2021.12.25 17:58
西日本豪雨災害から3年。
被災者を励まそうと、坂町で餅つきが行われました。
餅つきがあったのは坂町の町営共同住宅です。
2棟、41世帯の内39世帯が西日本豪雨の被災者で、1人暮らしの高齢者も多いことから住民を励ますために自治会が初めて企画しました。
餅つきの道具や材料はグリーンコープ生協ひろしまがカンパで用意し、地元の復興支援を行うNPO・SKY協働センターと一緒に作業を手伝いました。
つき上がった餅は、きなこ餅などにして住民にふるまわれました。
「おいしいです。良いですね。なかなかお家では1人だったらできないからね。」(住民)
「今日はみなさん集まってくれてね、良い会合になりました」(岩田博自治会長)
「なかなか2年間コロナでこういう行事が出来なかった中で、楽しくされているので良い時間になっているなあと思います」(グリーンコープ生協ひろしま 熊野千恵美理事長)
2021.12.25 12:03
広島県内の企業に対して2022年の景気見通しに対する意識について調査したところ、『回復局面』が8年ぶりに20%を超えました。
帝国データバンク広島支店が、県内262社を対象に、来年の景気見通しに対する意識について調査したところ、『回復局面』を見込む企業が、55社にのぼり、去年の11月調査よりも7.7ポイント高くなりました。
2年連続で上昇し、2014年以来、8年ぶりに20%を上回りました。
景気への懸念材料は、『原油・素材価格の上昇』が、8割を超えました。
今後、景気が回復するための政策としては、『感染症の収束』が最も多く回答されました。
帝国データバンク広島支店では、「オミクロン株の感染が、拡大する事態に陥るようなことになれば、調査結果より厳しい2022年のスタートとなりそうだ」と見ています。
2021.12.25 12:03
NPT再検討会議が開催されるのを前に被爆者団体などからなるNGOのグループが核兵器のない世界に向けた行動を外務省に要請しました。
核兵器廃絶日本NGOグループ連絡会は上杉外務政務官らと意見交換しました。
NGO側は、NPT再検討会議で日本政府が目指すべき成果を5つの項目にまとめ要請しました。
内容は、核保有国が過去の合意を履行するよう求めることや、核兵器の非人道性を最終文書に書き込むことなどとなっています。
核兵器禁止条約については、その意義を認めて最終文書に明記されるよう働きかけるべきだとしています。
「現実を変えるためには核兵器国の協力が必要でありまして」(外務省 上杉外務政務官)
意見交換の後、日本被団協の田中煕巳代表委員は「政府は変わらない」と嘆いていました。
2021.12.24 18:54
25日以降、県内には今シーズン一番の寒気が流れ込む予想です。特に北部では、大雪のおそれも。最新の予想について気象予報士の岸さんです。ご覧ください。
2021.12.24 18:54
この雪による交通への影響も警戒が必要です。中国地方整備局などは万全の対策を呼びかけました。
県内では、強い冬型の気圧配置となるため、25日の夕方から27日ごろにかけて、北部を中心に大雪となる見込みです。中国地方整備局は、ドライバーに不要不急の外出を避け、やむを得ず外出する場合は、冬用タイヤの装着やチェーンの携行を呼びかけています。
「凍結などで車がスタックすると、除雪も出来なくなり、利用者に大変迷惑がかかるので、冬用タイヤなど装備を着実にしていただく」(中国地方整備局 藤原年生道路管理課長
)
南部の平地でも積雪の恐れがあるということで、中国地方整備局は「最新の気象情報や交通情報に注意し、外出が必要な場合は時間的余裕を持って行動してほしい」としています。
2021.12.24 18:54
新型コロナの感染状況も落ち着いた中で迎えた今夜の「クリスマスイブ」。広島市のスーパーはケーキやプレゼントを買い求める人で賑わっています。
ゆめタウン広島です。クリスマスの食卓を華やかに飾るケーキ売場は、ご覧の通り。ウインドウにはフルーツや生クリームなどでデコレートされたケーキが並び買い求める人たちの列ができていました。
「チョコレートのケーキ、ショートケーキ、いちごのショートケーキが好き、ケーキがほしいと言って予約もしてないんですけど買おうかなと」(親子で来店)
店内に設けられた、予約ケーキの受け渡しコーナーです。販売員たちも、てきぱきと丁寧に商品を並べていきます。こどもたちが思わず笑顔になるおもちゃ売場でもー。親子連れが次々と訪れ、こどもたちと一緒におもちゃを選んでいました。
「ポケモンのダイヤモンド、買ってあげると言われました」(子どもたち)
「何買うの?見せて」
「恐竜を買いに来ました」
「(給付金の使い途は)子どものために使えるものは使って、今後のために貯蓄するものは貯蓄したいと思う」(親子で来店)
ことしのクリスマスは、子育て世帯への現金給付の時期と重なりました。
「去年は親子連れの客がわりと比較的少ない年だった。今年は新型コロナも落ち着いていて、親子連れの客、三世代の客にたくさん来てもらっている。全体的には人の流れ・客数は去年(同時期)より5%~10%増えていると思う」(ゆめタウン広島 空健司支配人)
ゆめタウン広島店によりますと、ケーキは、例年、夕方ころには売切れる店もあるということです。クリスマス商品の販売は25日までです。
2021.12.24 18:54
JR福塩線のトンネルで、カラーレーザーを使ったイルミネーションが24日から始まりました。
府中市と世羅町にまたがるJR福塩線の八田原トンネルです。クリスマスイブの24日からカラーレーザーによるイルミネーションが始まりました。およそ6キロのトンネルの800メートルほどで楽しむことができます。福塩線対策協議会が利用促進のため企画し、JRの鉄道トンネル内では、全国初の取組みだということです。
「かっこよくてスタイリッシュ。福塩線のイメージが変わった。また何度も友だちを誘ってきたい」(乗客)
「あそこのトンネルは10分ほどなんにもない携帯の電波も入らないところなので、いい試み」(乗客)
これに合わせて、上下駅でも24日からイルミネーションが始まりました。24日と25日はクリスマスイベントが開催され、地元の中学校や高校の吹奏楽部やアンサンブル団体による演奏も披露されました。
「これを機に多くの人にまず乗ってもらうことが大事。鉄道ファンのみならず、地元、県外を含め多くの人に見に来てもらえれば」(府中市 小野申人市長)
福塩線のトンネルイルミネーションは、来年3月末まで毎日開催されます。
2021.12.24 18:54
来年開催される、「福山城築城400年博」のイベント内容が発表されました。城を光で彩る祭も実施されます。
改修工事が進む福山城では、来月から再来年の1月末までの期間、「福山城築城400年博」が開かれます。68のイベントなどが計画されていて、1年間に渡り、城の節目を祝います。
フィナーレを飾るイベントは、「チームラボ福山城 光の祭」で、デジタル技術を使った「光」で夜の城を彩ります。「光の祭」は、来年11月末から、およそ2か月間を予定しています。
「市内全域で大人も子どもも築城400年を学び楽しむ、そんな時間にしていきたい」(福山市 枝広直幹市長)
新しい姿になった福山城は、8月にお披露目されます。
2021.12.24 18:54
この1年間で注目を集め続けたのが、大規模買収事件で実刑判決が確定した河井夫妻の地盤だった衆院広島3区です。「政治とカネ」の震源地と呼ばれ、与野党ともに「絶対に落とせない」選挙区でした。
10月に実施された衆議院選挙で、広島3区は、与党統一候補で公明党の斉藤鉄夫氏に軍配が上がりました。次点の立憲民主党のライアン真由美氏に、4万票以上の差をつけての圧勝でした。しかし、「政治とカネ」の震源地とも呼ばれた広島3区で、与党は候補者擁立から揺れ続けました。
ことし1月、自民党は、県連が公募の末、選んだ石橋林太郎氏を公認候補となる3区支部長に内定しました。一方、連立政権を組む公明党は、斉藤氏を比例ブロックから鞍替えし、広島3区への擁立を決定していました。
「候補者を誰にするか」。判断は党本部同士の協議に委ねられました。
そして。
「この結論を覆すには至らなかった。残念ながら受け入れるというか」(当時・自民党県連会長 宮沢洋一参院議員)
党本部は自民党として斉藤氏を推薦し、石橋氏を比例ブロックの実質1位として擁立することを決めました。「買収事件で自民党に強い反発がある」という判断からでした。
案里氏の当選無効に伴い実施された4月の参院再選挙で、自民党の候補者は買収事件を追及する野党統一候補に敗れました。投票率は、33・61%と低調。買収事件の不信感から、自民党を支持する層が投票を「棄権」したことも敗因でした。
「政治の根本は信頼であるという原点に立ち返って、その点をしっかり、わたくし自身実践しながら訴えていきたい」(斉藤鉄夫氏)
斉藤氏は「政治とカネ」に対する風当りの強さに危機感を募らせていました。
「立憲民主党はみなさんの問題に正直に答え、この国を、命を守る政策・政治を行っていく」(立憲民主党 ライアン真由美氏)
一方、立憲民主党のライアン氏は、支援者回りや、街頭演説を精力的に続けていました。10月、衆議院が解散したその日には、党の幹部が駆けつけました。
「政官業の癒着を最も正せと言っているのは、広島3区の皆さんの声だと思うが、いかがですか」(当時・立憲民主党代表代行 蓮舫参院議員)
再選挙の再現を目論見ますが、「追い風」は吹いていませんでした。広島選出の岸田文雄氏が総理大臣に就任。さらに、斉藤氏が国土交通大臣として、入閣しました。衆院選が公示されると、さっそく岸田総理は応援に駆けつけます。
「(斉藤氏は)誰よりもクリーンでまっすぐで、皆さんの期待にもしっかり応えてくれる」(岸田首相)
斉藤氏は政治とカネの問題について、歳費返還を可能とする法整備を与党で進めて行くと訴え、支持を呼びかけました。
「この国は大臣のポジションさえも選挙に利用する国になってしまったんですか」(立憲民主党 ライアン真由美氏)
ライアン氏は、斉藤氏の入閣を選挙対策だと批判。応援に入る党幹部も。
「この間まで法相だった人が、よりによって実刑。ちょっと信じられない。ろくな説明していないじゃないですか」(当時・立憲民主党代表 枝野幸男衆院議員)
「買収事件は終わっていない」と強調し、繰り返し「政治とカネ」の問題を追及しました。そして迎えた審判の日。
斉藤氏は10万票近くを獲得し、圧勝しました。ただ、今月開かれた臨時国会で、歳費返還についての議論は聞こえてきませんでした。選挙で交わした有権者との「約束」。
