私のYoutubeチャンネルのほうを見てる人は知ってると思うんですが、一昨年から新作スリングライフルを作っております。が、その進捗は牛歩もいいとこで、去年の初夏に機関部とマガジンとストックまで進んでいたものを設計から作り直しているのでそりゃ牛歩だよねって感じです。だからタイトルも「制作記その1」なのに「A1」なわけですね。
今回は設計からやり直した理由を解説する記事です
こいつは再設計後のBlack Queen
まず、最初の設計はこんな感じでした。
レール・フレーム構造を一新し、一体型のフレームにすることで高剛性とさらなる簡素設計を目指したのですが、問題がひとつ。
加工がバチクソに面倒かつ現在の私の技術力では無理だったのです。
9mm厚の鉄フラットバー(紙面だと10mmになってるけど実際は9mm)にフライス盤でレール長分のV溝掘って上下を溶接、それを従来のM字レールの品以上の加工精度で作れなきゃ意味ないわけで、こりゃフレーム作るの大変だぞと尻込みしておりました。
で、先に機関部とマガジンを一体化したアッセンブリを作ってたんですが、それがこちらです
マガジンの弾のとこの左右の厚みが違うのわかるでしょうか?
これね、溶接の熱で全体がひん曲がってるのを焼鈍したり叩いたりして直そうとしたんですが、諦めて外側削ってむりやり真っ直ぐにしてんですよね。
この技術レベルで一体型フレームは無理でしょ、うまくV溝削れても溶接でひん曲がるでしょ、ということで従来のM字レール+コ型フレームの組み合わせで再設計となったわけですね。
現在は機関部が完成しフレームやマガジンの加工に入ってるので、また近いうちに「制作記その1機関部編を上げます。今作はアッセンブリ完成ごとに記事上げていく形でやっていきます。
……ストックはここまで出来ちゃってるのでストック編はうすあじになります(予告)