立山(雄山)日帰り,累積標高差2400m 富山県

富山県の最高峰雄山3003mは自分で歩いて登ってこそ価値がある。馬場島から立山川を遡り雄山を目指した。

下りは山頂から山崎カールを滑り降りた。

コース概要

立山川東大谷出合い

馬場島から約1km林道を進み車をデポしていざ出発。歩いてしばらくで雪が出始め,ほぼ快適な

シール歩行となる。毛勝谷を過ぎれば雪割れは無くなる。

標高1800m

正面に稜線が壁のように立ちはだかる。

巨大なデブリ

奥大日から落ちて来た雪庇。

標高2000m

この辺りだだっ広くどこでも滑る事ができる素晴らしいゲレンデである。

室堂乗越

乗越は標高2350mである。問題なくシールで行ける。

乗越手前で振り返る

帰りも楽しみである。

室堂乗越から見た剣岳

ピラミダールな姿はやはり素晴らしい。

雷鳥沢へ

乗越から雷鳥沢へは標高差100mの下りである。

いざ立山へ

雷鳥沢から山崎カール経由で山頂を目指す。

標高2600mから

振り返ると大日連山が輝いていた。

立山山頂にて

馬場島から6時間半の道のりであった。

山頂からゴー

山頂の神社裏からいざ滑降す。快適な急斜面。

ロウソク岩

標高2800mのロウソク岩。

快適な山崎カール

雷鳥沢まで標高差700mの快適なゲレンデである。

室堂乗越から

雷鳥沢から室堂乗越へ100m登り返し,一気に下る。背景は奥大日。

立山川

こちらも快適なゲレンデ。

雪割れ

標高1100m付近の雪割れ。

取水口

標高950mの取水口が見えれば馬場島まで林道でつながっている。もう安心。

山行記録2005年5月22日(日)

3.00 850m 馬場島先の林道発
4.15 1300m 毛勝谷出合い
5.44 1750m 立山川上部二股
7.24 2360m 室堂乗越着
7.51 2245m 雷鳥沢
9.15 2850m ロウソク岩
9.35 3003m 雄山山頂

10.21 3003m 雄山山頂発
11.00 2245m 雷鳥沢
11.16 2360m 室堂乗越着
12.14 950m 取水口
12.23 850m 馬場島先の林道着

1週間前悪天で敗退した立山、今日こそは這ってでも山頂を踏んでみせると深沢君と
再挑戦した。累積標高差は2400mであったが、予定より早く6時間半で山頂を踏むこ
とができた。帰りは山頂から馬場島まで2時間とこれまた早く下りることができまし
た。

【山域】立山(雄山)3003m
【場所】富山県
【日時】5月23日(日)
【コース】馬場島―立山川―室堂乗越―雷鳥沢―立山カール―立山山頂往復
【メンバー】僕・深澤君
【装備】バース7 150cm,ディアミール3,ガルモントGライト(僕)  
    K2サミット 150cm,ディアミール2,LWストラクチュアー(深沢君)

5月22日(土)1週間前の手応えでは十分日帰り可能とふんでいた。後は天候と気
力次第だろう。明日を逃せばもう今シーズンはチャンスはないだろうと不退転の気持
ちで仕事が終わった夜馬場島を目指した。

すでに深沢君は馬場島に到着していた。ここからもう1kmほど林道を進み車をデポ
して宴会をすることにした。3日前の毛勝でのハードな山行の疲れが残ってないと言
えば嘘になるが、要は気力だけであろう。酒を飲みながら二人でモチベーションを高
めていく。夜10時前には就寝。

5月23日(日)朝2時過ぎ起床、おにぎりを一個パクついていざ出発。

3.00 850m 馬場島先の林道発。1週間前に比べて雪は減っていたが歩き出してしば
らくでシール歩行可能であった。3カ所ほどスキーを脱ぐ場面があったがおおむね快
調に歩行は続く。徒渉は一度もなかった。

4.15 1300m 毛勝谷出合い。ここからは雪は全然問題なく雪割れもなかった。ツェ
ルトから一人出てきて毛勝谷を目指していく人がいる。この人も物好きだ。ここから
先はデブリもあるが雪面の荒れは少なく帰りも快適そうである。

5.44 1750m 立山川上部二股。進路は右で室堂乗越を目指す。視界が良ければ快適
である。奥大日を眺めながら黙々と高見を目指す。天候はずっと曇り空だが視界はよ
い。

7.24 2360m 室堂乗越着。無事到着。まずまずのペース配分である。目指す立山が
正面に見える。さあ待ってなさい。ここでシールをはずし一気に滑り込む。

7.51 2245m 雷鳥沢。人は少なくTバーで登り返す若者は多いが立山を目指そうと
いう人は誰もいなかった。大休止しながら一気に行きましょう。時間500mなら1時
間半でつくだろう。雪面は適度なザラメで快適なシール歩行であった。

9.15 2850m ロウソク岩。さあもうすぐだ。この辺りから僕のシールが剥がれ出し
たためスキーを担いで登り上げることにした。

9.35 3003m 雄山山頂。やった万歳、念願達成ですね。二人っきりの山頂で健闘を
讃え合い記念写真をバシバシ撮ることにした。剣の山頂にもガスがかかりだしてきた。
小雪も舞いだしあまりのんびりもできないか。

10.21 3003m 雄山山頂発。神社裏から立山カールに飛び込んだ。上部は少し急斜面
だが快適なシュプールを描くことができた。写真を取り合いながらの貸し切りゲレン
デであった。

11.00 2245m 雷鳥沢。無事到着。ここから乗越の下まで滑り、また100m登り上げた。

11.16 2360m 室堂乗越着。振り返るともう立山上部はガスの中であった。さあ一気
に行きますぞ。この沢は実に快適であった。デブリもあるが僕たちには問題のない素
晴らしいゲレンデである。休まずに行く。

12.14 950m 取水口。やりました無事着きました。ここからしばらく歩いていくと
車が見えた。

12.23 850m 馬場島先の林道デポ着。天候は必ずしも良くはなかったが僕たちの心
は深い達成感に満ちていた。スキーを洗って湯神子温泉へ行き、汗を流した。

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