3話:ナンボトレード ~基礎編~

 

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 プロフィールご紹介

講師:川崎ドルえもん氏

サラリーマン時代にFXをはじめ、徹底した相場分析を行い、
相場の約7割といわれるレンジ相場に特化した、独自の手法「ナンボトレード」を編み出した。
Kindle版の書籍が話題になっている、人気の個人投資家。

 

 

今回のハイライト

 

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 ナンボトレードの基礎がわかる

 

ナンボトレードとは?
ナンボトレードを簡単に説明すると、まずレンジ相場に特化した手法ということが言えます。相場ではトレンドが3割、レンジが7割と言われているのでレンジに特化した手法を使えば、単純に7割の確率で勝てるのではないかという考え方です。つまりターゲットとしているのはレンジ相場です。
 
では、残り3割のトレンド相場に出くわしてしまった場合はどうすればいいでしょうか?
その場合は、きっぱりと損切りをします。
 
ただし、ナンピンをうまく使うことによってリスクを軽減しているので、損失を減らし、上手くいけば利益を増やすこともできます。実は、これによってたとえ予想に反したトレンド相場であっても、上手くいけば利益を得ることも可能になります。
 
 
ナンピンとは?
まずはナンピンについて見てみましょう。下記の画像をご覧ください。
 

 
例えば、100円で10,000通貨を買ったのに逆行してしまった場合、99円で追加のロングポジションを待ちます。すると、保有ポジションの平均レートが下がります。平均レートの計算方法は、(ポジションを持ったレート×持ったポジション数+ポジションを持ったレート×持ったポジション数…)÷保有ポジション数となります。
 
当てはめてみると、(100×10,000+99×10,000)÷20,000=99.5となり、平均レートは99.5円です。もし相場が99.5円まで戻ってくれば損益は±0ということになります。つまり100円から99.5円に損益ポイントをずらしたことになり、これが平均レートを下げるということです。
 
しかし、もし99円でナンピンをしたのに相場が戻らず98円まで下落してしまった場合は30,000円の損失となってしまいます。このようにナンピンはポジション数が増えることによって、損失も拡大してしまうことから一般的にはやってはいけない手法とされています。
 
 
一般的なトレード方法
では一般的なトレード方法について復習してみましょう。下記の画像をご覧ください。
 

100円で100,000通貨をロングした場合、1円上昇し101円となれば100,000円の利益となります。逆に1円下落して99円となると100,000円の損失です。また、当然ですが99.5円まで下落した後、100円まで戻ってきた場合は±0ということになります。(※スプレッド、手数料は含まない計算。)
 
 
ナンボトレードのトレード方法
ナンボトレードでは基本的にポジションを一括で持たずに分割で持ち、特定のポイントに達したら利益確定や損切りを行っていきます。
 

 
先程の一般的なトレード方法では100,000通貨を一括でポジションを持ちましたが、ナンボトレードでは100pips下落していくごとに10,000通貨ずつロングポジションを追加していく手法を取ります。
このようにナンピンしていき、合計で1円下落した時点で損切りをします。逆に1円上昇した場合は利益確定を行います。これが基本的なトレード手法です。(※1円=1000pipsとして表記。)
 

仮に100円で10,000通貨をロングで持ち、その後、101円まで上昇したら10,000円の利益となります。
こちらがナンボトレードでストレートに上昇したときのパターンです。
 

では次に100円で10,000通貨をロングで持ち、その後、99円まで下落した場合、ナンボトレードでは100pipsごとに10,000通貨ずつナンピンしていくので99円で全てを損切りした時の損失額は55,000円となります。
 

また、100円で10,000通貨をロングで持ち、その後、99.5円まで下落したが再び100円まで戻ってきた場合は、先程と同様に100pipsごとに10,000通貨をロングしていきますが、99円までは下がらなかったので損切りはされず。100円まで戻ってきたときは15,000円の利益となります。
 
一般的なトレード方法であれば100円まで戻ってきた場合は±0となりますが、ナンボトレードでは階段状に利益が積みあがってゆくので15,000円の利益を得ることができました。
 

さらに100円から101円まで上昇した場合はどうなるかというと、同様に100円から99.5円まで100pipsごとにナンピンをしていきました。99.5円から上昇していき101円となったところで決済します。ここでも階段状に利益が積みあがっていくこととなり、合計で75,000円の利益となりました。
 
