息子のミリタリーブログ

スリングライフルとかの自作飛び道具を作るブログです。数年前に有閑大学生から社畜にジョブチェンジして最近ルアーフィッシングにどハマリしたので性能低下中 ツイッター→https://twitter.com/model22ra1

10mmスリングライフル Model12レッドタロンを近代化改修する


2年前の冬にこのスリングライフルは完成しました。





私がスリングライフルを作り始めて4年目の2011年作、失敗作も含めて12丁目のライフルです。
2011年の6月から制作を開始し、完成したのは同年12月12日でありました。
もう2年半もこのライフルと付き合っていたことになるのです。
水入り缶をストッピングパワーで跳ね上げ、ポリタンクやペットボトルを撃ち抜くような芸当ができるのは私が作った中ではこのライフルだけでした。 デザインも秀逸で威力もあり、当時の私が作れた最良のものであると誇りを持って言えます。



しかし、過去の傑作も現在の視点で見れば改良すべき部分、劣った部分というものが嫌でも目につくものです。
特に金属部品の表面処理と機関部の構造がそうで、塗装していないフレームはサビでボロボロ、4枚の鉄板を組み合わせてネジで留めた機関部はMdel16と比べて整備性の悪さに辟易してしまいます。トリガーの接着は剥がれ厚みは半分になってしまい、急造したマウントはスコープに触れるたびに動いてしまいます。ヨークや鐙も曲がりが目立つようになってきました。

完成から2年というのを一つの区切りにしようと思うのです。
新作を作ってレッドタロンの穴を埋めるのではなく、欠点を取り除き、改修という形でこのライフルを使い続けようと思うのです。

私にはこいつを押入れや物置の奥にしまってホコリをかぶせたままにして
置くことはできそうにありません。そうするにはあまりに愛着を持ちすぎました。 




てわけで12月下旬から1月上旬にレッドタロンの改修を行います。
主な改修箇所は以下の通り、木製部と機関部の一部のパーツ以外は全て交換になります。

・上下フレームを20cm延長
・全金属部分を塗装
・機関部のフレームを接着組立にし、使用ネジを減らす
・上下連結プレートとマウントの一体化
・連結プレートとフレームを一部接着
・装填を上フレームから行えるようにする
・口径を10mmから12mmに変更
・フックの厚みを4.5mmから6mmに変更
・各部の加工精度向上



上記のようにModel12レッドタロンの改良版M12A1、通称Talon2は口径12mmの元込め単発式にします。

フレームも20cm伸ばして加速距離も70cmを越します。
レッドタロンを作った頃は加速距離がゴムの自由長を含めないものとは知らなかったですからね^^;
あまりフレームを伸ばしすぎると150cm加速ライフルのように初速を出せなくなってしまいますが、20cmくらいの延長なら初速も伸びてくれるはずです。多分。
ダメだったら延長分を切って元通り55cm加速にします。


で、口径12mmのダボというのはこんなものです。


昔8mmのダボから10mmのダボに乗り換えたとき、10mmのことを小型のミサイルか砲弾のように感じたものですが、12mmダボはそれより一回り大きく、重量もおよそ2倍(秤が無いため詳しくはわかりません)値段もおよそ2倍(4個入り198円→4個入り398円)
10mmダボがかわいいロリに見えてきます。

こいつをレッドタロンの最高初速58mpsまで加速できるとすると、
9.5×2×58^2/2000=31.958J
大体32Jとなります。9.5×2ってのは弾のおおよその重量ですね。
150cm加速ライフルの目標だった80mpsで10mmダボを撃ったときとほぼ同じ運動エネルギーになる計算です。


最後にタロン2のデザイン画です。



冬の間は寒さで行動力が落ちて著しく更新頻度が下がってしまいますが、これからもよろしくお願いします。