90s

ザウス、ガリバー王国……すぐに潰れた「バブルアミューズメント遺産」

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鎌倉シネマワールド


1995年、松竹創立100周年記念事業として、松竹大船撮影所の敷地内にオープン。「日本映画ゾーン」「アメリカンシネマゾーン」「フューチャーゾーン」など、さまざまなジャンルの映画の実物大セットやライド型アトラクションなどが楽しめた。
だが、渥美清の死により看板作品『男はつらいよ』が終了、映画の興行不振とともに客足は当初から低迷し、オープンからわずか3年後の1998年に閉鎖に追い込まれた。現在、跡地は鎌倉女子大学の大船キャンパスとなっている。

富士ガリバー王国


あのオウム真理教の拠点「サティアン」で一躍有名になった、山梨県の旧上九一色村に1997年にオープン。おとぎの国のガリバーをテーマとして、45mのガリバーが横たわるガリバー島のほか、ワラビーやトナカイがいるふれあい牧場、ボブスレーコースなどもある総合アミューズメントパークとして、存在感を放っていた。
ところが「元オウム」の場所という風評や、アクセスの不便さなどもあり客足は伸び悩み、オープン4年後の2001年に閉鎖。その後は構造物が廃墟となってそのまま放置され、廃墟マニアの格好の見学スポットとなっている。

波のプール、人工スキー場、シネマパーク。個性豊かな娯楽施設群が、今は軒並みマンションやショッピングセンターというどこにでもある施設に様変わりしてしまった。バブルとは、巨額の負債と引き換えに、たしかに「夢」を見せてくれた時代だったのかもしれない。
(青木ポンチ)

※イメージ画像はamazonより廃墟シリーズ・幻想遊園地(レジャーランド・テーマパーク・遊技場編) (メディアボーイMOOK・廃墟シリーズ)
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