冬の新作発表の後仕様変更し、デザイン画を書き直しました。
競技用連発スリングライフルModel21R Applehead
着脱マガジン連発式
口径 11mm
全長 126cm
重量 4Kg以内になるといいな
加速 65cm
ゴム #35平ゴム4本
初速 30℃で70mps以上出るといいな
装弾数 10発
集弾 10mで20mm以内になるといいな
愛称「アップルヘッド」は、犬猫の後頭部が盛り上がった形になっていることを指す語からとりました。
今作は銃床と先台が一体型になっていて従来の構造よりブリーチ周辺が上に張り出しているように見えることが一つ。
「リンゴ」「頭」というとウィリアム・テルですが、今作は高精度を目指して作りますからそれにあやかろうというのが一つです。また、「アップルヘッド」という言葉に威圧感を覚える人はいませんよね? 射撃競技用なので威圧感のなさが重要です。これはマーケティング的にも重要ですよ。
WW2時代の歩兵銃めいたデザインから「スコティッシュフィールド」という案もありました。「エンフィールド」「スプリングフィールド」と猫の品種「スコティッシュフォールド」を掛けたものでありますが、これは毎回説明しないと品種名を間違えているバカに思われるのでボツ。名前の響きと遊び心は好きなんですけどね〜
あとはパチンコ玉使って大当たりってことで「ジャックポット」とか、 ロシア猫の「サイベリアン」(語源はシベリアらしいっすよ)とか考えてましたが、「ジャックポット」は私がギャンブル嫌いなのと名前の響きが悪いのでボツ、「サイベリアン」だと寒冷地仕様ってことでゴムにFAIラバー使って、分厚い手袋でもトリガーとかゴム引けるようにして、部品が凍結しても動くようにクリアランスをガバガバにして……って感じで当初のコンセプトからどんどん離れていったのでボツです。
機関部
嬉しいことに独りの創作家さんがModel19Rベンガルのトリガープルを計算してくれたので、「じゃあそれを超えるか」ってことで設計しました。(ベンガルのトリガープルはゴム張力の0.071倍だそうです)
摩擦係数が0.5で、フックの比は1:1、シアが0.9:4.15 トリガーが1.7:5.9 で、計算します。物理クソ苦手だったのであってる保障はありませんが……
0.5×(0.9/4.15)×(1.7/5.9)=0.031
0.031倍! ベンガルの半分以下です。
上のデザイン画には書いていないのですが、シアに「ディプレッサー」というパーツを付ける予定です。(詳しくはググってね)
このパーツを付けることで高性能な2ステージトリガーになります。この機関部のトリガーストロークは1.5cmと長いですが、2ステージ目を短くキレ良く作れば問題ないですね。
で今作は装填したパチンコ玉の保持に磁石を使いますんで、装填後に抜弾(弾を発射せずにレール内から取り出すこと)できません(中にくっついてますからね!) 装填した後に的が衝撃で傾いてることに気が付いたとき、ライフルをもって的に近づくのも、その場に置いておくのも、地面に向かって撃つのも危険です。機関部の構造上トリガーに指を掛けない限り危険は少ないですが、安全管理上よろしくないことは確かです。
よって今作は安全装置をつけます! それもシアの動きとフックの動きを同時に阻害する二重の安全対策です。
私のスリングライフルにおいては4種類の暴発が考えられます
1.意図せずトリガーが動いてしまうことによる暴発(意図せずトリガーを引いてしまったとか、物が当たったとかです)
2.意図せずフックが動いてしまうことによる暴発(シアとの噛み合いがひどく摩耗すると起こり得ます)
3.フックの上部から弾受けが滑り出てしまうことによる暴発(旧10mmライフルの破棄の原因となり、初期のレッドタロンでも起こりました)
4.機関部パーツの破損による暴発(噛み合いの摩耗ではなく、フックが折れるとかそういうことです)
今回の安全装置は1と2に対応するものです。
赤の斜線部分が安全装置 こっちはシアにディプレッサーが付いています
シア後端トリガーから力が伝達する部分を棒で押さえて固定します。
これによりトリガーが引ききれなくなり、シアはフックを解放できなくなります。
そして安全装置前部で上フレーム内に伸びたフックを押さえて転倒できないようにします。この機構があるため、安全装置のロックパーツがあるのです。このロックと安全装置がシアの代理となるわけです。
安全装置を掛けるときは後ろに引くだけでいいですが、外すときはロックを押しながら前へ押しこむ必要があります。
しかし、この部分が必要となるのは「安全装置を掛けた後にシアとの噛み合わせが摩耗しきった」ときなので、あくまで保険的な意味しか持ちません。この保険機構が働いているとロックが重くて押せなくなります。この時はもうシアが働いてないので迷わずゴムを切る必要があります。無理に安全装置を解除するとそのままズドン! ですからね。矢先が安全な場合は無理に押してもいいですけど、クソ重いでしょうし安全装置がぶっ壊れる可能性が高いのでゴム切った方がマシです。
給弾機構とマガジンについて詳しくは「その2」でやりますが、簡単にいうと「チューブマガジンをへし曲げて着脱できるようにしたもの」です。作動にはベンガルで使ったのと同じ原理を用います「コッキング後弾受けが引っ張られて「I」から「>」になる」ってやつですね。で、ベンガルそのままではパチンコ玉が使えないのと着脱式にするとマガジン抜いたときに弾ポロが発生しやすくなるのでこうなりました。
↑これのフックから伸びている部分がフックの左右に独立して伸びる感じになります。