AQUOS史上最大の4,570mAhの大容量バッテリーでありながら、
手に馴染むサイズを実現
「AQUOS sense4」「AQUOS sense5G」の電池容量はどちらも4,570mAhと前モデル(4,000mAh)より大きくなりましたが、サイズは「AQUOS sense3」とさほど変わっていませんね……(・・?
千田(回路開発):「AQUOS sense4」「AQUOS sense5G」は高性能CPUを採用したため、電池の容量をアップする必要があり、電池サイズが大きくなりました。さらにカメラも2眼から3眼になりました。でも端末自体はこれまでのモデルと同じように持ちやすいサイズにしたいとなると、基板サイズを小さくするしかありません。そこで一から部品を見直し、小型化や数量削減も推し進め、基板面積を前モデルより約11%も小さくすることに成功しました。
回路開発担当の千田さん
平嶋:開発陣からは最初「絶対無理!」と言われましたね……。スタンダードモデルで“普通サイズ”でありながらも大容量バッテリーを搭載するという他にはない「AQUOS sense」シリーズの特長を実現するため、皆さんゼロベースで考え直してくれて、無理難題にチャレンジしてくれました。
西(回路開発):「AQUOS sense5G」は「AQUOS sense4」をベースに5Gの機能を追加するところから始めたのですが、当初は「AQUOS sense4」より基板面積を10mm大きくしなければ収まらないのではと思っていました。デッドスペースを見つけて、効率よく部品を配置し、配線も見直してなんとか「AQUOS sense4」と同様の基板面積で部品を配置するというとても困難な設計でした……。また、高性能CPUを採用したことにより発熱が見込まれたので、熱を効率よく逃がす放熱設計や、ハイエンドモデルで採用している放熱グリスを追加することで、熱がこもらないようにしました。
回路開発担当の西さん
電池のサイズ(赤枠)が進化するAQUOSシリーズ(左からsense、sense2、sense3、sense4、sense5G)
とても大変な作業だったのですね……(T_T) 5Gモデルは4Gモデルに比べてどのくらい部品が増えたのでしょうか?
土井(機構開発担当):約5割増えました。見かけ上はわかりませんが、部品が増えた分「AQUOS sense5G」の基板は80μほど厚くなったので、筐体も一部薄く削っています。
機構開発担当の土井さん
基板の一部(左AQUOS sense4 右AQUOS sense5G:部品点数が増加)
本当ですねΣ(゚Д゚)! 狭い範囲にびっしりと部品が配置されてますね!
土井:薄く削ったことに加えて、5Gの無線の特性上、筐体の金属を減らして樹脂のスリットを増やす必要があったので、全体の金属量が減りました。そのため強度を保つのに苦労しました。強度解析のシミュレーションを繰り返し行い、スリット部分の形状も工夫して、耐衝撃(落下)など19項目のMIL規格※2をクリアした構造を実現できました。
AQUOS sense5Gではキャビネット全周に樹脂のスリット(紫色部分)が入れられている
- ※2 米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810H)の18項目【防水(浸漬)、防水(雨滴)、防塵、防塵(風塵)、耐振動、耐日射、防湿、高温保管(固定)、高温保管(変動)、高温動作(固定)、高温動作(変動)、低温動作、低温保管、温度耐久(温度衝撃)、低圧保管、低圧動作、氷結(結露)、氷結(氷結)】、および米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810G)の1項目【耐衝撃(落下)】に準拠した試験を実施。なお、すべての衝撃に対して、無破損、無故障を保証するものではありません。
前モデルに引き続き、アルマイト染色の金属筐体を採用していますが、今回特にこだわった点はありますか?
渡邉(機構開発担当):「AQUOS sense4」からは、側面に液晶ガラスの黒い部分を見せることでスリムな見た目に仕上げました。金属筐体に別の素材を定着させるのは難しく、どういう寸法なら安定して定着できるか何度も計算しました。実際にフレームや筐体が出来上がってからは、生産拠点のメンバーと共にフレームと筐体を接着剤でどのように定着させるかを試行錯誤して仕上げました。
機構開発担当の渡邉さん
使いやすさにこだわった、充実の新機能
機能面もさらに充実しましたね。「AQUOS sense4」から3眼カメラになりましたヽ(^o^)丿
平嶋:「標準」「望遠」「広角」と3つのカメラに役割をしっかり持たせて、よりキレイに撮影できるようにしました。仕事中やプライベートの時間に何千枚もテスト撮影して、上手くいかなかった点は改善できないかソフト担当に報告していました。
新井(ソフト開発担当):私は今回、プロジェクト管理、品質管理という立場で、何千枚という撮影画像の中からおかしな点があればどこを改善するかといったことや、操作性、求められているパフォーマンスが出せているかをチェックしたり、企画からの新たな要望に対して技術的にどこまで対応可能かを判断したりしていました。カメラは最も期待される機能なので、コスト内で何ができるかを判断するのに苦労しました。
ソフト開発担当の新井さん
-
標準
-
望遠
-
広角
最近、動画を見ながらメッセージを送れたらいいなと思っていたので、「AQUOS sense5G」にワンボタンで上下2段に分割表示する機能が追加されたのはうれしいですね(*^_^*)
中川:5Gになると動画を見る機会が増えると思われます。動画を見ながらWeb検索など、別の作業をする機会も増えるでしょう。そんなときに2画面表示ができれば便利ですよね。2画面表示は以前からAndroidスマートフォンでは可能でしたが、操作が複雑だったので、マルチタスク画面を開けばすぐに設定できるようにしました。
「AQUOS sense5G」には「クイックスイッチアダプター」も同梱されたので、機種変更時も簡単にデータ移行できますね(*´∀`*)
中川:機種変更時にはどうしてもデータ移行が障壁になっていたので、Android以外のスマートフォンからでも簡単にデータ移行できるよう、今回から専用の「クイックスイッチアダプター」を同梱しました。電話帳や写真・動画、アプリケーション、Wi-Fi設定など、これまでに比べて約5倍※3のスピードでデータ移行できるようになりました。
- ※3 従来のシャープデータバックアップ比較において。データ転送容量などにより、転送時間は変動する場合があります。