Model22R Leopald制作記 その3

お盆はやっぱり加工が捗らないです。旅行だとか親戚来たりだとかいろいろあるのでね。

大きな進展としては、新式ヨークが完成しマガジンが完成目前です。
マガジンが完成しないと後部連結プレートを接着できない、つまり上フレームが結合できないのでコッキングレバーのテストができません。






・ヨーク

ヨークには金属板2枚で挟み込む方式を採用しました。環状のゴムを棒に掛ける方式を使わないのは、加速距離が今までと大きく異なるためです。
棒に掛ける方式では、加速距離はゴムの引き伸ばした長さに依存します。
オーバンドの#40では5.14倍で70cm、#30では55cmという具合で、平ゴムを切らずに輪のまま使うのでゴムにフレームを合わせて作るのです。

棒にゴムを掛ける方式の利点はゴム交換が容易なこと、パーツ点数と加工が少なくなることにあります。欠点は弾受けが重くなること、構造の自由度が減ること、後からゴムの調整ができないことにあります。また、私特有の問題として、オーバンドを基準に加速距離と引き伸ばし率をけっていしているので、オーバンドより伸びの悪いゴムが使えないことが挙げられます。
弾受けが重くなるってのは、ゴム交換のたびに弾受けのロープを解く必要があるので、かた結びでももやい結びでもとにかく後から解ける方法で弾受けを作らねばならないのです。当然、結び目の分だけロープが長く、弾受けが重くなります。金属弾受けでもゴムの取り外し機構を備えねばならないのでロープ製と同じように重くなります。
そのため、レオパルドのような今までと異なる長さのフレームには使えない、そもそもこの長さで5倍以上に引ける平ゴムから探さねばならないのです。もしかしたらそんなゴム無いかもしれません。


では板2枚に挟む方式だとどうなるか。
まず、ゴムを輪のまま使う必要が無くなります。そして弾受けロープの輪を解く必要がなくなるので、アイスプライスだとか結束バンドを使って軽い弾受けを作ることができます。
で、ゴムの長さを細かく調整できるのでどんな平ゴムでも使うことができ、どんな弾受け・ゴムを使っても引き伸ばし率を一定に保つことができます。
レオパルドのような実験的なスリングライフルや短いフレームで高初速を目指すスリングライフルにはぴったりのヨークなのです。

欠点としては調整する手間が増えることでしょうか。棒に引っかけるタイプなら同じゴムを使い同じ弾受けの結び方をすることで簡単に一定の加速距離と引き伸ばし率になりましたが、挟むタイプだとゴム交換のたびに調整せねばなりません。毎回長さを測るか「人差し指の爪一つ分のとこで挟む」みたいに基準を決めねばいけません。弾受けを結ぶ手間が無くなる代わりにゴム調整の手間が増えるのです。ヨークの方式にも一長一短あるのです。





・マガジン


マガジンは以前言ったように、下部からフォロアーを抜くことができます。「マガジン上部から1発づつ装填」と言いましたが、下の穴から5発一気に装填したほうが楽だし手間もかからなくていいんじゃないか? と思っています。
マガジン後部・トリガーガード内に開閉レバーを設け、指でレバーを押し込むことで底を抜くようにします。また、今のフォロアーでは動作不安があるのでちょっと作りかえる予定です。

開閉はかなりカッコいいですよ!


★進捗状況

機関部完成
下フレーム完成
上フレーム サビが酷かったので交換
ヨーク 完成
前部連結プレート 完成
後部連結プレート マガジンの完成待ち
マガジン フォロアーと開閉レバーを残すのみ
コッキングレバー スライド部分のベース切り出し終了
給弾機構 まだ
ストック 先台の線引き終了
サイト まだ

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