 
ナンボトレードと一般的なトレードの比較
ナンボトレードと一般的なトレード方法を比較すると下記の図のようになります。
 

一般的なトレード方法では1円上昇すると100,000円の利益1円下落すると100,000円の損失です。
また、500pips逆行した後にスタート地点まで戻ってくれば±0です。そして500pips逆行した後、1500pips上昇するとスタートから1円上昇したことと同じなので100,000円の利益となります。
 
ナンボトレードの場合は、ストレートに1円上昇すると保有しているポジションは10,000通貨だけなので、10,000円の利益となります。1円逆行して損切りした場合は階段状にナンピンをしていくので55,000円の損失となります。500pips逆行してスタート地点に戻ってきた場合は15,000円の利益となります。500pips逆行した後、1,500pips上昇すると75,000円の利益です。
 
ここで注目していただきたいのが1円逆行して損切りをした場合です。どちらも100,000通貨を取引することに変わりませんが、一般的なトレードが100,000円の損失なのに対し、ナンボトレードでは55,000円と大幅に損失額が減らせていることがわかります。さらに500pips逆行してスタート地点に戻ってきた場合だと、一般的なトレードでは±0なのに対し、ナンボトレードでは15,000円の利益を得ることができました。
 
利食いポイントで見てみても、一般的なトレードでは2か所ですがナンボトレードでは3か所と多くなっています。さらに損失額が減らせるので結果的に通貨枚数を増やすことにもつながります。
つまり、持つポジションを10,000通貨から20,000通貨に増やすと単純に得られる損益は2倍になります。10,000通貨での損失は55,000円なので倍にすると110,000円です。これは一般的なトレードで100,000通貨取引したときの損失額とほぼ同額ですね。利食い金額も2倍となるので500pips逆行して1,500pips上昇した場合は150,000円のプラスとなります。このようにナンボトレードでは一般的なトレードと比べ多くの利益を得ることが可能です。
 
 
トレード方法について
ナンボトレードはスキャルピング、デイトレ、スイングトレードのどれにでも使える手法ですが、私はデイトレードで行っています。スキャルとスイングに関してはそれぞれデメリットがあるためです。まずスキャルピングでは精神的な負担が大きいということがあります。チャートを常に見続け、集中力と瞬時の判断が必要になるためです。また取引回数が多くなるため、ドル円以外の通貨ペアではスプレッドの負担が大きくなります。
 
またスイングトレードの場合は、ポジションを長く保有するため、相場の変動リスクが大きいというデメリットがあります。最近であれば2019年初めにフラッシュクラッシュがありましたが、そのような時にポジションを持っているとロスカットとなる可能性もあります。ただ、私の場合はデイトレードといっても半日~2日くらいまで持つこともあるので、どちらかというと長期型のデイトレードと言えます。
 
 
エントリー方法について
エントリーのタイミングとしてはレートが反転する動きを狙っていきます。レンジかトレンドかの判断は必要ありません。基本的には逆張りでのエントリーとなります。とはいえナンピンですので、感覚的には順張りと逆張りの中間というようなかたちになります。見ているチャートは1時間足、5分足、日足です。テクニカルはそれぞれボリンジャーバンドとストキャスティクスを表示しています。パラメータは標準の数値ではなく、値を変えて表示しています。
 
詳しいパラメータ設定を見てみましょう。まずボリンジャーバンドは105に設定しています。これは21日移動平均線の5倍の値となります。また、日足のみ200に設定しています。これは200日移動平均が比較的、重要視されることが多いためです。ボリンジャーバンドの中心の線は移動平均線ですので200日移動平均線の上下にバンドがついた状態と言えます。また私は±4σまでを表示をさせていますが、逆に±1σは表示させなくてもよいと思います。
 
次にストキャスティクスは、%Kが26、%Dが17、slow%Dが9に設定していますが、%Dとslow%Dのみを表示しています。こちらは一目均衡表の基本数字に基づいた設定となります。
 
 
時間足の確認
それでは実際のエントリーポイントを見ていきましょう。まず確認するのは1時間足です。
 

チャートにはボリンジャーバンドとストキャスティクスを表示させています。設定は105です。真ん中の中心線が移動平均線になります。±1σは表示させていないのでありません。±2σ、±3σ、±4σを表示させています。
ボリンジャーバンドを見て、±2σや±3σにローソク足が勢いよく当たっていれば(①)、ショート目線だと判断します。このようなポイントでは逆張りエントリーをします。
 
