というわけで口径を8mmにします。
「何がというわけなん?」という方はコメ欄とか他の方のブログコメ欄を見るといいでしょう。
流れを要約すると、現在持てる技術と研究成果全てをぶち込んで、「レール式」「#40平ゴム4本」「1mフレーム」で最高初速100mpsを目指すってことです。
こいつはぶったまげたね。
まず100mpsの根拠として、このグラフを見ていただきたいです。
スリングライフルのゴムと弾の関係1 の実験結果です。
タロン4では3gの3mmナイロンロープ製弾受け+3gの8mm鉛球を使いますから、誤差とか含めると弾+弾受け重量6.77gのときに近い値となります。すなわち15℃のとき71.54mps出せるんじゃないかという計算です。このとき、10mmダボ弾+6mmクレモナ金剛打ち弾受け=16gのものより125%ほど速いという事を覚えておいてください。
で、私が「最高初速」と言ったのは、みなさんご存知の通り、ゴムの張力は温度によって変動するためです。
このグラフはプリテンションの効果測定実験の際に得たプリテンションありの3点となしの3点+昨年の初速測定時の記録を使って作りました。
これを見ると、温度に正比例して初速が上がってますね。一点おかしなのがありますが、こいつは実験時も言ったように弾受け紐が緩んでいたためだと思います。近似曲線を引くのに使ったプロットが3点しかないのとプリテンションありの物なので、おおざっぱな精度しかありませんが、まあ使えると思ってます。
で、この式から最高初速、気温35℃の真夏日の初速を出してみようと思います。
まずは10mmダボのときから。
1.04×35+44.04=80.4mps
で、こいつの弾と弾受けを8mm仕様に変えると、
80.4×1.25=100.5mps
こんな感じに100mpsを超えることができまぁす! 理論はこんなもんです。ガバガバすぎますね。
しかしこいつは誤差込みの値で、まだ伸びしろを残す5.14倍でのものですから、限界ギリギリ5.44倍伸ばしでやってやれば軽く100mps超えてくれるのではないかと思うのです。
さらに、「ヨーク間の中点と弾の軸線を接近させる」「プリテンション0%」にするという現在考えている2つの初速向上要因もブっこみます。なのでもっと初速上がって、現在確認されている8mm球の国内最高初速、ゴリラさんの110mpsに結構近づけるのではないかと思ってます。こいつはぶったまげたね。
8mmにしたらエネルギーは低下するのですが、ゴリラさんの動画を見るとしっかりと水アルミ缶の膨張破裂が起こっているので「タロン」の名を冠するのに問題ありません。今年の夏には軽量高速弾という新しい世界が見れると思うと、今からわくわくしますね。
……「ヨーク間の中点と弾の軸線を接近させる」「プリテンション0%」この二つの実験はどうしたって?
下宿先に弾速計を忘れるという超絶無能行為をしてしまったので、帰省の終わる今週金曜以降になります。
今まで自分のことバカだバカだと思ってましたが、ここまでバカだとは思いませんでした。 こいつはぶったまげたね。
ちょっと塗料の有機溶剤吸い過ぎたのかもしれません。
今週はタロンの無添加ストックを撫でたり8mm用のフレーム作ったりして脳ミソ休めることにします。フレーム作っても塗装はしない隙のなさです。