私はこれまでスリングショットガンを実現するための機構として、弾受けに片側を塞いだチューブを取り付け、そこに小粒の鉛球や小石を詰めるというものを考えていました。これは原理的に自動給弾機構を仕込むことができませんが、撃ち味はショットガンのイメージに一番近いものになるでしょう。
今回私が提言するのは、ショットガンのイメージから少し離れてしまいますが、マガジン式のスリングショットガンを作れるであろうものです。
球形弾を用いる自動給弾機構開発において、避けて通れないのが「多重給弾」の問題です。下手に作ると弾がマガジンからレール内にどばーっと流れ込んできます。いかにこれを抑え込み、一回のコッキングで一発だけ弾を取り出すように作るかが開発者の腕の見せ所です。
……
…………本当に?
避けて通れない問題なら逆にそれを利用してやるという考え方もあるんじゃないでしょうか。たとえば、スリングショットガンに。多重給弾を起こさないようにするのは大変ですが、起こすのはとても簡単です。弾の径が小さいなら、マガジンも小さくて済みます。8mm鉛球なら長さ7cm以下、径10mm(だったか?)の角パイプに5発も収めることができます。この5発入りマガジンを何個か作ってさらに大きなマガジンに収めれば凄い物が出来そうです。つまり、小さいマガジンをショットシェルに見立てるという事です。
コッキングに連動させてもよし、レバーやポンプアクションでコッキングとは別に装填してもよしです。一発撃つために排莢動作(排マガジン?)もするのでショットガン特有の雰囲気も出ます。
そして私はこの機構を先の記事で公開したプリテンション式スリングライフルに仕込み、Model20RS(リピーティングショットガン)として作ることにします!
よっしゃこれで作りたいものが一つ減った。
※細部のデザインは変更される可能性があります
Model20RS Matryoshka
全長108cm
口径8mm(8mm鉛球)
ゴム#30平ゴム4本
加速距離55cm
引き伸ばし率5.1倍
プリテンション18cm
装弾数 8mm球5個×3〜4発(固定マガジン)
コッキング距離41cm
弾受け径3mm
愛称「マトリョーシカ」はもちろんマガジン内マガジンの入れ子構造に由来します。
自動給弾か手動給弾かはまだ未定です! できれば自動給弾にしたいですが、ちょっとどうなるかわからないです。柱状弾の自動給弾ならベンガルのフタ式が確実ですが、排莢(排マガジン)をしなければいけないので使えないかな? チューブマガジンなら雰囲気抜群なんですけどね〜
先の記事書いた後にシャワー浴びてたら突然降りてきました。
しかしさっきも書いたように、アイデアはあふれていても製作時間が全くないのでフラストレーションで○ロ吐きそうです。