オミクロン株70人濃厚接種者 新型コロナ6人感染

 県は17日、政府が15日公表したオミクロン株の感染者に関し、新たに県内在住の70人が、濃厚接触者に認定されたと発表しました。

 県によりますと、厚生労働省が、15日公表した「オミクロン株」感染者15人に関し、県内在住の70人が新たに濃厚接触者と判明しました。

 いずれも15人と同じ飛行機に搭乗していましたが症状はなく、入国時の検査は陰性でした。県はPCR検査を進めています。

 これまでに県内のオミクロン株の濃厚接触者は累計で114人となり、現在、96人が健康観察を行っていて、県が実施したPCR検査の結果は、いずれも陰性でした。

 一方、県内で17日、新たに6人の新型コロナウイルス感染が、確認されました。このうち、70代の男性は、ワクチンを2回、接種していました。

ワクチン2回接種 未接種の人に比べ死亡リスク低下

 県は17日、新型コロナウイルスワクチンを2回接種した人は、未接種の人と比べて感染後も死亡のリスクが低いとする分析結果を発表しました。

 分析結果は、ことし5月1日から11月15日までの間に、新型コロナウイルスに感染し、ワクチンの接種歴が分かる27792人について集計したものです。

 それによりますと、死亡した136人のうち7割以上にあたる104人が、ワクチンを接種していませんでした。

 とくに、20代から40代でみると、ワクチン未接種で死亡したのは11人だったのに対し、2回接種して死亡した人は、いませんでした。

 また、90歳以上で感染した人のうちワクチンを接種していなかったのは32人で、このうち5人が死亡しました。死亡率は、15.63パーセントで、ワクチンを2回接種した人の2倍以上となりました。

 県によりますと、60歳以上のワクチンの2回接種率は、92.5パーセントなのに対し、12歳から39歳までの2回接種率は、76.1パーセントにとどまっています。

 県は、3回目のワクチン接種への準備がすすめられるなか、「より多くの人に接種してもらいたい」と、しています。

JR大宮駅周辺 年末年始を前に特別警戒取り締まり

 年末年始を前に人が多く集まる場所での犯罪を防ごうと、17日夜、大野知事らがJR大宮駅周辺の繁華街などを見回りました。

 17日は大野知事をはじめ、県警の原和也本部長、さいたま市の清水勇人市長などが参加しました。

 年末年始の期間中は、主に、殺人や強盗などの重要犯罪やひったくり、子どもや女性を狙った犯罪などの取り締まりを強化するとしています。

 知事らは県内一の繁華街であるさいたま市大宮区の南銀座通りを視察するなどして、防犯を呼びかけました。

 特別警戒取締り活動は、来年1月3日まで行われます。

前県議会議長 自民党木下高志県議62歳が死去

 自民党の県議会議員で議長などを務めた木下高志県議62歳が、16日、すい臓がんで亡くなりました。62歳でした。

 木下県議は西10区=坂戸市選出で、現在4期目です。ことしの2月定例県議会で、第124代議長に選出されましたが、9月定例県議会で体調不良を理由に辞職し、県議会議員を続けていました。

 また、自民党の元・県議の鈴木弘氏が、16日、亡くなっていたことが、関係者への取材で分かりました。81歳でした。

 鈴木氏は南4区=さいたま市北区の選出で、2003年に初当選し、県議を4期、2012年3月から1年間は、県議会副議長を務めました。前回=2019年の県議選には立候補せず、引退していました。

さいたま市議会補正予算案可決 子育て世帯給付など

 さいたま市議会は17日最終日を迎え、政府が決めた、18歳以下が対象の10万円相当の給付に必要な予算を盛り込んだ追加補正予算案を原案通り可決しました。

 17日の本会議では、総額で、351億378万円あまりの一般会計補正予算案が、可決されました。

 この中には、子育て世帯への臨時特別給付の予算として、179億6800万円あまりが盛り込まれています。

 対象は、所得制限を超えない家庭の18歳以下の子どもで、児童手当などを受ける世帯のおよそ14万6000人には、今月27日に現金で10万円を現金で一括支給します。

 高校生のみを育てていて児童手当を受給していない家庭などは、来年1月以降に支給される予定です。

 また、市職員や特別職、市議の期末手当の引き下げに関する条例議案など、さいたま市議会は合わせて34議案を可決・同意し閉会しました。

川口市の小学校で車いすバスケ体験教室

 パラスポーツを通して障害者への理解を深め共生社会で生きる力を育んでもらおうと、川口市の小学校で車いすバスケの体験教室が開かれました。

 体験教室には川口市立新郷南小学校の6年生85人が参加し、現役の車いすバスケ選手・橘貴啓さんが講師を務めました。

 はじめに、橘さんが専用の車いすの使い方を説明し、児童の周りをドリブルで走るパフォーマンスを披露しました。

 そして、実際に車いすに乗って試合に挑んだ児童たちは、声をかけながらパスを回し、見事なシュートを決めていました。

 このあと、橘さんは「自分の夢に対して目標の階段を作り、一段一段登っていってほしい。いろいろな壁にぶつかっても、まっすぐ進んでほしい」と児童らに語りかけました。

昌平高校全国へ ラグビー部と女子バスケ部壮行会

 杉戸町の昌平高校で、全国大会に出場するラグビー部と女子バスケットボール部の壮行会が行われました。

 壮行会は、新型コロナウイルス対策のため、去年に続き各教室で中学、高校の全校生徒およそ1900人が見守る中、オンライン形式で行われました。

 昌平高校ラグビー部は2年連続3回目、女子バスケットボール部は3年ぶり2回目の全国大会出場です。

 城川雅士校長は「埼玉県の代表であることを受け止めて、目の前の一戦をどう勝ち抜くか、工夫と努力で乗り越えてほしい」と激励しました。

 ラグビー部は今月28日花園ラグビー場で沖縄県代表の読谷高校と対戦します。

 また、女子バスケットボール部は今月23日東京体育館で、宮崎県代表の小林高校との対戦が決まっています。

狭山市のJAいるま野でサトイモの出荷が最盛期

 子孫繁栄の「縁起物」として、正月のおせち料理などで食べられるサトイモ。

 新年を前に、全国でも有数の産地である狭山市では出荷の最盛期を迎えています。

 狭山市堀兼にある「JAいるま野狭山共販センター」では、年末年始に向けた出荷作業が16日から始まりました。市内の生産者が運び込んだサトイモをJAの職員がチェックし、10の等級に仕分けしています。

 この地域で穫れるサトイモは、ねっとりとした柔らかい食感と舌触りの良さが特徴で、都内の料亭などでも使われています。

 JAいるま野の担当者によりますと、ことしは夏場に適度に雨が降ったことから、順調に育ち、例年以上の仕上がりになったということです。

 出荷量が最も多い16日は市内の90の生産者からあわせて120トンが出荷されました。

 出荷のピークは今月23日ごろまでで、関東を中心とした市場に1週間でおよそ917トンが出回るということです。

 JAいるま野第三営農販売センター塩野康夫課長は「子孫繁栄を代表する野菜ということもあってお正月に好まれて食べられていますので、煮っ転がしであったりけんちん汁にして多くの方に食べていただきたいと思っております」と話しています。

智光山公園の動物園で「カピバラ温泉」

 狭山市にある智光山公園の動物園では、冬の恒例イベント「どうぶつ温泉」が行われています。

 飼育されているのはオスとメスの2頭です。

 カピバラ温泉は平日の偶数日と、土・日・祝日の午後1時から狭山市立智光山公園こども動物園で3月31日まで行われます。