機関部をセミ・フルオートのゴム銃(輪ゴム鉄砲)から流用すれば、フルオートのスリングショットが作れるかもしれない。
記憶が正しければ、まだフルオートのスリングショットは無いはず。
※やたら長い妄想垂れ流し注意!
連発式の課題は、
・コッキングの動力
・給弾機構
の二つ。このうち、最も重要な課題はゴムをトリガーに掛ける動力である。
ライフルやピストルの様な装薬銃の場合
弾を射出する力>コッキングする力
であるから、比較的容易にセミ・フルオートの機構が作れる。
この時、弾を射出する力とは火薬のガス圧であり、
コッキングする力とは反動・ガス圧で後退するボルト及びハンマーである。
しかし、スリングショットや弓だと、
弾を射出する力<コッキングする力
弾を射出する力=コッキングする力
となる。弾を射出する力はゴムで、コッキングする力がゴムを引くとき使う腕力である。
このように、弾の射出力がコッキングする力に劣る、または同等の場合、外部からの別な力を加えてやらねばいけない。
身近な例を挙げるとすれば、それは電動ガンである。
やたら固い18禁エアガンのバネをモーターとギアで制御しているアレだ。下に電動ガンメカボックスの構造を載せる。
発射までの動きをカンタンに書くと、
トリガーを引きスイッチ。モーター回転
↓
セクターギアの突起とシリンダーが連動し、シリンダー後退
弾倉からBB弾がせり上がる。
↓
セクターギアとピストン端が噛み合い、ピストン後退
シリンダーはタベットスプリングによりリリース
チャンバーにBB弾が装填される
↓
ピストンがバネを圧縮
↓
セクターギアの歯がなくなる
ピストンが解放され、バネにより激しく前進。BB弾射出
と、画像だけ見て想像で書いたがこんな感じだろう。
つまり、ホースで水を撒くようにパチンコ玉やダボを撃つには、強力なモーターの巻上機か、それに変わる手回しハンドルが必要なのだ。巻上機の大きさは掃除機くらいあるだろう。
とても狩猟に使えるシロモノでないし、
友人に見せびらかしにも行けない。
資金もなければ置き場も無い。
なにより、銃にスマート&ローテクを求め、ベトナム戦争以降の銃を毛嫌いする俺には、コイツに愛を注ぐ自信が無い。
ブルパップとかピカニティレールとかポリマーフレームなんて言葉は大嫌いなのだ。銃に取り付けるのはスコープだけにしてもらいたい。
つまり俺はスマートな小火器が好きなのであり、一人で運用できない銃は嫌いのだ。
俺は作らないので、誰か勇気と資金がある人は作ってみてはどうか?間違いなくスリングショット界に革命が起きるだろう。
しかし、小規模なフル・セミオートならば、別の方法で実現できそうである。
スリングショットの遠い親戚ともいえる輪ゴム鉄砲の構造を流用するのだ。ゴム鉄砲がスリングショットよりずっと前にフルオート・セミオートを実現したのを知っているだろうか。
これだ。こんなのが沢山出回っている。すごい!
同じゴムを使っているというのに、この差はなんだ。
威力と射程しか上回っているものが無い。違う土俵だと分かっていても泣けてくるじゃないか。
なぜこのような成功例が身近にありながらスリングショットに流用されなかったのか?
それは考えなしにゴムを2本3本取り付けただけだと弾受けが銃身を塞ぎ、次弾が発射されないからだ。
↑赤丸で次弾が止まる
ならば発射した後に弾受けを銃身外に出せばいい。
まだアイデアスケッチの段階だが、こういうことだ。
この可動部を増やせば何連発の銃でも作れる。
また、シアを弄ればフル・セミも変更できるだろう。
……これは俺が作るので、勇気と資金があっても製作を思いとどまるように。
今は10ミリライフルを製作中なので、
それが完成したら作り始めようと思う。
※2011年5月26日 追記
ガトリングスリングショットを見た後だとどうしてもコレを作る気になれませんなぁ。
「こうも色々書いといて作る気がないとは何事だ!」と、思われるかもしれませんが、あんなスゴイ物見た後にコレ作れってのはちょっと酷ですよ。
改めて見ると僕のはデザインも酷いですからね。
いいアイデアが出るまで連射式の開発からは一旦手を引きます。
上のフルオートはお金と時間が余ったら作ればいいんじゃないですかね?