その実現が求められています。
2021.12.24 18:54
県内の新型コロナウイルス感染確認の情報です。
24日は、広島市で30代1人の感染確認が発表されています。広島市での新規感染者の発表は、34日ぶりです。
2021.12.24 18:54
広島大学は、ロータリークラブの支援を受けて、新型コロナ対策に取り組む若手の研究者への助成を始めると発表しました。
広島ロータリークラブは来年2月に90周年記念事業の一環として、広島大学に1000万円を寄付します。それを財源に大学は、若手の研究を助成します。
「若手の方が自由にできる研究という意味では広島ロータリークラブ賞」は大きな意味がある」(広島大学 越智光夫学長)
「広島大学とともに事業が実現できるのは喜ばしい」(広島ロータリークラブ 檜山典英会長)
「広島ロータリークラブ」賞の対象は、新型コロナに関連した研究に取り組む霞キャンパスの教員や大学院生で、45歳未満の博士の学位取得者や、取得を目指す者とされています。助成期間は来年4月からで、1年間で2人にそれぞれ100万円を限度に助成し、5年間続けるということです。
2021.12.24 18:54
黒い雨体験者を被爆者と認めるための新しい指針について、県と市は国の指針案を大筋で受け入れましたが、黒い雨訴訟の弁護団らは反対の意見書を提出しました。
「賛成はできませんが、処理を進める作業が残っている、したがって反対はしない」(広島市・松井一実市長)
国が示した黒い雨体験者の被爆者認定要件は、「黒い雨にあった人で特定の病気にかかっている人」としていて、「特定の病気」の中でも白内障については特例として完治した人も含んでいます。
広島市の松井市長は、白内障の罹患率は「80歳以上では100%というデータも踏まえて国の指針で実質的には多くの人が救える」として、国に対し「反対はしない」と返答したということです。県や広島市は「疾病要件は被爆者認定とは切り離すべき」と主張していました。
「難しい判断だった。多くの人が救われるということに、まずかけてみようと決断した」(広島市・松井一実市長)
県は「国の指針を受け入れるが、疾病要件は外すように引き続きお願いする」と国に対して回答しています。
「(国の)骨子案に従えば、黒い雨の被爆者の中で、新たな分断が生まれることになりかねない。容認することができない。」(「黒い雨」訴訟・弁護団 竹森雅泰事務局長
)
一方で「黒い雨」訴訟の原告や弁護団は、国と県・広島市に被爆者認定の指針を改めるよう意見書を提出しました。弁護団は、国が特定の病気に罹患していることを被爆者認定の要件としていることについて、「被爆者認定とは本来、無関係なものだ」と強く非難し、要件から外すよう訴えています。
「国の要求していることに対し、(回答期限を)延ばしてほしい。もう一度考え直してほしいことを強く言うべきだ」(「黒い雨」訴訟・弁護団 佐久間邦彦共同代表)
2021.12.24 18:54
こちらの本は70年ほど前に当時の子どもたちが書いた原爆の体験記です。当時、手記を寄せた女性は、今でも、手元に本を置いています。
広島市安佐南区に住む早志百合子さんです。
85才の早志さんは、体操教室の講師を長年勤めていることが、元気の秘訣だといいます。早志さんの元には、中学生の頃から持ち続けている本があります。
「なんで長いこと、70年間持ち続けていたのかなとか開いたこともなかったけど」(早志百合子さん)
「原爆の子 広島の少年少女のうったえ」には、105人の子どもの被爆体験とその後の生活が綴られています。早志さんも、手記を寄せた少女の1人でした。9歳のとき、爆心地から1.6キロの比治山付近で被爆した早志さんは、中学2年生のときに学校の宿題として手記を書きました。
「燃えているところを裸のはだしで逃げるんだから熱いはずで、上からも燃えた物が一杯落ちてくる。トタンも真っ赤に燃えたのが爆風で巻き上げられたわけだから、それがふわーっと落ちてくるなか逃げる」
一緒に逃げた母の政子さんは、目にした光景を原爆の絵に残しています。
「もちろん道も、もうないし、家が全部重なってすぐ燃え上がった。死体がその中に混ざってるし、真っ黒こげのそれを踏みつけるように、ズルッとなるわけよね。死体だからね」
その後、手記を元にした映画やラジオドラマも作られました。
「ここの牧師さん、あの日私を拾ってくだったんです。それからずっとここに居ます。お父さんやお母さんは?みんな死んじゃったんです」(TBSラジオドラマより)
ドラマは、原爆で家族を失ったり病気になったりした子どもたちの、境遇や心情を描いています。早志さんは、「手記のその後も地獄だった」と振り返ります。なんとか生き延びても、戦後、アメリカが設立したABCC=原爆傷害調査委員会から呼び出しを受け、裸で検査を受けさせられるなど辛い思いをしました。
「結婚を反対され、出産を反対され、お医者さんすらこういう体の状況で悪性貧血で妊娠することは無理だと。そういう事が徐々にあるわけでしょ。だから原爆を忘れたくても、ついてくるわけよ。いろんなことでね」
結婚して子どもを産んでも、早志さんは長い間記憶を閉じ込め、手記を再び読むこともありませんでした。
転機が訪れたのは十数年前、手記を書いた当時の子どもたちが集まったことをきっかけに、中学生の自分が書いた被爆体験記に目を通しました。
「本当に正直に書いているでしょう。本になって何十年も残って人が読むと思いもしないし、そうだったらもうちょっと書き方が違ってたと思うから、そうじゃなくてよかった」
戦争に苦しめられた子どもたちの素直な気持ちが書かれた本を、今の子どもにも読んでほしいと感じています。小学校での被爆証言や原爆の絵の作成など自分の体験を伝える活動を出来る範囲で、取り組んでいます。
「家も何もなかった所からそれを忘れたように、ぜいたくな事したりしている自分があったりする。ふと考えた時に。それは自分だけの力でなくて、いっぱいの犠牲の上に成り立っている今がある」
早志さんは、自分の思いをいつまでも元気で伝えられるように体操教室を続けています。手記を書いた少女の気持ちに戻ることで、「あの日を伝える」気持ちを新たにしています。
2021.12.24 12:43
庄原市の東城地区を題材にした、戦前の絵葉書を紹介する写真展が開かれています。
展示されているのは、三次市のアマチュア写真家、田森孝仁さんが収集した、絵葉書の写真およそ70点です。
日本髪の女性が写った白黒の絵葉書には、今はない2連のトラス橋が写っています。帝釈峡のシンボルで、当時の「紅葉橋」とみられます。2代目紅葉橋は、近くに移転したあと、今も現役の神龍橋として使われています。右端の自動車が時代を感じさせます。
また、帝釈川にあるダム工事で活躍した、潜水士の写真です。空気を送るポンプは、家族でしょうか、女性が操作していました。
この他、開業間もない東城駅や街の全景を写した写真も、展示されています。
「戦前の絵葉書に見る東城と帝釈峡」は、28日まで開かれています。
2021.12.24 12:43
2年後に予定されているG7首脳サミットの誘致を表明している広島市は、外務省に計画案を提出しました。
「外務省に誘致計画案なるものを提出しまして、担当者レベルのやり取りで快く受けて頂いたという報告も受けておりますので、幸先よしと受け止めています」(広島市・松井一実市長)
広島市の松井市長は「広島のアピールポイントは施設、交通、警備が中心になる」と話し、会議を開くにあたっての環境を強みとして挙げました。
県や市によりますと、サミットの会場は、過去の実績や警備の面から、広島市南区の「グランドプリンスホテル」を提案しているということです。グランドプリンスホテルは、2016年に広島で開催されたG7外相会合で、会場となった実績があります。
一方、岸田総理は開催都市について「来年6月までには適切に判断したい」としています。
2021.12.24 12:43
23日夜、広島市佐伯区で道路を歩いて渡っていた91歳の女性が、バイクにはねられ死亡しました。
事故があったのは、広島市佐伯区皆賀の市道です。
警察によりますと、23日午後7時25分ころ、道路を歩いて渡っていた近くの会社員、谷口京子さん91歳が、走ってきたバイクにはねられました。谷口さんは、病院に運ばれましたが、全身を強く打っていて、およそ2時間後に死亡しました。
また、バイクを運転していた40歳の男性も、衝突のはずみで転倒して、軽いけがをしました。
現場は、見通しのよい片側1車線の直線道路で、横断歩道はないということです。警察が事故の原因を詳しく調べています。
2021.12.24 12:43
では、これまでに入っている県内の新型コロナウイルス感染確認の情報です。
24日は、これまでに広島市で30代、1人の感染確認が発表されています。広島市で新型コロナの新たな感染確認が発表されたのは、34日ぶりです。
2021.12.23 19:04
広島市で23日夕方、住宅が焼ける火事があり、男性1人が全身にやけどを負って、病院に運ばれています。
火事があったのは、広島市安芸区中野の住宅です。警察と消防によりますと、午後4時すぎ、「建物から炎と煙が出ている」と、複数の通報がありました。消防車14台が出動し、約1時間後に火の勢いは収まりましたが、現在も消火活動が続いているということです。
この火事で、火元とみられる住宅にいた70代男性が全身にやけどを負って、病院に運ばれているということです。これまでに3棟の住宅が全焼しているということです。
2021.12.23 19:04
高校ラグビーで15年連続、16回目の花園出場を決めた広島・尾道高校。全国大会の本番を来週に控えた選手たちの様子を取材しました。
広島県大会決勝では、崇徳高校を寄せ付けず、78−0の圧倒的な力を見せつけた尾道高校。あれから1か月、花園を目前に控えたラグビー部員の顔つきは、以前とは少し違います。昨年の花園では、惜しくも3回戦で敗れた尾道高校。今回は、創部20年目となる節目の大会だけに、全国制覇を掲げ花園に挑みます。
就任3年目の田中春助監督は、これまで効率的な練習の枠組みを生徒に提案。それをどのように実践していくかは、生徒自身が考える自主性を育てる指導を行ってきました。そして今、他県の強豪校と練習試合を重ねてきて、全国でも通用する手ごたえを感じます。
「とにかく悔いのないようにとしか言いようがないが、花園に忘れ物がないようにやりきりたいなというところがあるので、毎回の練習で言っていたい。全員が、自分が考えて仲間のために考えてやるという、「全員ラグビー」のような形で、全員で攻撃して、全員でディフェンスする、全員が全員の為に頑張れるラグビーになればいいな。」(田中春助監督)