ストキャスティクスは%Kが26、%Dが17、slow%Dが9に設定しています。スローストキャスティクスが80%を超えて横ばいになっている箇所(②)では、買われ過ぎとなるので、そろそろ相場が反転してくるだろうなと考えることができます。1時間足でこのようなポイントが確認できたら次は日足を見ていきます。
 

日足チャートのボリンジャーバンドは200で設定をしています。スローストキャスティクスのパラメータは1時間足と変わりません。ボリンジャーバンドを見て、先程、1時間足で見たポイントが、日足のボリンジャーバンドのセンターラインより上に位置(③)しているかどうかを確認します。もし上に位置していればエントリーの判断となります。
 
逆にセンターラインより下の-2σ、-3σにタッチするような水準(④)であれば、ここからショートでエントリーしてもパワーがないので、エントリーを見送ります。エントリーしても問題なさそうであれば、最後にエントリーポイントを決めるために5分足チャートを見ていきます。
 

5分足チャートではストキャスティクスしか見ていません。ショート目線なので、買われ過ぎている状態を探していきます。今回は80%以上の個所を示していますが、70%以上でも問題はないかなと思います。ここではまず、打診のショートを入れます。ここから上がっていくようならナンピンでショートポジションを追加していきます。
 
 
損切りと利確の位置決め
 

ナンボトレードではエントリー前に損切りラインを決めていきます。こちらは1時間足を見て判断していきます。直近高値の5銭上くらいか、+4σのところに置くようにします。ここでの注意点としてはボリンジャーバンドは時間経過とともに動き続けているので、エントリー地点の+4σの値で損切りラインを固定しておいてください。ここに達してしまったら諦めて損切りをします。
 

次に利確ポイントも事前に決めておきます。こちらも1時間足を見て判断します。利確にはボリンジャーバンドをもとにする場合とストキャスティクスをもとにする場合の2通りがあり、ボリンジャーバンドで判断する場合はセンターラインに達したら利確です。ただ、この時、ストキャスティクスが70%、80%と高い場合にはまだ下落の余地があると考えられますので、いったん保留します。判断の目安としては20%を下回ったら利確でいいと思います。ただ、このあたりは相場判断によるところも大きいので、ボリンジャーバンドのセンターラインタッチで機械的に利確というのでも間違いではないです。
 
 
ナンピンの仕方
ナンボトレードで一番重要なポイントとなるのがナンピンの仕方です。基本ルールは、エントリーしたところから逆行したらナンピンをしていきます。損切りラインに達したら全決済(損切り)です。ナンピンを行う幅は今回は100pips間隔としていましたが、こちらは各々決めていただいて問題ありません。また、一定時間が経つごとにナンピンというやり方も有効的です。実際、私も一時間ごとにチャートを見てナンピンを判断しています。
 

例えばショートでエントリーした場合、1時間で足が確定した時に逆行しているものの、陽線に力がない(短い、上ヒゲをつけている)(➄)と感じたら、ナンピンをしていくといった具合です。
 
ナンボトレードのナンピン方法の利点としては、逆行し続けて損切りになってしまっても、ポジションを分割してエントリーしているので一般的なトレード方法より損失額を減らすことができるという点です。また、逆行後に反発をするような動きの場合だと、ナンピンによって平均レートがよくなるので、上手くいけば利益が取れる場合があります。また、初めに小ロットでエントリーすることで打診買いとなり、その後の状況を見て判断する余裕も生まれます。
 
 

【今回の動画に出てくる用語】

 

ナンピン
価格が下落(上昇)した時、平均買付(売付)コストを下げるため、買い増し(売り増し)すること。

 

ロスカット
損失を確定させる決済取引を行なうこと。

 

ボリンジャーバンド
一定期間の価格データから変動範囲を予測して表示するテクニカル指標。

 

ストキャスティクス
一定期間の高値と安値の値幅に対して、現在価格がどのくらいの位置いるのかを数値化したもの。

 

打診買い
市場の反応を探るため、小額の買い注文を出すこと。

 
 

 

 

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