自閉症を知る 16 正解探し

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三男が中等度の知的障がいを伴う自閉症と診断され、私はどのように三男を育てたら良いのか?と悩んでいました。


子育て本は定型児や、グレー、意思の疎通がある程度取れる、コミュニケーションが取れる子向けに書かれている事が多く…

離乳食の進め方から、トイレトレーニング、全てがやり取りありきで…

コミュニケーションが取れない三男に、どうやって教えて行けば良いか分からなくなりました。

そこで、たくさんのママさん達のブログを読みまくり…

色々なパターンがある事を知ります。

療育園での悲しい出来事もたくさん読みました。

無理矢理に給食を食べさせられ、食べることを嫌がるようになってしまったお子さんの話。

トイレトレーニングのタイミングがうまく行かずに、部屋での放尿や、排泄の理解よりも興味や気持ち悪さから便を触ってしまう弄便…

はたまた、半ば無理矢理に食べさせたら上手くいった、こだわりを活かしてトイトレをし上手くいった!など、本当にパターンがあり過ぎて…

正直、分からなくなりました。

三男はどのタイプなの?と…

残念ながら、私は三男にだけ向き合う時間もありません。
上の子達の事もあります。

目を離した隙に…という事もたくさんあります。

だから、慎重にならざるを得ませんでした。

母として、壊れないために、
私しか、この三兄弟を見られる人がいなかったから…

ノーパンで過ごすとおむつが外れやすいと聞いて、やってみようとしましたが…

ずっと見ている事も出来ないし諦めました。
その後の処理を考えたら、きっとメンタルが持たない…と、私は自分を守ることを優先しました。

私が倒れたら…

誰もこの子達を見られない。

旦那が休みだったり、母が手伝いに来てくれる日はありますが、毎日なんて無理です。

せいぜい週に2日ほど。

ずっと毎日一緒にいて、子供達の面倒を見ているのは私です。

絶対に倒れられない。

結果、三男の身辺自立を後回しにしてしまいました…

でも、何もやっていないわけでもなくて。
上の子達がトイレに行くタイミングでトイレの仕方を見させたり、トイレという場所を理解させるための工夫はずっとしてきました。

子供用の便座に座らせてみたり。
とにかく、トイレが嫌な場所にならないように、少しずつ、少しずつ。

デイの先生にも相談したり、幼稚園の集団の力を借りてみたり。

私の中で、放尿や弄便に興味が行かないようにとそちらにばかり気を取られてしまったのも確かです…

とにかく、オムツでもいいから、排泄とは何か、どこでするのかを、学んでもらうのが最優先だったのです。

それでも、デイや幼稚園でトイレトレーニングが始まると、ところ構わずオムツを脱ぎ、ティンを出し眺めていたり…
ティンから尿が出る不思議に出会ってしまった…

部屋で放尿をされた事もありました。

私の中で、

だから、言わんこっちゃない悲しい


でした。

オムツを外すのは良いことだけど…

排泄とは何か?トイレとは何か?を学ぶ準備が出来るまで待って欲しかった…

年齢で区切らず、本人の興味、理解を1番に考えて欲しかった…

やったらダメ!と理解させればいい!と言われても、恐怖感や嫌な感覚ではなくて、トイレは排泄行為である事を教えたかった。

溜まった尿や便を出す。

人間としての感覚を大事にしたかった。

そのタイミングは人それぞれ違うから…

自閉症や知的障がいがある場合、そのタイミングを見出すのはなかなか難しいかもしれないけど、三男のタイミングを見たかった。

ちょっとうるさい保護者かもしれませんが、これだけは絶対に譲れなかった。

実際、療育の力を借りても、集団の力を借りてもスッと出来るようにはならなかったから。

濡れたら履き替えるを覚えて、オムツがチョロっと濡れただけで何回もオムツを替えたがったり。
褒めらるから、水を流したいから、無理矢理におしっこを搾り出してみたり。

溜まったから出るではなく、無理矢理に絞り出しに行く場所になった。

それは違うだろ無気力

と、私は思う。

なので、今もずっと三男のタイミングを待ち続けています。

もちろん何もしていないわけでもなく。

家でも声かけはずっと続けていて、たまに便器に座らせてみたり、本人がトイレに自ら行くように促しを続けています。

園では、時間排泄で、失敗はほぼなし。
先生の見守り、本当に大変だろうなと思っていますし、諦めずに関わり続けてくださっている事、ありがたく思っています。

デイでは出そうな感覚を伝えられるところまで来ました。
チョロっと出てしまったらトイレでパンツを履き替えるというところまで来ています。

放っておかれる事なく、付き合い続けてくださる先生方には本当に感謝しています。

私1人では出来なかった事。

どんなやり方でもいいから就学までにオムツを外すのが子供のため!!と思う方もいらっしゃるでしょうし、私のように子供の理解のタイミングを見極めながらゆっくり進めたい人もいるでしょう。

オムツが取れていない子を小学校に行かせるなんて!という声も聞きますが、無理にパンツにしてお漏らしをしてしまう子供だっています。

定型児でも。

排泄のタイミングは人それぞれ。

そんなに焦らなくてもいいんじゃないのかな?と思っています。

我慢して学校ではトイレに行かなくなった子の話、我慢しきれず漏らしてしまい、処理をする先生たち…
周りの目。

知的に問題のない子ならなおさら、恥ずかしさや、苦しみを伴うのでは?とも思っています。

パンツに切り替えられたらラッキーキラキラ
トイレに行けたらラッキーキラキラ
トイレで用を足せたらラッキーキラキラ

それじゃダメですか??

私は世の中の正解より、今目の前にいる三男の正解探しをすることにシフトしました。

色々言われたり、書かれたり、批判されたりもしますが、それはそれ。

そして、出来れば早くオムツが取れるように、願っているのは本当です。

入学までに取れたらいいなと、促しや取り組みは続けつつ、絶対に取らなきゃ!!と焦らぬように、マイペースに進めたいと思いますウインク

子供も大人も心に負荷をかけ過ぎず、諦める事もなく、ゆっくり目標に向かって努力し続ける事が大事だと思いました。

誰かの正解を自分の正解にしようとしない事。

周りの意見やアドバイスを取り入れながら、自分なりにやってみたり、周りの力を借りてみたり、1人で頑張り過ぎない事も大事ですねニコニコ音譜