この3年間。イチから田中監督の下で指導を受けてきた3年生は、残り少ない時間を、このグラウンドで噛みしめながら、緊張感を持って練習に取り組みます。
「負けたら終わりというプレッシャーもあるので、緊張感持ちながら練習している。田中先生を選んで正解だったと思えるように、最後、田中先生を胴上げできるように頑張りたい。広島県代表として、尾道らしいラグビーをして見ているみなさんに楽しいラグビーをしたいと思う。応援よろしくお願いします。」(前川陽来さん)
尾道高校の花園での初戦は今月28日、新潟代表の開志国際高校と戦います。
WEAREブリカンズ尾道高校の花園での戦いは、MBS公式の花園ライブでご覧いただけます。
2021.12.23 18:59
RCCは2年前から、夫婦二人三脚で頂点を目指して戦う、格闘家の男性の取材を続けています。2021年の冬、妻と娘の声援を受けて、広島での公式戦に臨みました。
2021.12.23 18:19
広島・呉市の酒造会社で23日、年末年始に向けて、酒だるづくりが追い込みを迎えています。落ち込んだ去年から、持ち直しの動きがあるようです。
呉市にある三宅本店は、造り酒屋が多い芸南地方で唯一、自社でたる職人を抱えています。工房で作業しているのは、この道40年以上の職人、徳江薫さんです。
酒だるは、香りがいい京都の北山杉を組み合わせて、「タガ」と呼ばれる竹枠で締める伝統の技法でつくられます。徳江さんは、酒がもれないよう、木づちで何度も竹枠をたたいて調整し、入念にカンナで削って、仕上げていきます。
最後に酒米のわらで編んだ「こも」を巻き、縄でしばって完成です。去年の年末は、新型コロナの拡大で、注文は例年の半分程度でしたが、ことしは、初詣客を迎える神社や結婚式などがあるホテルからの依頼が回復しているそうです。
「昨年は注文が20ほどだったが、ことしはすでに30を上回る注文数をいただいている。今後が心配だが、安心してお酒が飲める世の中が続いていけばいい。」(三宅本店 三宅清史取締役)
年内のこも樽づくりは、今月29日まで続きます。
2021.12.23 18:19
原爆投下後に降った黒い雨体験者を、被爆者として認定するための指針の改定案を、国が23日、県や広島市に示しました。
国は、黒い雨の体験者について、「裁判の原告と同じような事情にある人」を被爆者として救済するとしています。
県や広島市によりますと、国が示した指針の改定案では、原告と同じような事情を持つ人として、「黒い雨に遭った人で、特定の疾病にかかっている人」としています。
特定の疾病については「いま、治療している人」や「経過観察も含めて、通院している人」を指しますが、例外として、白内障については、完治していてもこれまでに手術をしたことがある人を含むとしています。これは、より多くの人の救済につながる要件となります。
「黒い雨を体験された多くの人への手帳交付に つながるのかどうかを見極めたうえで判断する。」(広島市原爆被害対策部 河野一二部長)
広島市は、「特定疾病への罹患は、健康管理手当の受給条件であって、被爆者認定の条件にするべきではない」と主張していました。県と広島市は、この骨子について意見をまとめ、国に提出する予定です。
2021.12.23 18:01
広島市の住宅地に23日、イノシシ2頭が現れました。イノシシは捕獲されましたが、駆けつけた警察官など、6人がけがをしました。
イノシシがでたのは、広島市安佐北区口田の翠光台公園付近です。警察によりますと、きょう正午前、「イノシシ2頭がいる」と通報がありました。こちらの写真では、警察官が数人がかりで、大きなイノシシを取り押さえようとしています。現場は、近くに小学校もある住宅地です。
「安佐北区口田の住宅街です。イノシシの出没により、けが人が出ている模様です。」(貴船桃佳記者)
警察によりますと、イノシシにかまれるなどして、警察官4人を含む6人がけがをしたということです。
「もうすごい。階段を上がった。途端に突っ込んできた。4~5年前からイノシシが出ている。町内でも気をつけて、生ごみを外に出さないようにしていた。」(地元住民)
安全確保のため、現場周辺では通行に制限がかかり、自転車で帰宅していた高校生も30分ほど、足止めを受けていたといいます。
「(家が)上の方ですと答えたら、ここで待っていてくださいと(警察に)言われた。早く捕まってほしい。」(高校生)
公園内を走っていたイノシシ。麻酔銃がきいたのか、ジャングルジムのそばでうずくまり動かなくなりました。近づく職員。イノシシは、ときどき激しい動きを見せますが…。捕獲され、運ばれていきました。そして、このあと、もう一頭も捕獲されました。
「注射が効いて、もうろうとしていたのだと思う。矢羽みたいなものが刺さっていた。すごく怖かった。」(地元住民)
2頭は、殺処分されたということです。
2021.12.23 17:59
JR広島駅で23日、ケーキやワインなど人気商品を販売する、初めてのクリスマスマーケットがはじまりました。
JR広島駅北口のイベント広場には、クリスマス用のワインやケーキなどを扱う広島と山口の17社が出店しました。JR西日本が企画した初めてのクリスマスマーケットです。広島市にある、行列のできる「ビールスタンド重富」の立ち飲みコーナーもあり、人気を集めていました。また、会場限定のチョコレートを練り込んだ、レモンケーキも登場。開発した菓子店も、久々のイベントでの販売に意気込んでいました。
「すごく有難い企画。今回の新型コロナの影響で、お土産のレモンケーキとか、お土産自体がなかなか売れない時期を過ごしたので…。」(島ごころ 奥本隆三社長)
「広島駅を普段からご利用頂いているお客様に、鉄道だけでない色々な魅力を知っていただきたいと思って、開催させていただいた。」(JR西日本広島支社地域共生室 角谷璃子さん)
クリスマスマーケットは、今月25日まで開かれます。
2021.12.23 17:59
広島県内の新型コロナウイルス感染確認についてです。
23日は、府中町で10歳未満1人と40代2人、計3人の感染確認が発表されています。広島市では、新たな感染者の発表はなく、33日連続で「0」となっています。
2021.12.23 17:59
広島県内にある多くの小学校は、24日から冬休みです。3学期制の学校では、終業式が行われました。
「おはようございます。」(登校する児童たち)
児童約480人が通う、福山市の深津小学校です。終業式は、感染拡大を防ぐため、それぞれの教室にスクリーンを用意して、リモートで実施されました。児童たちは、校長の話や冬休みの過ごし方などを静かに聞いていました。
福山市では、感染の拡大を受けて、半数以上の公立小中学校が、2学期が始まってから約1か月間、分散登校を実施しました。こちらの学校は、通常登校でしたが、1クラスを分散させたり、全校集会を控えたりしました。
登校最終日に児童たちが受け取ったのは、通知表。1人ずつ名前が呼ばれ、担任から「よく頑張ったね」などと、言葉が掛けられました。
「(2学期は)いろいろ宿泊学習や実行委員をできて楽しかった。」
「全員では、なかなか授業受けられなかったから、(来年は)1組全員で話し合ったり、いっぱい思い出を作りたい。」
「(冬休みは)コロナ禍なので家で外に出ず、ゆっくり過ごそうと思う。雪が降ったら、外に出て雪遊びしたい。」(5年生の児童たち)
県内にある大半の小中学校は、24日から冬休みに入ります。
2021.12.23 16:05
広島市の住宅地にイノシシ2頭があらわれ、これまでに駆けつけた警察官など5人がけがをしているということです。イノシシは現在も捕獲されていません。
イノシシがでたのは広島市安佐北区口田の翠光台公園付近です。
警察によりますときょう正午前、「イノシシ2頭がいる」と通報がありました。
警察によりますと、イノシシにかまれるなどして、警察官4人を含む6人がけがをしたということです。
【情報更新】その後、イノシシは捕獲されました。当初よりけがの人数が増え、6人となりました。
2021.12.23 15:03
速報です。広島市の住宅地にイノシシ2頭があらわれ、これまでに駆けつけた警察官など5人がけがをしているということです。イノシシは現在も捕獲されていません。
イノシシがでたのは広島市安佐北区口田の翠光台公園付近です。
警察によりますときょう正午前、「イノシシ2頭がいる」と通報がありました。
警察によりますと、イノシシにかまれるなどして、警察官4人を含む6人がけがをしたということです。
【情報更新】その後、イノシシは捕獲されました。当初よりけがの人数が増え、6人となりました。
2021.12.23 11:53
カープから戦力外通告を受けていた今村猛投手が22日、現役を引退すると球団に報告していたことがわかりました。
今村猛投手は、10月に戦力外通告を受け、NPBでの現役続行のため、他球団からのオファーを待っていましたが、22日、松田オーナーの元を訪れ、現役引退を報告したということです。トライアウトは、受験していませんでした。
今村猛投手は2010年、ドラフト1位でカープに入団。精度の高いフォークを武器にカープ3連覇にセットアッパーとして貢献。通算431試合に登板しましたが、今シーズンは1軍登板がありませんでした。
今村猛投手は、今後も広島に残り、事業経営に携わるとみられています。
2021.12.23 11:53
大阪市の雑居ビルで起きた放火殺人事件を受け、広島市消防局は、22日から管内の雑居ビルなどを対象に立ち入り検査をしています。
広島市中区の繁華街にあるビルに、広島市消防局の職員が入りました。検査は、大阪市のビルで25人が死亡した放火殺人事件を受け、消防庁が全国の消防に緊急点検をするよう通知したことを踏まえ、実施しているものです。
対象となるのは、3階以上か地下に飲食店や診療所など不特定多数の人が利用する施設が入っていて、屋内の階段が1つしかない建物です。
職員らは、避難経路を妨げる形でものが置いていないかなどを確認しました。
「建物を所有している、あるいは管理している人の立場で安全に建物を利用できるように日ごろからの管理について、あらためて認識を深めていただきたい。」(広島市消防局 予防課 秋吉潤課長補佐)
広島市消防局では、今年度中に管内で対象となっている791の建物の調査を終えたいとしています。
2021.12.23 11:52
