子供の頃、ゲーム情報誌のタイトルスケジュール一覧を読むのが好きでした。
期待の新作があと何日で発売されるのかチェックしたり、新作RPG(仮)なんて全く詳細のわからないタイトルにも「どんなゲームなんだろう?」とワクワクしたりしていました。その中には何年経っても発売日未定のままのタイトルなんかもあり、いつ発売するのかやきもきしていたもんです。
今回プレイするのは、59 Studioが手掛け、Game*Spark Publishingが発売するPC向けソフト『ウィザードリィ外伝 五つの試練』。本作は……言わずもがなダンジョンRPGの元祖的存在。早期アクセスの発表から二度の延期を経て、ようやく12月17日に開始されました。
このシリーズは、僕が初めてプレイしたRPGなので思い入れが深く、現在に至るまでの人格形成にも多大な影響を受けています。なので、早期アクセスの延期が発表されるたびに本気で心配していました。無事開始されて本当に良かった……!
5つの公式シナリオの1つ、「旅人の財産」をプレイ
タイトルに『五つの試練』とあるように、5つの公式シナリオが用意されている。今回は「旅人の財産」のシナリオをプレイする。
キャラクターの名前や種族、性別、性格などが選択可能。能力値に割り振れるボーナスポイントはランダムで決められる。
キャラクターの能力値によって就ける職業が変わるので、大量のボーナスポイントが得られるまで何度も作り直したくなるな……。
最初に作ったのはパーティーリーダー(という設定)の吉田輝和だ。
カスタムポートレート機能により、ステータス画面に表示されるキャラクターイラストが自由に設定出来るぞ。
次は、絵日記でもお馴染みの僕のリアル友人である大原くんだ。妻子持ちでありながら2年の無職期間を満喫し、今年、ようやく再就職を果たしたぞ。たぶん真面目に働いているはず。
こちらも絵日記でお馴染みの僕のリアル友人の安倍くんだ。僕や大原くんと違って無職期間が無い真面目なヤツだ。
次は愛猫のひじき(♀)だ。餌に対する執着心が強く、「エサ」「メシ」「ゴハン」の言葉を聞くとすんごい鳴き始める。
愛猫の水菜(♀)は、メスだけどおじいちゃんみたいな顔をするぞ。3匹の中で一番粗相をする猫で、数多のクッションを葬ってきた。
愛猫の豆苗(♂)は、吐き気を催した時、わざわざタワーの上に登ってから吐くいやらしい猫だ!
以上、3人と3匹のパーティーが完成した!
カスタムポートレート用のイラストを描いて、猫写真の選別をしていたら、かなり時間がかかったな。迷宮に入る前から全力を出しすぎて、もうくたびれちゃったよ……。
敵は見かけによらない……正体を見破れ!
3Dで描写された迷宮を探索し、ギミックなどを作動させ、下の階にどんどん潜っていくのがゲームの目的だ。
迷宮内には敵が徘徊しているうえに、罠もいたるところに設置されている。地図表示の呪文を使わないと自分の現在地さえわからないので、無策で進めば迷子になるのは必至だろう。
早速、敵に出くわした。
襲いかかってくる敵の中には正体不明のヤツらが居て、「どろどろした敵」や「みすぼらしい男」などの名称で表示される。ターン経過や判別呪文を唱えるまで正体はわからない。
「みすぼらしい男ってなんだよ。その辺のおっさんかよ!」と思っていると、その正体は思ったより強敵でボッコボコにされることもあるぞ。
なんとか倒せたけど、初戦闘でいきなりパーティーの半分が死亡しちゃった……。
欲を出したら帰ってこれない迷宮探索……
それなりにレベルも上がってきて冒険心を出したのが悪かったのか、罠にハマって下層に落とされてしまった。
覚えたての地図表示の呪文を使うも……踏破した場所しか表示されず、自分が今どこにいるかもわからない。いや、座標はわかるんだけど、どこに登りの階段があるのやら……。
明らかに何かありそうな鉄格子を見つけるも、開け方がわからない。離れた場所にスイッチの仕掛けがあったが、ここに連動していたのかな。
スイッチがあった場所に向かうために鉄格子の部屋をあとにする。
上層よりも強くなった敵にヒィヒィ言いながら探索を続ける。回復呪文も地図表示呪文も使い切り、いよいよピンチだ……。
敵を倒すと宝箱が出現したが……宝箱には罠が仕掛けられていることが多い。
解除する前に、どのような罠が仕掛けられているか調べる必要がある。
盗賊職のキャラクターなら高確率で罠を判別出来るが、その判別が外れることもある。生きて帰れるか定かではないこの局面で、少しでもリスクのある行動は控えねばならない。
鉄格子の仕掛けをなんとか解除し、やっとのことで迷宮から帰って来れた。
しかし……欲を出してトラップつきの宝箱を開けたせいで、大原くんというかけがえのない仲間を失ってしまった。
いくらかのお金を払えば、町の施設で死亡した仲間を復活させられるが、復活に必要な金額は死亡したキャラクターのレベルによって上昇する。
う~む、大原くんってレベルの割にはあんまり活躍してなかったし、他のメンバーの装備も揃えたいからお金使いたくないんだよなあ……。
そこで新しい大原くんを作っちゃった!
実は以前から大原くんの死亡率がやけに高く、すでに今回で4代目だ。かけがえのない大原くんがまた仲間になり、冒険はまだまだ続いていく……。
頑張って作ったパーティーがあっけなくやられ、宝箱の罠解除をミスって全滅し、冒険心を出して先へ進んだ末に迷子になっちゃって……そんなハードなところが良いんだよなあ!
今回プレイした「旅人の財産」のクリア時間の目安は、10時間以内とされていますが、初期キャラクターメイキングで時間がかかったこともあって、結局クリアまで30時間ほどかかりました。
このシリーズを最後にプレイしたのは小学生の頃だったこともあり、今では、親切なシステムが搭載されたダンジョンRPGばかりプレイしていたため、本作の「とりあえず死んで覚えろ」と言わんばかりの不親切っぷりには面食らいました。とはいえ、慎重にキャラクターを育成して、少しずつ未踏の地を進められるようになる快感は最高です。
当初予定されていたエディタ機能はまだ実装されていませんが(記事執筆時)、今でも5本の公式シナリオに加え、数多くのシナリオがプレイ可能です。現状でも「一生遊べちゃうのでは!?」と思うほどの大ボリュームですね!
『ウィザードリィ外伝 五つの試練』はPC(Steam)を対象に早期アクセス中。定価は2,980円(税込)です。
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