息子のミリタリーブログ

スリングライフルとかの自作飛び道具を作るブログです。数年前に有閑大学生から社畜にジョブチェンジして最近ルアーフィッシングにどハマリしたので性能低下中 ツイッター→https://twitter.com/model22ra1

スリングライフルの初速測定

先月弾速計を買ったので、実家に帰って8mm・10mmスリングライフルの初速を測ってきました。

上の黒っぽいのが8mmスリングライフル、下が10mmです。








エアガンのように室内で気軽に測定できればいいのですが、大事を取って屋外で計測します。

弾速計の後ろに、段ボールと水入りボトルでバックストップを作ります。ボトルで跳ねて上に抜けないといいですが……

まずはこのバックストップで10mm弾が止まるかどうかテストしてみます。
ゴムは平ゴムからオーバンドNo16、18本×5×2に変更してあり、これを70cm引き伸ばします。
まだ少し引き伸ばせそうな感じがありましたが、まずはこれでいってみましょう。
あ、弾はこの10mmクロームダボを使います。真鍮製で重量9.5gです。




ボトルに穴空いたwwwwwwwww
まあボトルの中で止まったんでOKっすwww









安全性も確認できたので測定開始です。
1発目


あれ、意外と速度出てないですね……
60m/sは出てると思ってジュール計算してたので、かなり数値が異なります。
推定17.1Jから11.47Jですね。ガッカリです。現実は厳しいっす。





2発目

うーんやっぱりこれぐらいですか。
初速はエアコキトカレフとどっこいどっこいですね。
Jはこちらが大幅に上回りますが……









じゃあ次は8mmです。
弾は5.5gの8mm鉄ダボ(太いほうが前です)

ゴムはオーバンドNo16を18本×4×2使用しています。







8.15Jでこれも水入りボトルを片面貫通しますね。
しかもこっちの方が速い……?
54m/sも出てます。
この初速で8ミリダボかっ飛ばすとだいたい水入りアルミ缶2個貫通ってところですね。





ゴムの伸縮速度は変わらないはずなので、10mmライフルのゴムはまだまだ引き伸ばしが足りないってことですね!
ゴムの繋ぎ方を替えて、もう一回10mmの測定です。


このように過剰な部分を利用して結びつけます。











出ました!55.8m/s 14.78J!

ギリギリまで引き伸ばして55m/sってことはオーバンドNo16だとここで初速が頭打ちになるみたいですね。
残念ながら17.1Jには届いていませんでしたが、これだけ出ていれば十分だろうという結果にはなりました。
10mmダボでこれ以上のJを出すにはもっともっと速く縮むゴムを見つけるしかない、ということです。





じゃあ片づけますか


うわぁぁぁぁぁ!バックストップがぁぁぁ!


あっぶねー!!まさか水入りボトル+段ボールを打ち抜くとは思ってませんでした。ギリギリで止まったからいいですけど、これが貫通力の弱いセミワッドカッター型じゃなかったら抜けてましたよ。


水入りボトルも蜂の巣みたいになってますwww











追記 2012年6月17日
この10mmライフル、水入りアルミ缶テストだと2個半貫通でしたが、「ゴムを変えた今なら3個貫通行けんじゃね?」ということで、もう一回水入りアルミ缶を打ち抜いてみました。










結果
水入りアルミ缶3個半貫通きたぁぁぁぁ!!
一個目

二個目

三個目

四個目

全体

スッゲーまじぱねぇっす。




一個目がパンチ穴みたいになる現象の原因も特定できました!
こんな風に、弾前面の凹みで抉られるんですね……恐ろしい。







じゃ、じゃあ、スチール缶なんかもいけるんすかね……?





結果
いったぁぁぁ!

うーん、14.78Jパネェっす



2012年7月10日追記
そろそろ10mmライフルの設計図というかスケッチでも公開しますかね。
正式な設計図の書き方なんて知ったこっちゃないので、見難いとか言われてもどうしようもありません。

1/10サイズ全体図
これから10倍して適当に木材を切り出します。
僕の「適当」は「適切」ではなく「細けぇことはいいんだよ!」という意味の適当です。

実寸サイズの機関部
幅38mm厚さ4mmのフラットバーをディスクグラインダーで切って作ります。
……実寸大ですから、このノートをコピーしてフラットバーに張り付けて削りました。
張り付けた紙が焦げるので、フラットバーを冷やしつつ削っていきます。
横113mm、フラットバー四枚重ねです。これがギリギリ入る角パイプをフレームにします。
角パイプの一辺を削り落として機関部をはめ込んでボルト留めします。
あとはもう全体図になるべく似せてそれっぽいホムセンの金具をボルト留めするだけです。


まだマガジンをつける気でいた時の組立図
作ってるうちに給弾機構に無理があることに気付いたのでマガジン式は止めました。



研究レポートみたいなもの



暇だったら作っていたであろうチューブマガジン



10mmライフルの軌跡


失敗
http://d.hatena.ne.jp/Musuko/20110129/1296309665


機関部再設計
http://d.hatena.ne.jp/Musuko/20110703/1309695780


ストック制作
http://d.hatena.ne.jp/Musuko/20110801
http://d.hatena.ne.jp/Musuko/20110904/1315135337#c


完成
http://d.hatena.ne.jp/Musuko/20111213/1323789760#c
(この中で17.1Jとか言って調子こいてますが、実際は50m/s、11J程度しか出ていませんでした)

動画撮影
http://d.hatena.ne.jp/Musuko/20111224/1324738808


エアガン用弾速計購入記念初速測定
↑いまここ