「たしかに次男は“問題児”でした。お母さんはたまに稽古を見に来ていましたが、よく長男が連れてきていました。覚えているのは、次男の服が異様だったこと。いつもボロボロになったピチピチのTシャツを着ているんです。しかもお小遣いもあげていないようでした。保護者から『子供のことを見ているんやろうか』と疑問の声が上がっていました」
次男は中学を卒業すると、大相撲の阿部松部屋へ入門。だが度々脱走を繰り返すように。
「ある日、お母さんから次男宛に電話があったそうです。彼女は『おいコラ、殺すぞ!』と男のような声ですごみ、次男は震えていたといいます。その後、夫妻そろって部屋を訪れて対応した親方と女将さんを罵る“事件”も。『次男が逃げてばっかりなのは、あなたたちが面倒を見ないのが悪い!』という言いがかりのようなものだったと聞いています」
家庭でも極端な教えを説いていた籠池夫妻。問題の根は前からあったのかもしれない。