広島県内の被爆者団体が結束して、日本政府に対し、核兵器禁止条約に署名と批准をするよう求め、広島市で署名を募りました。
署名活動をしたのは、2つの県被団協など7つの被爆者団体です。ことし1月、発効した核兵器禁止条約に対して日本政府は参加に否定的で、岸田政権となったあとも来年3月の締約国会議へのオブザーバー参加に慎重な姿勢をとっています。
参加者たちは横断幕を掲げ、被爆国の条約参加が必要だと訴えて、署名を募りました。
「日本のトップですから岸田総理大臣には、誰に気兼ねすることなく、思い切って署名・批准に踏み切っていただきたい。」(広島県被団協 箕牧智之理事長)
日本被団協は、21日、被爆者7団体が集めたものを含む全国からの署名65万7000人分余りを外務省に提出しています。7団体では、日本政府が条約に参加するまで署名活動を続ける構えです。
2021.12.22 19:28
東広島市が発注した道路などの維持管理業務をめぐる贈収賄事件の裁判で、東広島市の元職員の男と土木建設会社元社長の男は現金20万円を渡したとする金銭の授受について、起訴内容を認めました。
起訴状によりますと、東広島市の元職員平岡尚之被告は、市がおととし、別の会社と契約した道路などの維持管理業務3件に関し、受注業者に岩岡芳晃被告の会社を下請けとしてすすめた見返りなどの趣旨で現金20万円を受け取った収賄の罪に…、岩岡被告は現金を渡した贈賄の罪に問われています。
2人は先月の裁判で別の現金50万円の授受に関する起訴内容を認めましたが、22日の裁判で今回の起訴内容についても認めました。
検察側は岩岡被告について「犯行後、平岡被告に対して金銭の貸し借りを行ったことにできないかなどと口裏合わせを図っていて、情状は芳しくない」として懲役1年を求刑。
一方で弁護側は、「岩岡被告は平岡被告から『小遣いがほしい』とわいろを求められ、断ることができなかった。平岡被告の考えに従った」などと情状酌量を求めました。
岩岡被告の判決は、1月26日の予定です。
元東広島市職員の平岡容疑者については別の業者からも道路などの維持管理業務をめぐり現金13万円を受け取ったとされていて、2月3日にも審理が行われる予定です。
2021.12.22 18:18
健康上の理由によって新型コロナワクチンを接種できない人や12歳未満の児童を対象とした無料の検査が、広島県内でも始まっています。「ワクチン・検査パッケージ」に対応しています。
ワクチン・検査パッケージに対応した無料の検査は、22日から県内189の薬局とPCRセンター6か所で始まりました。PCR検査か、抗原検査のいずれかを選択できますが、薬局では鼻の粘膜を綿棒でこすりとる「抗原検査」のみが行われています。
ワクチン・検査パッケージは、ワクチンを接種していなくても、検査による陰性証明があれば、感染拡大したときに行動制限が緩和できる制度です。飲食店での人数制限が解除になるほか、県独自の旅行割引「やっぱ広島じゃ割」で県をまたぐ場合に必要な陰性証明にも活用できます。
PCRセンターでは、抗原検査とPCR検査、どちらも利用できますが、事前に予約が必要です。だ液を採取するPCR検査の場合、採取日を含めて4日間が検査の有効期間です。
健康上の理由でワクチンを接種できなかったというこちらの男性は…。
「どこにも行けなかった。行っても、もし感染していたら迷惑になるし、しっかり陰性と証明できれば、(行動)規制の緩和にはなるのでは。」(健康上の理由でワクチン未接種の人)
ワクチン・検査パッケージは、来年3月末まで実施されています。
2021.12.22 18:17
広島県内の新型コロナウイルス感染確認についてです。22日は、呉市と府中町で1人ずつ感染確認が発表されています。県内で新規感染者の確認が発表されるのは22日ぶりで、呉市と府中町ではおよそ2か月ぶりです。
広島市では、新たな感染者の発表はなく、32日連続で「0」となっています。
2021.12.22 18:17
被爆者援護や核兵器廃絶運動に尽力し、ことし10月、96歳で亡くなった広島県被団協の前の理事長・坪井直さん。22日、お別れの会が広島市で開かれました。
県被団協が主催したお別れの会には、日本被団協の木戸季市事務局長をはじめ、ゆかりの人などおよそ400人が参列しました。
「ほかの誰にもこんな思いをさせてはならないとの信念のもとに、和解の精神で訴えてこられました。被爆者には温情もたれての活動、わたしたちの心のよりどころだった。」(広島県被団協 箕牧智之理事長)
坪井さんは、20歳のときに爆心地から1.2キロで被爆。生死の境をさまよいましたが、戦後は教壇に立ち、生徒たちに被爆証言をしてきました。2000年からは日本被団協の代表委員も務め、国内外で核兵器の廃絶を訴え続けました。2016年には、広島を訪れた当時のアメリカ大統領・オバマ氏と面会するなど、「被爆地ヒロシマの象徴」として活動しました。
会場では、こうした様子が映像で流れ、参列者が生前の坪井さんをしのびました。
「核廃絶が実現するまで決してあきらめないこと。そのメッセージを発信し続けてくれたのが、大きな業績。21世紀中に核兵器のない世界を実現する決意を新たにする日でもあった。」(前広島市長 広島県原水禁代表委員 秋葉忠利さん)
「友だち感覚の先生。憎き原爆、許されないと(言っていた)。」(坪井さんが2年間担任 教え子(78))
「お父さんみたいな、お兄さんみたいな感じ。何か困ったことがあったら先生。あんまり先生と生徒の隔たりがなかったよね。」(教え子(77))
「5月5日が先生の誕生日で、 (クラス会を)毎年、やっていた。いい先生だったね。」(教え子(78))
2021.12.22 18:16
広島県被団協の前の理事長・坪井直さんのお別れの会には、教員だったころの教え子も多く訪れました。被爆者として平和運動を支えた坪井さんの原点も、その教員生活にありました。
原爆ドーム前で集合写真を撮る多くの修学旅行生…。広島県外の生徒たちに平和公園をガイドをする松井久治さんです。7年ほど前から平和公園でのガイドを本格的に始めました。
「この色になる金属は? 銅ですよね。50点。何もないですけど…。銅は熱に弱いんですね。」(坪井さんの後輩 元教員 松井久治さん(67))
元中学校教員の松井さんにとって、坪井直さんは「師匠」だといいます。
「坪井先生の教えは、いろんな所で影響しているのは確かですね。」(松井久治さん)
松井さんは、坪井さんから特に影響を受けた平和学習があります。45年ほど前、松井さんが広島市南区の翠町中学校に新米教師として着任したときの教頭が坪井さんでした。
「どうしたもんかなというので、何人かの先生と相談を。」(松井久治さん)
この年、翠町中学校の前身だった市立第三国民学校の「戦災死児童学籍簿」が見つかりました。原爆が投下されたとき、市内中心部で建物疎開作業にあたっていて死亡した生徒の名簿です。
見つけたのは、当時、教頭だった坪井さんでした。ページをめくると、書いてあるのは生徒の名前と「戦災死」という文字のみ…。情報がほとんどない「空白の学籍簿」でした。
「空白がかなり重い言葉だったんだろうなと。自分の生きた証というんですかね、そういうのをどう残すかという。御幸橋のところでも地面に名前を彫りつけようとした話がありますけど。」(松井久治さん)
「耳なんかちぎれとった。石ころを拾って、ちょっと股を広げて、『坪井はここに死す』と書いたんじゃけ。」(坪井直さん 2015年)
突然、命を奪われた人の「生きた証」―。坪井さんは「空白の学籍簿」を教材として採用します。当時の生徒たちは生き残った生徒や遺族を探し、聞き取りをして、空白を埋める取り組みを始めました。
「きな粉があるけえ、ちいとちょうだいやというけえ、持って行って食べんさいと行って、新聞に包んでやったんじゃが、それはおそらく食べていない。食べん間にやられとろう。忘れるひまはないですよ。」(子を亡くした母)
原爆でわが子や友人を失った人たちの生々しい感情を直接聞く「生きた平和学習」でした。
「心から戦争は嫌だ、原爆は嫌だと語りかけているのが、すごく伝わってきたんですよね。ここで原爆を風化させたらいけない。ここで何とかせんといけんなと。」(生徒会の生徒)
「坪井教頭がまさに伝えたかったことは、平和学習は命の大切さを教えること。ただ単に空白を埋める意味だけじゃなくて、その人の生きざまを確認していくという作業なのかなと思いますね。」(松井久治さん)
生徒たちは、亡くなった人たちの「生きた証」を冊子にまとめました。命の尊さを実感する「命の学習」だったと松井さんは振り返ります。
「まだ、この段階でも空白がけっこうありましたから、これで完結した感じではなかったですね。ここからだよねということのほうが強かった。」(松井久治さん)
取り組みを通して坪井さんから教わったことは、松井さんのその後の教員生活の道しるべとなりました。
一方、坪井さんは、教員の一線を退いた後、県被団協に入りました。県内外の人に被爆体験を話し、アメリカの臨界前核実験などには厳しく抗議をしました。
「あえて言います。オバマよ、お前もか。」(坪井直さん 2010年)
力強い姿の一方で、原爆で傷ついた体とも闘っていました。
「原爆を生き永らえてきた。しかし、やっぱり自ら体調を崩さないように注意はしよる。」(坪井直さん)
当時のオバマ大統領が広島を訪問したとき、坪井さんは謝罪を求めず、固く握手を交わしました。
「あなたは資料館を見ました。それから、わたしらの1人や2人だが、被爆者の声も聞いたと、こう言われるだろうが、それはいよいよちょっとした問題だ。これからが大事なんですよと話した。」(坪井直さん 2016年 オバマ大統領と面会後)
松井さんは、オバマ大統領を信用してみせた坪井さんの姿に教員の面影を感じました。
「生徒指導でも、ぼくらは何度も何度も信用して、何度も何度も裏切られながら、でも前へ進んでいく。この子どもがいつか、わかってくれるときが来ると思って。」(松井久治さん)
坪井さんは、このあと、少しずつ被団協の活動の第一線から退きました。
「世界中から核兵器がなくなるということが、1つのゴールではあると思いますからね。でも自分なりにやらなければならないことはやって来たぞという思いは持っていたと思います。あとは頼むぞという部分を感じてはいます。」(松井久治さん)
松井さんは、坪井さんから教わったことを、これからも平和公園のガイドで生かしていくつもりです。
「坪井先生の話をみんながしている間は生きていると思いますね。そういう仕事をぼく自身も担っていると思っているし、するつもりではあります。」(坪井さんの後輩 元教員 松井久治さん(67))
