息子のミリタリーブログ

スリングライフルとかの自作飛び道具を作るブログです。数年前に有閑大学生から社畜にジョブチェンジして最近ルアーフィッシングにどハマリしたので性能低下中 ツイッター→https://twitter.com/model22ra1

レッドタロン近代化改修 その7

というわけで口径を8mmにします。
「何がというわけなん?」という方はコメ欄とか他の方のブログコメ欄を見るといいでしょう。


流れを要約すると、現在持てる技術と研究成果全てをぶち込んで、「レール式」「#40平ゴム4本」「1mフレーム」で最高初速100mpsを目指すってことです。
こいつはぶったまげたね。



まず100mpsの根拠として、このグラフを見ていただきたいです。

スリングライフルのゴムと弾の関係1 の実験結果です。
タロン4では3gの3mmナイロンロープ製弾受け+3gの8mm鉛球を使いますから、誤差とか含めると弾+弾受け重量6.77gのときに近い値となります。すなわち15℃のとき71.54mps出せるんじゃないかという計算です。このとき、10mmダボ弾+6mmクレモナ金剛打ち弾受け=16gのものより125%ほど速いという事を覚えておいてください。
で、私が「最高初速」と言ったのは、みなさんご存知の通り、ゴムの張力は温度によって変動するためです。
このグラフはプリテンションの効果測定実験の際に得たプリテンションありの3点となしの3点+昨年の初速測定時の記録を使って作りました。


これを見ると、温度に正比例して初速が上がってますね。一点おかしなのがありますが、こいつは実験時も言ったように弾受け紐が緩んでいたためだと思います。近似曲線を引くのに使ったプロットが3点しかないのとプリテンションありの物なので、おおざっぱな精度しかありませんが、まあ使えると思ってます。
で、この式から最高初速、気温35℃の真夏日の初速を出してみようと思います。
まずは10mmダボのときから。

1.04×35+44.04=80.4mps

で、こいつの弾と弾受けを8mm仕様に変えると、

80.4×1.25=100.5mps

こんな感じに100mpsを超えることができまぁす! 理論はこんなもんです。ガバガバすぎますね。
しかしこいつは誤差込みの値で、まだ伸びしろを残す5.14倍でのものですから、限界ギリギリ5.44倍伸ばしでやってやれば軽く100mps超えてくれるのではないかと思うのです。
さらに、「ヨーク間の中点と弾の軸線を接近させる」「プリテンション0%」にするという現在考えている2つの初速向上要因もブっこみます。なのでもっと初速上がって、現在確認されている8mm球の国内最高初速、ゴリラさんの110mpsに結構近づけるのではないかと思ってます。こいつはぶったまげたね。
8mmにしたらエネルギーは低下するのですが、ゴリラさんの動画を見るとしっかりと水アルミ缶の膨張破裂が起こっているので「タロン」の名を冠するのに問題ありません。今年の夏には軽量高速弾という新しい世界が見れると思うと、今からわくわくしますね。



……「ヨーク間の中点と弾の軸線を接近させる」「プリテンション0%」この二つの実験はどうしたって?
下宿先に弾速計を忘れるという超絶無能行為をしてしまったので、帰省の終わる今週金曜以降になります。
今まで自分のことバカだバカだと思ってましたが、ここまでバカだとは思いませんでした。 こいつはぶったまげたね。
ちょっと塗料の有機溶剤吸い過ぎたのかもしれません。
今週はタロンの無添加ストックを撫でたり8mm用のフレーム作ったりして脳ミソ休めることにします。フレーム作っても塗装はしない隙のなさです。

Add Star
  • 独りの創作家

    コメントが遅くなりました。時間がとれなかったもので…。

    記事を読みましたが、驚愕の展開です。
    それは外気温の変化に初速が比例していることです。僕は以前、次の式を呈示しました。
    ・損失エネルギーEが無い場合
    v=x√(k/m)
    ・損失エネルギーEが有る場合
    v=√{(kx^2-2E)/m}
    損失無しの式を見ると、初速はkの平方根に比例します。
    ですから息子さんの測定結果と違ってきます。もしかしたら新たな法則の発見かもしれませんね。素晴らしい発見です!!


    >10mmダボ弾+6mmクレモナ金剛打ち弾受け=16gのものより125%ほど速い

    先程の式では、重量(弾+弾受け)の平方根に反比例すると表されます。ですので、単純に125%の上昇が出るかどうか、
    これに関しては近似的に125%の上昇がみられるかもしれないので、楽しみにしておきます。

  • 隣の息子さん (id:Musuko)

    春先はやっぱり忙しくなりますからね〜

    先週金曜までにタロンの8mm用フレームは完成して試射も済ませたのですが、この2日弾速計がエラー吐きまくって計測できませんでした。あと秤が行方不明なのと地元のおもちゃ屋がスリングショット用8mm鉛球の取り扱いをやめていて、だいぶ予定が遅れています。
    そんな事情があって試射は暫定的に8mmケルダボ(コメットのとは別の組み立てダボ)で行ったのですが、当然のように水缶破裂しました。これは期待できますよ!

    あと気温変化における初速変動のグラフは、記事にもあるようにデータ数が少なすぎるので、話半分くらいに思っといてください。


    それにしても、ここ1〜2年で新しい発見ありすぎじゃないですか? 産業革命かな? 製作ペースが追いつきません。

コメントを書く