。

Model20R Matryshka
レール式リピータースリングショットガン
全長110cm
口径8mm(8mm鉛球5発)
ゴム#30平ゴム4本
加速距離55cm
引き伸ばし率5.1倍
装弾数 8mm鉛球5個×3発(固定箱型マガジン)
弾受け径5mm
プリテンション33%
コッキングレバー搭載
目標初速 1発あたり50mps程度

輪ゴム仕様のスリングショットほどの初速で鉛玉を5発撃ち出すと考えたらなかなかのものになりそうです。







はむさんとのやりとりで設計思想がいつの間にかガラパゴスってることがわかったので、グローバルスタンダードを目指してコッキング装置を搭載します。

私はいままで技術不足を理由にコッキング装置の類を作っていませんでしたが、それを言うなら給弾機構も最初は同じく技術不足でした。ではなぜコッキング装置は作るのを避け、給弾機構は意欲的に開発を進めたのか。なぜ給弾機構の方が優先順位が高かったのか。
それは私が伏射をしにくい射撃環境にあったからです。

こんな狭くてジメジメしたところに伏せたくないですし、10mで伏射してもなぁって感じです。
で、立射か立ってコッキングしてからの座射ばかり長年続けていたため、「コッキングは立ってする物」「伏射はしない」という意識が常態化して、無意識のうちにコッキング装置の開発を遅らせていたのでしょう。
伏射はしなくても委託射撃はするので、鐙を踏まずにコッキングできる装置があれば相当楽になったでしょうに……
ダボ弾で射程と精度を落としてパワーを取るのは意識的なものでしたが、コッキング装置の開発遅れに関しては全くの無意識です。
なんかそういうの嫌なので、伏射・座射・立射・委託のどんな環境でも使えるレバー式のコッキング装置を搭載しますよ。






レバーは上フレームを包み込む形で、37㎝スライドさせます。
下フレームにはマガジンとかを配置してスペースがないので上にレバーを配置することになりました。
ポンプアクションもちょっと考えたのですけど、強度を確保できなさそうなのと先台がフレーム先端にくるのとでボツです。
コッキングは右手で先台、左手でレバーを持ち、左は引く、右は突き出すように動かします。で、引ききった後に元の位置まで戻して発射です。 慣れてマッチョになれば1〜2秒で引けるんじゃないかな? 背筋が使えなくなるので慣れないと辛そうです。



機関部も今までと変わりました。

シアのバネがカオスになってますが、左側が正しいです。

シアの動きを90度変えて上フレーム内のスペースも使うようにしました。
トリガーがアップルヘッドのようになってないのがいいですね。アップルヘッドのトリガーは小指でも重さを感じないほど軽く引けるのですが、トリガーが下フレームから長く突き出しているせいでスリムな造形にならないのです。下フレームのすぐ下に指が掛かるようにし、タロンより軽く、横幅を抑えるということでこのようなパーツ配置となりました。ディプレッサーもトリガーのリターンスプリングを兼ねて搭載します。
で、これでトリガーの比を計算したところ、0.040倍。ブラッククイーンの半分程度で、アップルヘッドよりちょっと重いかなぁという感じですね。



まだまだ詰めていかねばならない部分が多いのとまとまった時間が取れないのとで、コイツの製作開始はもっと後になります。
それまではタロン4の初速アップをしていきますよ。