2021.12.22 18:15
RCCの記者・ディレクター・カメラマンが、「広島を生きる人」を追ったシリーズ企画「記者たちのまなざし」です。きょうは、ことし、世界最高の舞台で戦ったパラアスリート。その努力を、笑顔を、魅力を、白山貴浩カメラマンが撮り続けた記録です。
「久しぶりです。」(やり投げ日本代表 白砂匠庸選手(25))
3か月ぶりに会った白砂さんは、日本代表のユニフォームを着ていました。
「メッシュで光を当てると透けている。夏に着ると涼しい。秋冬の時期には向いていないかな。」(白砂匠庸選手)
北広島町の白砂匠庸さん(25)。ことし8月、開催された東京パラリンピックに腕に障害があるクラスのやり投げ種目で初出場。4投目に58メートル35センチを投げ、6位入賞を果たしました。
わたしは、腕に障害のあるやり投げ選手がいると紹介を受け、初めて訪ねてから1年以上、彼を追い続けています。パラリンピック出場後、白砂さんは、講演に招かれることが増えたといいます。
「この機械によって、左手を巻き込んでしまって左手の手首から先を失う障害を負いました。」(白砂匠庸選手)
講演は、白砂さんが障害を負った経緯の説明から始まります。子どものころ、生活をするうえで、さまざまな困難がありました。最も難しかったことの1つが、服のボタンを留めること。パジャマでチャレンジしましたが、初日は何度やってもできなかったそうです。
「次の日、自分でとにかくやると決めた限りは、時間が経ってもいいからやってみようじゃないかと。6つのボタンの1つを留めることができました。留めたぞ。自分でできたぞ。お父さんにお母さんに手伝ってもらわなくても自分でやったぞと。」(白砂匠庸選手)
この「できるまでやる」姿勢が、彼の強さ=進化の原点だと感じています。
「こうして左手に(義手を)つけてない生活しておりますけども、本当にもう義手がないと嫌だ、家にいる以外は義手付けて外に出ないと、怖くて怖くて仕方がなかった。」(白砂匠庸選手)
思春期を迎えた中高生時代は、人目を気にして左腕を隠すように義手をつけていました。そんな白砂さんを変えたのが、高校3年生のとき、陸上部の顧問から勧められた障害者スポーツでした。
「義足の選手はめちゃめちゃ走っているし、海外の選手選手だと8メートルぐらいで跳びます。義足の選手でその世界を目の当たりにした瞬間にこの世界すごいな。やってみたいなと。」(白砂匠庸選手)
社会人になり、本格的に障害者スポーツを始め、やり投げでパラリンピック出場を目指しました。
1年前にわたしが白砂さんの取材を始めたころは、パラリンピックの開催が延期になった期間を使って、新しいチャレンジをしているときでした。週に1度、広島国際大学で理学療法士の指導のもと、体幹トレーニングを受け、世界のトップと渡り合うために筋力アップも試みました。
「下肢のパワーをつけたいんで、ここからこうもっていきたい。」(広島国際大学 理学療法士 木藤伸宏教授)
理学療法士と義肢装具士がタッグを組み、トレーニング用の義手を制作。この義手のおかげで5か月後には白砂選手の体つきはひと回り大きくなっていました。
競技用の義手も改良も兼ねてサイズアップされました。
「進化するのは義手の方ではなくて、白砂さんの方が進化していくと思いますので、その進化のスピードをアップさせるような義手っていうのを作っていきたいなと。」(広島国際大学 義肢装具士 谷口公友准教授)
試合のたびに少しずつ自身の記録を更新していった白砂さんですが、1次・2次選考では代表に選ばれず…。しかし、その日はやってきました。パラリンピック開催の1か月半前、白砂さんは、最後の数少ない推薦枠を見事にものにして、日本代表に内定しました。わたしも一生忘れることのできない瞬間です。
「わたしも子どもいますからね。でも、みんな、お父さん・お母さんの気持ちもわかるし、本人の努力もね、本当、ずっと聞き入ってました。」
「自分がマイナスだと思わずにプラス要因に変えていく。それが、今のパラリンピックの方につなげられたっていうのが、すごく感動しました。」(白砂さんの講演を聞いた人たち)
「表情とか笑った顔が全然、変わってないんですけど、中身がすごく成長しているなと思って。大きな人になったなって感じです。心も体も。」(小学校のときの恩師)
「こわ。LINEの待ち受けにしといてあげる。」(白砂匠庸選手 神楽の化粧をする弟を写真に撮りながら)
白砂さんは、週に1度の地元神楽団の練習は欠かしません。
「(白砂さんは)リーダー的存在だし、やっぱりエース的存在だなと思っています。」
「たっくん(白砂さん)が本気で練習しているときは、ぼくらも気持ちがすごく高ぶって、よっしゃやろうみたいな感じです。」(神楽団の団員たち)
「まあ、陸上の次に。陸上は一番ですので…。神楽の方もしっかり地元の伝統芸能であるので、継承していくのが自分たちの務めじゃないかなと思っていますので、ひとことでは言い表せないものがある。」(白砂匠庸選手)
かつては障害を隠すために必要だった義手。今、その役割はまったく違うものになっています。白砂さんが、自分を表現するための「道具」なのです。
「障害があって、こういった義手をつけている人が、健常者の中に混じっても全然、恥ずかしくない。神楽もそうですけど、そんな(陸上)選手になりたいなっていうのは今後の目標でもあるかな。」(白砂匠庸選手)
この日も、呉市の高校で講演活動です。話したのは、人のアドバイスをしっかり聞くこと、ポジティブでいること…。最後は、こう締めくくりました。
「自分でやりたいことが決まれば、それに向かって、とことんやってもらえれば。学校生活を楽しんでください。」(白砂匠庸選手)
「ぼくも、なんかあって、プレッシャーに感じることがあったら、それを逆に周りが応援してくれているって思って乗り越えていきたいなって。」(講演を聞いた生徒)
「いろんな周りの人にも聞いてもらったうえで、あそこクドかったなあちょっと変えてみようこういった話法があるんだとか…。」
― (トークにも)アドバイザーがいる?
「アドバイザーがおるんです。」(やり投げ日本代表 白砂匠庸選手(25))
たくさんの人に支えられながら、そして、たくさんの人に勇気と希望を与えながら進化を続ける白砂さん…。わたしは、これからも白砂さんにカメラを向け続けます。
2021.12.22 18:14
来年クラブ創設30周年を迎えるサンフレッチェ広島。節目のシーズンで着る新しいユニフォームが22日発表されました。
発表会では3人の選手が登壇。塩谷選手が着用しているのがホームゲーム用の紫のユニフォームです。今シーズンとは違いシンプルかつクラシカルなデザインで「サン」フレッチェにちなみ、明るさなどが異なる3種類の紫色を組み合わせています。
茶島選手が着ているアウェー用は8年ぶりに縦のストライプ柄が採用されました。そしてGK林選手はきょうはミドリ色での登場でしたが、アウェーではクラブ史上初めて紫のユニフォームも着用するとのことです。
「紫は広島の色。身にまとって戦えるのは誇り」(林卓人選手)
また、素材にはペットボトルをリサイクルしたポリエステルが初めて「100%」採用されておりより環境にも配慮されています。そして、左袖にはクラブ30周年の記念ロゴをあしらい7年ぶり4度目の優勝を狙います。
「デザインはシンプルですが、いいユニフォーム。節目となるシーズン、新たな歴史を作れるように1試合1試合戦っていきたい」(塩谷司選手)
クラブ創設30年目のJ1開幕カードは24日、発表されます。
2021.12.22 18:14
現在は無所属の柳田稔参議院議員が、来年夏の参議院選挙に立候補せず、任期をもって政治活動から退くと22日、表明しました。
「いろいろ考えた結果、わたし自身は、来年の広島選挙区選挙に立候補しないという決心をいたしました。任期満了をもって政界から引退します。」(柳田稔参院議員)
柳田氏は67歳で、現在、参議院議員4期目。民主党政権では、法務大臣も務めました。去年、当時所属していた国民民主党と、当時の立憲民主党などとが合流した際、柳田氏は新党には加わらず無所属となっていました。
柳田氏は、次の参院選で再選された場合、任期中に70歳を超えることなどから、支援を受ける労働組合などと秋ごろから相談を続けていましたが、任期満了をもって政治活動から退くことを決断したということです。
後任となる野党系の候補者の選考には一切関わらないとしていて、残りの任期を全うしたいとしています。
来年、予定されている参議院議員選挙で、改選2議席の広島選挙区には、自民党の現職で党の税調会長を務める宮沢洋一氏が立候補を予定しているほか、共産党の新人・中村孝江氏が立候補を表明しています。
2021.12.22 18:13
22日、広島県の湯崎知事は、自身の政治団体で、「支援者から上限を超える寄付があったと、疑念を抱かせるような資金の移動があった」と述べて、「必要があれば是正したい」という考えを示しました。
湯崎知事によりますと、2013年と14年に支援者から自身の後援会と別の政治団体にそれぞれ150万円の寄付を受けたと説明しました。その後、政治団体から後援会への寄付という形で資金の移動があったということです。
政治資金規正法では、個人から政治団体への寄付の上限は150万円と定められています。
「違法であるという認識はなかったが、その間に資金移動があったのは、その疑念が生まれる、そういうふうに見えるのは反省すべきところ。」(広島県 湯崎英彦知事)
湯崎知事は、「2つの団体は性質が違い、それぞれの活動に寄付してもらったと認識している」と説明しましたが、「専門家とも相談し、必要があれば是正する」としています。
2021.12.22 14:55
おととし広島市東区で、放火して2棟を全焼させたとして兄弟2人が逮捕された事件で、警察は、火事のあと保険金をだましろうとした疑いが強まったとして、2人を詐欺未遂の疑いで再逮捕しました。
再逮捕されたのは広島市安佐北区の会社員筒井誠容疑者と、その弟で東京都の無職俊容疑者です。
警察によりますと、2人は共謀し、おととし12月に広島市東区戸坂大上にある親族所有の住宅に放火したことを隠して、翌月、火災保険を契約していた協同組合から保険金およそ3600万円をだまし取ろうとした疑いが持たれています。
親族所有の住宅には当時、兄・誠容疑者が1人で住んでいました。
調べに対し、誠容疑者は「弟と協力して金をとろうとしたことに間違いない」と容疑を認め、俊容疑者は「逮捕された事実は間違っている」と否認しているということです。
