Model22R Black Queen
口径 8mm(スリングショット用8mm金属球)
全長 130cm
重量 5Kg程度
加速 70cm
ゴム #40平ゴム4本
目標最高初速 90〜100mps
装弾数 5発(筒型弾倉)
トリガープル 2kg以内
まだアップルヘッドのストックすら完成していませんが、新作のデザインが決まったので発表します。
私の大好きな「大正・昭和時代あたりのモダンさ」が伝わるといいのですが。
今作はModel12 Red Talnから10作目のライフルであります。タロンが大口径低初速で、今作は小口径高初速。赤と黒。対になるライフルとしてこのBlack Queenを設計しました。愛称はS・ハンター著「極大射程」に登場する伝説的なウィンチェスターM70「ブラックキング」とQueenの楽曲「The March of tha Black Queen」にあやかったもので、いつか使いたいと思って温めていました。イメージカラーはもちろん黒、アクセントとしてグリップ・ストックに飴色、レールとヨークに銀色を入れています。グリップ・ストックあたりはソビエトのPTRS-41と、私の11作目のスリングライフルを参考にしています。
完成動画のBGMに使う楽曲も決まっていて、ローリングストーンズの「Paint it Black」レッドタロン動画のBGMに使おうと思って結局止めた曲であります。
今までも自分の好きな物をライフルに詰め込んでいましたが、こいつはこれまで以上に力を入れて作りますよ。
初速100mpsの根拠ですが、少し前にアップルヘッドを使ってゴムと弾の実験をしまして、こういうデータを得ました。
この弾+弾受けの重量と初速のグラフを見ると、弾受け・弾の両方を軽量化することでもう少しだけ高初速を狙えそうです。
さらにこれはアップルヘッドの加速距離で、体力の問題でゴムの引き伸ばし率も抑え気味でした。
なので、以下の条件にすることで90〜100mps出せるのではないか?と踏んだわけです。
・気温30℃
・#40平ゴム4本掛け(ベンガルと同じ)
・加速距離70cm(同上)
・引き伸ばし率5.44倍(同上)
・弾+弾受けの重量5g程度(3mmナイロンロープ製弾受け2g+8mm鉛球3g)
3mmナイロンロープを使うことで、弾受けの重量が従来の半分以下になります。が、口径に対して弾受けが細すぎるとレール内で弾受けが弾を追い越したり、弾の中央に弦が当たらないために弾着が上下に散ったりします。なのでこの軽量弾受けは小口径弾限定のものです。
無煙火薬の発明でライフルがどんどん小口径化していったのと似たような流れですね。
スリングライフル開発史は短時間で銃器発展の歴史をたどっているようで、ちょっと面白いです。
私の場合だと、ブレーキ利用の1作目=最初期の火砲→2作目から17作目まで=クソ長い先込め単発銃時代→タロン2=先込めパーカッションロック銃を改造したトラップドアライフル→ベンガル・アップルヘッド=レバーアクション(伏せてコッキングできないのでボルトアクションに例えるのはおこがましい)→こいつ=無煙火薬による小口径高初速化
って感じで。「スペンサーライフルがないやん!」となりますが、ベンガルの開発を失敗してればその位置でした。