「はぁ…URAの情報操作にも限界があるんですよ…」
「だからこれを機にこっちが本当の姿だって発表すればいいプイ」
「だからそういうわけにはいかないと何度も…はぁ…記憶の消去でも出来れば…」
「そこまでして保たなきゃならないイメージなんスかねそれ…」
「当たり前でしょう！本当ならオルフェさんあなたももっと─────」
「うわ…こっちに飛び火して来たっス…」
「第一こんなプレハブにどうして三冠ウマ娘が二人も…」
「居心地いいからプイ」
「好きでプレハブなワケじゃ無いっス」
二人は同時に答える。
「はぁ…これからどうやって対処すれば…やはり記憶消去法を探すしか…？」
「あら、それならあるわよ？」
プレハブに入りながらそう答えたのは、スイープだった。
「あるんですか！？」
職員は驚き、スイープに飛びつくようにして問いかけた。

「え…ええ。この前師匠が言っていた魔術を使えば可能らしいわ。」
「本当ですか！？今すぐその方に頼んで─────」
「頼んだところでやってくれないと思うわ。そういう人じゃ無いもの。」
「ではスイープさん！貴女に頼むことはできませんでしょうか？」
「い…嫌よ！なんでアタシが…」
にべもなく彼女は断る。
「そうプイそうプイ！諦めるプイ！」
ここぞとばかりにそれに便乗するプイプイ。
「やってくれるならば貴女の魔導書も魔導具もURAからの予算で購入することを許可します！このチームへの予算も増やしましょう！」
「…それ本当？」
「もちろん！」
「…やってみるわ。」
「プイ！？」
「では早速お願いします。」
「ちょっと待つプイ！」

そう言いながら職員に近づくディープの腕を掴んで止めたのはオルフェだった。
「オルフェちゃん何するプイ！離すプイ！」
「今までと同じ生活のままになるだけじゃないっスか！このまま我慢してもらえればここももっと豪華になるんスよ！？今まで通りここでくつろげばいいじゃないっスか！」
「プ…プイ…」
さすがのプイプイもオルフェの圧に押されたようだった。
「じゃあ…始めるわよ…」
分厚い魔導書の中程のページを開き、スイープは呪文を読み上げ始める。
すると、プレハブの床に魔法陣が浮かび上がる。
「お…おお…」
「いつの間に魔法陣書いてたんスか…」
「人々のディープインパクトの記憶よ…彼女が英雄であった時の物に戻りなさい…人々の─────────」

そうして数分。
「こ…これっていつ終わるプイ…？」
小声でディープがそう漏らす。
「そんなの聞かれたってわかんないっスよ…」
「ちょっと喋らないでよ！気が散るじゃない！」
「ご…ごめんプイ…」
さらに数分。
「結構時間かかってるっスね…」
今度はオルフェがそう呟いた。
「だから気が散るじゃない！」
「ごめんなさいっス…」
そんなやりとりが交わされる中、それは訪れた。

「おーい愚妹ー！！」
ドアを蹴破る勢いで開け、開口一番そう大声を発したのは、ちびっ子怪獣ことドリームジャーニーだった。
「あ…姉貴…！マズいっス…！」
「だから喋らないでって言ってるじゃない！！！」
彼女がそう叫んだ途端、あることが起きた。

魔法陣が爆発したのだ。

「プイーーー！！！」
「ウワーッ！！」
「また潰れるっスーーー！！！」
そして、毎度の如くプレハブは倒壊した。
「ゲホッゲホッ…いつもこんなことになってるんですか…？」
窓際にいたおかげで何とか助かった職員。
「もはや日常茶飯事っスね…」
いつものことなので平然としているオルフェ。
「予算がかさむワケだ…」
「プ…プイ〜…」
「痛ったぁ…何よもう…」
「そうだ…魔法！魔法はどうなりましたか⁉︎」

「たぶん失敗したわね…どんな悪影響が出てるか…」
「ひょっとしたら運良く消えてたりしませんかね…とりあえず調べてみますか…」
そう言いながら職員はスマートフォンを取り出し、『ディープインパクト』と検索した。
「あれ…？おかしいですね…なんでしょう…これ…」
「どうしたプイ？」
「あの…これ…見てみてください…」
「えっ…お…オルフェちゃんも見るプイ！」
「いいっスけど………な…なんスかこれ…」
画面に映しだされた『ディープインパクト』の検索結果。そこに表示されているのは、ウマ娘でなく、四足歩行の動物だった。

早くノーウェイホームが見たい

いつもと違う人かな？

関係ない人です

一匹だけそんな生き物居たらUMA扱いなんじゃ…

また爆発してる…

大変なことになってる…

完全にストレンジなドクターだコレ…

😉

>完全にストレンジなドクターだコレ…
無限ループ…

プレハブも増えたな

私の部屋に藁が敷かれてるプイ！

>一匹だけそんな生き物居たらUMA扱いなんじゃ…
何か問題でも？

>>完全にストレンジなドクターだコレ…
>無限ループ…
話をしようディープインパクト！をしてくるURA職員かぁ……

ラチしたでダメだった

いろいろとお手書きありがたい…

結構な大魔法でダメだった

手書き絵で笑っちゃったんだけど良いねコレ
根付さんには元ネタはあるのかな？

>チビで牝バにモテない四足歩行のナニか
もう少しこう…手心と言うか…

まあ多分そのディープインパクトも人気者にはなれるだろう…

>根付さんには元ネタはあるのかな？
ワートリ見よう！

>手書き絵で笑っちゃったんだけど良いねコレ
>根付さんには元ネタはあるのかな？
どの作品のキャラかと言うことなら読もう！ワールドトリガー！

突如ワートリからウマ娘世界にラチされる根付さんに悲しき現在……

>突如ワートリからウマ娘世界にラチされる根付さんに悲しき現在……
もしかしたらボーダーに行く前に所属してたのが悪の組織URAかもしれない…

ワールドトリガーだったんですか！？

スレの構成成分がプレハブとマーベルとワールドトリガーでよくわからないことになっている

これがURAの本質

時間帯違う！と思ったら違う人だった
感謝致します

前も見かけたこの人ワートリの人だったのか…

ねつきさんは主人公の師匠(っぽいうちの一人)にして中学生を組織のスケープゴートにしようとしたら作中屈指の有能大人だよ