2人はこの住宅に放火し、隣の住宅を含む2棟を全焼させた疑いで、逮捕されていました。放火容疑については、誠容疑者は「間違いない」と認めていて、俊容疑者は黙秘しているということです。(放火容疑は処分保留)
2021.12.22 11:44
まずは、広島県内の新型コロナウイルス感染確認についてです。
22日は、呉市で、新たに1人の感染確認が発表されています。
県内で新規感染者の確認が発表されるのは、22日ぶりで、呉市では10月25日以来、約2か月ぶりとなります。
広島市では新たな感染者の発表はなく、32日連続で「0」となっています。
2021.12.22 11:19
健康上の理由によって新型コロナワクチンを接種できない人や、12歳未満の児童を対象とした無料の検査が、県内でも始まっています。
「ワクチン・検査パッケージ」に対応した無料の検査は、22日朝から、県内189の薬局とPCRセンター6か所で始まりました。
PCR検査か抗原検査のいずれかを選択できますが、薬局では、鼻の粘膜を綿棒でこすりとる「抗原検査」のみが行われています。「ワクチン・検査パッケージ」では、ワクチンを接種していなくても検査による陰性証明があれば、感染拡大した時に行動制限が緩和できる制度です。
飲食店での人数制限が解除になるほか、県独自の旅行割引=「やっぱ広島じゃ割」で、県をまたぐ場合に必要な陰性証明にも活用できます。
「年末年始になっていくんですが帰省者とかそういった方もかなり増えてくると思う。健康上の理由によって活用したいけど、できないパターンはこういったところ(薬局)をご利用いただきたい」(広島県新型コロナ担当 妹尾克佳主査)
「ワクチン・検査パッケージ」は、来年3月末まで実施されています。
2021.12.22 11:19
広島市の高校生が、駐輪場に放置されている自転車を撤去しました。
撤去作業に参加したのは皆実高校の生徒と広島南警察署の警察官約30人です。
街をきれいにすることが犯罪の抑止につながることを知ってもらおうと、警察署が高校に協力を呼びかけたところ、有志の生徒24人が集まりました。
参加した生徒たちは広島みなと公園の近くにある公共駐輪場に長年放置された自転車約100台をトラックに積み込みました。
また、鍵のかかっていない自転車や防犯登録されていない自転車には、注意を促すステッカーを貼り付けていきました。
「思っていたよりも放置自転車の数多いのにびっくりした。(今後も)地域に貢献できるボランティアに参加したい」(皆実高校2年 金本凛周さん)
「防犯ボランティアも高齢化している。若い方が防犯活動引っ張っていただいて安全安心な街づくりに貢献していただきたい。」(広島南警察署 塚本明義生活安全課長)
このあと、警察官が高校生に、「ながら運転の禁止」など自転車のマナーに関する講座を開きました。県警は来年3月にも高校生と協力して放置自転車を撤去する予定です。
2021.12.22 09:13
呉市は新たに1人、新型コロナの感染が確認されたと発表しました。
呉市での発表は、10月25日以来、およそ2か月ぶり。広島県内で感染確認が発表されたのは、11月30日以来、22日ぶりです。
2021.12.21 18:34
18日に福山市であった重傷ひき逃げ事件で、警察は福山市に住む20代の会社員の男を逮捕しました。
ひき逃げなどの疑いで逮捕されたのは福山市山手町の会社員 村上健矢容疑者(26)です。
警察によりますと、村上容疑者は18日午前6時半ごろ、福山市丸之内の市道を歩いていた64歳の女性を自動車ではねてけがをさせ、そのまま立ち去った疑いが持たれています。
女性はろっ骨を折るなどの重傷を負いました。
調べに対して村上容疑者は、「全く覚えていない」と容疑を否認しているということです。
警察は目撃者の証言や現場付近の防犯カメラの映像などから村上容疑者を特定したとしています。
2021.12.21 18:20
新型コロナワクチンを接種できない人や、12歳未満の子どもを対象にした無料の検査が、あす22日から始まります。再び感染が拡大したときに行動制限を緩和するための「ワクチン・検査パッケージ」への対応です。
ワクチン・検査パッケージとは、▽ワクチンの接種歴か、▽陰性証明のいずれかを確認することで、今後の行動制限の緩和を可能とする制度です。
例えば飲食店が、ワクチン・検査パッケージを適用することにより、再び感染が拡大しても広島県から要請される人数制限を解くことができます。
県は、22日から健康上の理由でワクチンが接種できない人を中心に、これに対応した無料の検査を県内のPCRセンターと薬局で開始します。
PCR検査と抗原検査の2種類で、6歳から12歳未満の児童も検査の対象に含まれます。県内186の薬局で検査することができます。実施期間は、12月22日から来年3月末までです。
◇ ◇ ◇
検査の流れを確認していきましょう。会場で、身分証明書を掲示したあと、▽抗原検査は、鼻に綿棒を入れて、▽PCR検査は、だ液で検体を採取。抗原検査は、結果が判明するまでに15分から30分程度。一方、PCR検査は1日から2日程度かかり、後日、本人にメール届きます。
ただし、検査精度が多少異なるため、結果の有効期限は、▽抗原検査が検査日+1日、▽だ液を採取した日+3日となっています。
「ワクチン・検査パッケージ」を利用した場合、イベントの収容定員もかなり変わってきます。例えば収容定員およそ3万人の球場では、これまで、感染拡大時には定員の50%など制限が厳しかったのが、この制度を適用すれば、極論ではありますが、収容定員の最大まで引き上げることができることになります。
コロナ対策と経済活動を両立が目的となっています。再び感染が広がらないほうがいいことには間違いありませんが、知っておきたい仕組みです。
2021.12.21 18:19
ことしも残すところ、あと2週間を切りました。ことし、RCCが、番組でお伝えしたニュース…。事件や事故で1年を振り返ります。
11月、広島駅近くの「エキニシ」で発生した火事。古い建物が密集するエリアで火は瞬く間にひろがり、犠牲者は出なかったものの、27棟を焼きました。火事の原因は、まだ分かっていません。
◇ ◇ ◇
こちらの火事では、無関係の人が尊い命を奪われました。6月、広島市南区宇品御幸の空き家から出火。隣りのマンションにも延焼し、マンションの1室が全焼しました。その1室には夫婦が暮らしていて、出火当時、1人でいた妻の堂官恵子さん(69)が亡くなりました。
火が出たのは、たまたま自宅マンションの隣りにあった空き家。“巻き込まれた”火事でした。
「不運だったと思う、わたしは。あれだけたくさんの家があって、なんでおれの家だけ燃えるんだと思ったね。そりゃ悲しんで、生きて帰ってくるのならね、いいがね。そういうこともないやろうし。」(亡くなった恵子さんの夫 堂官康夫さん)
◇ ◇ ◇
突然、尊い命を奪われる悲劇は、事故でも…。2月、庄原市で当時18歳だった少年が運転していた乗用車は、反対車線を走っていた軽乗用車に正面衝突。岡田重紀さん、和歌子さん夫婦が亡くなりました。
酒を飲んだ状態で車検切れの車を無免許で運転していた少年…。裁判では、懲役7年以上10年以下の判決が言い渡されました。
「事故があれば、加害者も被害者が出た場合、どちらの家族も人生が変わってしまう。『飲んで、もし事故になったらどうなるか』ということを想像してほしいですよね。」(遺族)
◇ ◇ ◇
こちらは3月、RCCのお天気カメラの映像です。交差点をスピードを緩めることなく右折し、逃げる車とそれを追うパトカー。白昼に行われたカーチェイスでした。広島市内中心部で4台の車に衝突、接触して行方をくらませた男は、その後、覚せい剤を自宅で使用した疑いでも逮捕され、有罪判決を受けています。
◇ ◇ ◇
事件は、今後の「政治とカネ」についての教訓として生かされるのでしょうか? ことしは、この夫婦に司法の判断が下されました。
おととしの参院選をめぐる大規模買収事件で河井克行元法務大臣は、100人に合わせておよそ2870万円を渡し、買収した罪で懲役3年の実刑判決…。妻・案里氏もこのうちの4人・160万円の買収について共謀したとして有罪判決がいずれも確定しました。
一方、現金を受け取った側100人については検察が全員を不起訴としましたが、市民団体から申し立てを受けた検察審査会がこの判断を審査しています。
◇ ◇ ◇
この事件も、社会を映す鏡なのでしょうか。4月、広島市安佐北区の住宅で、手首に切り傷を負った72歳の夫と、亡くなっている80歳の妻が見つかりました。
これは、承諾殺人の罪に問われた夫と、拘置所で面会したときの取材メモです。夫が口にしたのは老々介護の限界でした。
「女房も体力もないし、こっちもないし。もうこれ以上は無理じゃと思った。」「本当は2人で逝く予定だった。すぐ逝けんかったことを謝りたい。」(夫(72))
裁判官は…。
「承諾があったとはいえ、人を殺害する行為は決して許されない。」(裁判官)
一方で…。
「在宅介護を続けたのも、妻の意思と、妻の面倒を最後までみたいという思いによるものであって、強く非難はできない。」(裁判官)
執行猶予つきの有罪判決を言い渡しました。事件を止める手立てはなかったのか。「介護の高齢化」が年々進む中、他人事ではない問題です。
◇ ◇ ◇
10月…。それは、発生から20年の急展開でした。
「氏名、竹森幸三容疑者、67歳。犯行当時は46歳です。」(広島県警 上新宏一刑事部長)
事件が起きたのは2001年。福山市明王台にある住宅団地で当時35歳の主婦が自宅で腹部を果物ナイフで刺されて殺害されているのが見つかったものでした。
ことしの夏ごろ、任意捜査で採取した男のDNA型が現場に残されていたDNA型と一致。捜査線上に浮かび上がったということです。その後、起訴された竹森被告。事件は裁判員裁判で審理されます。
◇ ◇ ◇
― 事件・事故を担当する県警キャップの繁高主税記者です。ことしもいろいろな事件・事故がありました。日々の取材で感じることは?
「事件や事故は、社会問題と結びついていることが多いと実感します。老老介護の末妻の首を絞め、殺害してしまった夫、本人や、飲酒運転で両親の命を突然奪われた遺族など、当事者の方がたにお話を聞かせていただくと、決して人ごとではないんだと、どうしたらこういう事件を少しでも減らせるかと考えながら、取材にあたっています。」
― ことしは、20年前の未解決事件が大きく動いたということもありました。
「福山市明王台の殺人事件の容疑者逮捕は、警察のあきらめない執念というものを感じました。
― 容疑者は現場からそう遠くないところに20年住んでいたんですよね?
「結果的にはそうでした。容疑者を捜査線上に浮かび上がらせる方法がなかったのかについては、検証を期待したいです。今回の容疑者逮捕は、ほかの未解決事件を担当する捜査員の士気を高めているとも聞きます。証拠品の再鑑定や科学捜査の導入などを進めているということで、進展にも期待したいと思います。」(繁高主税記者)
2021.12.21 18:19
21日、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)は、核兵器禁止条約の署名・批准を政府に求めるおよそ65万人分の署名を、岸田首相宛てに提出しました。
署名は、条約が発効したことし1月22日から先月末まで全国で集めた65万7174人分です。
「皆さんの願いが入っているので、1つひとつの紙が重い。」(日本被団協 木戸季市事務局長)
被団協の一行が外務省を訪れ、担当の審議官が対応。木戸季市事務局長が、「核攻撃を受けた唯一の国である日本政府が今こそ、先頭に立って世界をリードするとき」などとつづった岸田首相宛ての書面を読み上げ、条約への参加を求める署名の一部と目録を手渡しました。
日本政府は、安全保障政策の観点から条約への参加については否定的な姿勢で、被団協によりますと、このあと、非公開で意見を交換した場でもすれ違いだったということです。
「(岸田首相には)期待はしているんですよ。だけど、具体的行動はなかなかねえというのが正直なところじゃないですか。」(日本被団協 木戸季市事務局長)
被団協は、現在も署名集めを続けていて、政府にはまずは3月の条約締約国会議にオブザーバー出席してほしいとしています。
2021.12.21 18:18
改修工事が進む福山城(広島・福山市)で、天守の北側に鉄板張りを復元する内容が、明らかになりました。
来年の築城400年に向けて、福山城では改修工事が進められています。幕末から明治ころの姿に復元を目指す中、防御を固めるために天守北側にあった鉄板張りも再現されます。
復元では、細長い鉄板およそ2000枚を張り付け、経年変化を表現するエイジング塗装を施します。
そのほか、戦前の古写真を参考にしながら、上の鉄板と下の鉄板を3センチほど重ねた「羽重ね」や、斜めに打たれた鋲も再現するということです。
福山城は、国の史跡に指定されているため、福山市は先月、文化庁に現状変更をする申請をしていました。
「当時の姿を取り戻す全国で唯一の鉄板張りです。市民のみなさまには今しばらくお待ちいただきたい。」(福山市文化観光振興部 岩本信一郎部長)
鉄板張りの整備は、来月下旬以降に始まり、福山城のリニューアルオープンは8月を予定しています。
2021.12.21 18:18
広島市にある音楽大学の学生が、コロナ禍で来日できない海外の客員教授から、最先端のピアノを使ってリモートのレッスンを受けました。
リモートレッスンを受けたのは、エリザベト音楽大学の学生です。先生は、客員教授のマーティン・ヒューズさんで、遠く離れたウイーンから指導しました。
学生が弾いているピアノは、離れた場所での演奏が再現される機能がついています。ヤマハが開発した最先端の楽器。ウイーンにあるピアノと連動しているため、学生の演奏は、ヒューズさんの目の前にある自動ピアノで再現されます。反対に、ヒューズさんの演奏も、広島のピアノで自動で再現されるというわけです。
「タッチの繊細さやペダリングの細かいところがよく伝わって、音色がとてもきれいと、まず第一に思った。」(リモートレッスンを受講 水野恵さん)
「今まで考えすぎて自分の音楽は止まっていたのをヒューズ先生に魔法をかけてもらった。先生の繊細な音とか身近に感じられて、すごく勉強になった。」(リモートレッスンを受講 朝日萌恵さん)
ヒューズ先生の特別授業を楽しみにしている小島凪沙さんです。リモートレッスンを前に、通常の対面レッスンに集中していました。
「いつもとは違う見方のレッスンをしてくださるのではないかなと思って、楽しみにしています。わたしがイスに座っているのにピアノが勝手に動いて音も鳴っているのがすごく不思議な感じもしたんですけど。どうやってショパンらしさを出すかいうのが学べて勉強になった。」(リモートレッスンを受講 小島凪沙さん)
「オンラインのスピーカーを通す音ではなくて生の音で聴けるということで、非常になんていうか、深い音やさまざまな音色を学生も感じることができたと思う。ウィーンの空気も十分に伝わってきたんじゃないかなと思う。」(エリザベト音楽大学 演奏学科長 垣内敦教授)
2021.12.21 18:17
RCCの記者、ディレクター、カメラマンが「広島を生きる人」を追ったシリーズ企画、「記者たちのまなざし」です。地元出身で広島ガス所属のバドミントン下田菜都美選手…。初の全国制覇を目指して練習に取り組んでいます。
2021.12.21 18:16
広島・呉市で、正月の鏡もちやしめ飾りに彩りを添える「葉つきみかん」が出荷されました。
選果場には、収穫された葉つきミカンが山のように積み上げられました。呉市下蒲刈地区は、「葉つきみかん」の県内最大の産地です。およそ500年前から栽培が始まり、形や味を変えずに受け継がれていて、現在は150戸の農家が栽培しています。
葉を残して出荷するため、機械で選別や箱詰めができず、すべて手作業です。ことしは、夏場の長雨が心配されましたが、9月に入り、天候が回復したため、色付きも良く、例年並みに仕上がりました。強い甘みとさわやかな香りが特徴で、食べてもおいしいということです。
「お正月ですね、鏡もちの上などにのせていただいて、縁起物として飾ったいただけたらと思います。」(JA広島果実連 小川哲也技師)
ことしは、およそ20トンが、県内や関西方面の市場に出荷されます。
2021.12.21 11:57
20日、広島市で道路を横断していた70代の男性が、ワンボックスカーにはねられ、死亡しました。
事故があったのは、広島市安佐南区の広島高速4号線沼田料金所付近の市道です。警察によりますと、20日午後7時ごろ、料金所を出て北に向かって走行していたワンボックスカーが、対向車線側から車道を横断してきた男性をはねました。
はねられたのは、広島市安佐南区西原の清田博利さん(79)で、搬送先の病院で死亡が確認されました。ワンボックスカーを運転していた50代の男性にけがはありませんでした。
現場は、信号機のない片側2車線の直線道路で、警察が事故の原因を調べています。
県内の今月の交通事故による死者数は9人で、前の年の同じ時期を上回っています。警察は「日没も早く、特に夜間はゆとりを持った運転を心がけてほしい」としています。
2021.12.21 11:55
新型コロナ対策として、国内の空港で初めて広島空港に導入される自律走行型の除菌ロボットが公開されました。
デンマーク製の自律走行型の除菌ロボット。高さおよそ1メートル70センチで、障害物などを避けながら360度、紫外線を照射して室内を除菌します。
広島空港の運営会社「広島国際空港」によりますと、この除菌ロボットは、海外の空港や国内の医療施設では活用されているということですが、国内の空港への導入は初めてだということです。
販売価格はおよそ2000万円。人のいない時間帯に主に国際線出国待合室で稼働させる計画です。
「広島国際空港」では、現在、すべての便が止まっている国際線の再開が空港の発展につながると考え、導入を決めたということです。
「国際線を中四国で最初に復便させたいという思いがある。このロボットを活用することで航空会社にも安全な空港として提供できると考えている。」(広島国際空港 運用本部 仲子直明リーダー)
2021.12.21 11:55
サンフレッチェ広島レジーナの選手が、幼稚園児に一足早いクリスマスプレゼントを贈りました。
20日、サンタの帽子をかぶって広島市佐伯区の光禅寺幼稚園を訪れたのは、サンフレッチェ広島レジーナの近賀ゆかり選手と上野真実選手です。2人は、園庭で子どもたちが見つめる中、シュートを披露…。
このあと、サンフレッチェ広島のキャラクターが描かれた折り紙とキーホルダーをプレゼントしました。子どもたちからは2人にお礼の色紙が手渡されました。
今回のプレゼントを企画したというキャプテンの近賀選手は…。
「すごく喜んでもらえましたし、すごく笑顔がすてきな子ばっかり。いい時間を過ごせた。チームが活躍する姿を見せられるようにわたしたちもがんばりたい。」(サンフレッチェ広島レジーナ 近賀ゆかり選手)
2021.12.20 20:04
今月、呉市の住宅で知人の男性を殺害したとして36歳の女が逮捕された事件で、広島地検は女の刑事責任能力を判断するため、鑑定留置を実施すると明らかにしました。
この事件は、12月6日の未明、呉市八幡町で無職の井上由利恵容疑者が、知人の奥村康之さんを包丁で刺して殺害した疑いで逮捕されたものです。
現場は奥村さんの自宅アパートの部屋で、警察は、凶器とみられる包丁は奥村さんの自宅にあったものとみています。
広島地検によりますと、井上容疑者の刑事責任能力を判断するため鑑定留置を実施します。期間は12月20日から、およそ3か月間の予定だということです。
2021.12.20 18:09
新型コロナウイルス、広島県、20日の感染確認の発表です。広島市では、新たな感染確認の発表はありません。これで、広島市では、30日連続、丸1か月で新規感染者「0」となりました。
県全体でのゼロは、これで20日連続です。
2021.12.20 18:08
師走の風物詩の1つ「第九ひろしま」が、2年ぶりに観客を会場に入れて開催されました。
例年、およそ2000人の市民合唱団員が参加し、毎年12月に開催されてきた「第九ひろしま」。新型コロナ対策で無観客のオンラインイベントとして開催された去年に続き、ことしも一般の合唱団員の募集はありませんでしたが、2年ぶりに観客を入れたコンサート形式で開催されました。
広島交響楽団・音楽総監督の下野竜也さんの指揮によるベートーヴェンの交響曲第9番…。合唱パートではエリザベト音楽大学の学生を中心とした特別合唱団が歓喜の歌を歌い上げ、会場を訪れたおよそ1000人の観客を魅了しました。
RCCテレビとラジオでは、このコンサートの模様をご覧の日程で放送するほか、インターネットでも配信しています。
2021.12.20 18:08
ロッククライミングの練習地として有名な広島・大竹市の三倉岳…。全国各地からクライマーたちが集う「聖地」だといわれています。市内にある施設「スプーキークライミング」では、16日、大竹高校の生徒15人がボルダリングを体験しました。
ボルダリングは、ことしの東京オリンピックで初めて正式種目となったスポーツクライミングの種目の1つです。
「大竹市にできたので、人生でなかなか経験することがないと思って、せっかくの機会なので来ました。」(高校生)
そびえ立つのはおよそ4mの壁です。
「わたしも挑戦してみようと思います! 難しい。」(貴船桃佳記者)
その壁は、見た目以上に高く感じました。
一方、高校生たちはトライを重ねるごとにどんどん上達。お互いに応援しあう和気あいあいとした雰囲気の中で、体験会は進んでいきました。
「初めてなんですけど、すごくおもしろくて、体力や筋力もつくと思ったので、また挑戦してみたい。」(高校生)
体験会のきっかけは、ボルダリングで「地域を盛り上げたい」という地元商工会議所の呼びかけだといいます。
「大竹はロッククライミングを盛んにやっているところなので、すそ野が広がるのに、うちの高校生が役に立てばということで声をかけたらこんなにたくさん集まった。」(大竹高校 増田隆校長)
大竹高校では、来年3月までにはボルダリング同好会を発足させる予定で、ゆくゆくは県内2校目、公立に限ると初の部活動にすることも検討しているということです。
2021.12.20 18:08
大みそかに向けて、広島・福山市の寺で園児たちが鐘のすす払いをしました。
「1年間お守りいただき、ありがとうございました。」(園児たち)
福山市にある賢忠寺奥之院で鐘のすす払いをしたのは、かなりや幼稚園の年長クラスの子どもたちです。
先に笹や布を付けた、長さ3メートルほどの竹を使って、はっぴを着た園児たちが順番に磨いていきました。
「キレイになーれ、ごーしごし。」(園児たち)
幼稚園では、およそ40年前から毎年この時期に、つり鐘を掃除しています。賢忠寺によりますと、高さ2.3メートル余りのつり鐘は、県内最大級だということです。
「楽しかった。難しくなかった。」
「心がきれいになるように心を込めてやった。」(園児たち)
除夜の鐘でも使われるつり鐘は、きれいな姿となって大みそかを迎えられそうです。
2021.12.20 18:08
劇団四季「リトルマーメイド」アリエル役の広島県出身・守山ちひろさんが、RCCのスタジオに生出演しました。
今回の公演の見どころなどを聞きました。
(1)世界観 (2)水中の俳優の動き (3)守山さんの歌声
2021.12.20 18:08
11月、広島県北西部で目撃された「謎の雲」について、県は米軍から「航空機の運用について詳細は回答しない」と中国四国防衛局を通じて返答があったと明らかにしました。
11月29日午前、県北西部で円を描くような雲が相次いで目撃されました。これを受け、県は中国四国防衛局を通じて、米軍に航空機の飛行状況を問い合わせていました。
県によりますと、米軍からは「航空機の運用は任務遂行上、不可欠のもので、運用の具体的な詳細については回答しない」と連絡があったということです。
また、防衛局からは、「自衛隊機に該当はなかった」と回答があり、今回の雲が米軍機によるものだとしても「騒音が比較的小さく、低空飛行ではないため、米軍の規則に違反するものではない」と認識を示したということです。
2021.12.20 18:06
来年7月、広島市でロングラン公演が決まった劇団四季によるディズニーミュージカル「リトルマーメイド」の製作発表会がありました。
「来年夏に広島初上演となるリトルマーメイド。まさに舞台となるこの会場からまもなく製作発表会が始まります。」(中根夕希キャスター)
製作発表会には出演候補キャストのほか、湯崎知事や広島市の松井市長らも顔をそろえました。
「広島初演となる新作をお持ちできることをたいへんうれしく思っています。劇場でぜひ、生きる喜び、あすへの希望を感じていただければと思います。」(劇団四季 吉田智誉樹社長)
ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」は、地上の世界に憧れる人魚姫が人間の王子に恋をする物語です。
ディズニーと劇団四季が提携し、2013年の初演以来およそ350万人を動員した人気のミュージカルで広島上演は初めてです。
出演候補キャストの2人に意気込みや見どころを聞きました。人魚姫アリエル役の守山ちひろさんは広島市出身です。
「わたし自身、この劇場に何度か足を運んで、客席に座って舞台を見ていました。そんな舞台に今、こうやって座ることができて感慨深いと同時に、すごく身が引き締まる思いです。」(リトルマーメイド アリエル役 守山ちひろさん)
「広島公演を最高に盛り上げて、最高に楽しんでいただけるように一同、けいこに励んでいきたいと思っています。」(リトルマーメイド セバスチャン役 有賀光一さん)
発表会では、出演候補キャスト2人が伸びやかな歌声を披露しました。
ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」は、来年7月11日から上野学園ホールでロングラン上演され、チケットは4月24日、一般発売されます。
2021.12.20 11:41
広島市の原爆供養塔にある献花用の鉢が、何者かにセメントのようなもので埋められていた問題で、広島市は20日、修復作業をしました。
午前10時から始まった修復作業では、広島市が委託した石材業者が、ハンマーでセメントのようなものをくだき、中に入っていた小石などをかきだして洗浄しました。
市によりますと、9月中旬に事実を把握し、その後、聞き取り調査などを実施しました。清掃ボランティアによりますと、7月ごろには水を入れるためのくぼみがセメントのようなもので埋められていたということです。
「原爆の犠牲者を供養するために訪れる場所。大切に使ってほしい。」(広島市 健康福祉局原爆被害対策部調査課 住田達哉課長)
広島市は、「修復のために公費を支出せざるを得なくなった」として、13日に警察に被害届けを提出しています。
1963年に広島市に寄贈した男性の遺族の意向を踏まえて、修復作業の後鉢には砂が入れられ、線香などが立てられるようにしました。
2021.12.20 11:40
広島市の平和公園の近くにある西平和大橋の欄干が、交通事故によって一部が壊れました。広島市は、修復を検討しています。
「コンクリートの欄干が折れ、鉄筋がむき出しの状態となっています。」(貴船桃佳記者)
警察によりますと、19日午前1時ごろ、10代の男性が運転する乗用車が西平和大橋の縁石に接触した後、北側の欄干に衝突しました。この事故で、車に乗っていた男性3人のうち2人が軽いけがをしました。
警察は、この事故によって欄干が壊れたものとみています。
本川にかかる西平和大橋は、元安川にかかる平和大橋とともに世界的な彫刻家で日系アメリカ人のイサム・ノグチが設計し、1952年に完成しました。
広島市は、「破損した原因など、警察に事実関係を確認したうえで、修復方法を検討したい」としています。
2021.12.20 11:40
4人の争いとなった広島・竹原市長選挙は、現職の今栄敏彦氏が、2回目の当選を果たしました。
「『チーム今栄敏彦』の勝利と思っている。」(再選された 今栄敏彦氏 無・現)
19日、投開票された竹原市長選挙では、無所属の現職で自民党と公明党が推薦した今栄敏彦氏が、再選を果たしました。
今栄敏彦氏(無・現)5865票
高重洋介氏(無・新)3301票
井上盛文氏(無・新)2555票
中野直樹氏(無・新) 120票
選挙戦で西日本豪雨からの復興や新型コロナ対策など、1期4年の実績をアピールした今栄氏。市の財政状況が厳しい中、これらの課題に継続して取り組むほか、人口減少や老朽化した市役所本庁舎の移転問題などには「スピード感を持って対応していきたい」と抱負を述べました。
「人と地域をこれからも大事にしながら、連携を取りながら、この2期目にも継続して持続可能な竹原市にために政策を推進していきたいと強く思っている。」(今栄敏彦氏)
投票率は、4年前の前回を3.50ポイント下回る56.34%でした。
2021.12.20 11:40
新型コロナウイルス感染確認の情報です。広島市では、20日も新たな感染確認の発表はありません。これで、広島市では、30日連続で新規感染者「0」となりました。
2021.12.19 20:47
任期満了に伴う竹原市長選挙は、無所属の現職で、自民党と公明党が推薦した今栄敏彦氏が再選を果たしました。
投票率は56.34%で4年前の前回を3.50ポイント下回りました。
【竹原市長選挙 結果】
当 今栄敏彦(無・現)5865票
高重洋介(無・新)3301票
井上盛文(無・新)2555票
中野直樹(無・新)120票
2021.12.19 18:31
広島市の神社が、初詣で奉仕するアルバイトの巫女に向けて説明会を開き、作法を伝えました。
広島市の護国神社では、正月三が日に、高校生や大学生など延べ78人がアルバイトの巫女として奉仕します。
19日の説明会には14人が参加し、「二礼・二拍手・一礼」のお参り作法を学んだあと、講習を受けました。
基本は、厳粛な気持ちで初詣の人たちに接することだといいます。破魔矢やお守りを渡す際も「『ようこそお参り下さいました』」の言葉を忘れないように」と指導を受けていました。
「新しい一年を迎えるにあたって皆さんが新たな気持ちで、いい一年を迎えられるように奉仕したいと思います」(参加した大学生)
護国神社によりますと、コロナ禍の前は三が日でおよそ60万人の初詣の人たちでにぎわっていましたが、今年は12万人程度に留まったということです。
神社では新型コロナの不安が残るとして、分散しての初詣を呼びかけています。
2021.12.19 18:31
幻のゴボウが主役の祭り「諸田(もろた)ごんぼう祭り」が広島県府中市で開かれました。
広島県府中市諸毛町では、ゴボウの祭り「諸田ごんぼう祭り」が開催されました。諸田ごんぼうは諸毛町の特産で、極太なのに柔らかく美味しいと人気が高いゴボウです。
しかし栽培が大変なことから生産する農家が10軒にまで減り、特産消滅の危機になっていました。そこで生産者たちは3年前に組合を設立。耕作放棄地を耕して新たな生産者が参入しやすい環境をつくる取り組みをしています。
19日の祭りでは、幻のゴボウと呼ばれる諸田ごんぼうを多くの人が買い求めました。
「炊いた時柔らかくて風味がいいので」(購入した人)
「お正月とかキンピラとか色々出来るんで毎年買いに来ます」(購入した人)
諸田ごんぼう組合では生産量を増やして販売ルートを開拓したいとしています。
2021.12.19 14:33
広島県内で19日、新型コロナの新たな感染確認の発表はありませんでした。
広島市では29日連続で、発表は「0人」。広島県全体では、19日連続で新たな感染確認の発表はありませんでした。
2021.12.19 11:39
任期満了に伴う竹原市長選挙の投票が始まっています。
立候補をしているのは、いずれも無所属の▽元市議の新人・高重洋介氏▽司法書士の新人・井上盛文氏▽自民党と公明党が推薦する現職の今栄敏彦氏▽元会社員の新人・中野直樹氏-の4人です。
投票は午後7時に締め切られます。開票は午後8時から始まり、深夜に大勢が判明する見通しです。
2021.12.19 11:39
広島と長崎の高校生が18日、「5G」を使ったオンライン平和学習に参加しました。
このオンライン平和学習には広島県内の高校生15人と長崎市の高校に通う16人が参加しました。
NTTドコモ中国支社が、「5G」を活用して、より多くの人に平和について考えてもらおうと主催したもので、学習会の様子はウエブでも公開されました。
参加した広島と長崎の生徒は、グループごとに分かれて、平和をテーマにしたVRアートの制作にチャレンジ。折り鶴や原爆ドーム、虹や星といったお互いが思い描く平和のイメージをバーチャル空間で話し合いながら作業を進めていきました。
「5Gを通していろんな人と繋がれるのは大切になってくるのでいい体験になったと思います。同じものをつくることで平和について一緒に考えることがより深くできると思うので良かったと思います」(参加した高校生)
最後に生徒たちは大画面で両県の会場を結び制作したアートを発表し、平和への思いを深めました。
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