こづかい3万の38歳夫が「飲み会代を家計から出して」、32歳妻がその一言にキレたワケ
コロナ縮小で飲み会が増え…
共稼ぎ(もしくは共働き)の夫婦の数は、2000年頃を境に、夫と専業主婦(片働き)の数を逆転し、2020年の総務省調査では、共稼ぎ夫婦の割合が67%になった。ただ、夫も妻も同じくらい稼ぐ夫婦から、正社員の夫とパート労働と主婦の兼業のいわゆる兼業主婦まで形はいろいろだ。今回はもはや社会の主流となった共稼ぎ夫婦のちょっとディープなお金の話だ。
佐藤由紀さん(仮名 FP相談を元にしてありますが、守秘義務があるので内容は大幅に変えてあります)は32歳のパートで働く兼業主婦、夫の敏夫さん(仮名)は38歳のサラリーマンだ。子供は保育園に通う4歳の男の子が一人いる。
家計は由紀さんが管理し、夫には月に3万円のおこづかいを渡している。ここから昼食代や飲み会の費用、趣味に使うお金などを捻出している。
敏夫さんはこのところコロナ禍のせいで出来なかった後輩たちとの飲み会が少しずつ復活して、おこづかいが足りなくなった。妻の由紀さんに「悪いけど出して」と頼むと「私だって自分のもの買わないで家計費きりつめてるのに、飲み会! はあー」と言われた。
カチンときた敏夫さんは「僕だって昼食代切り詰めている。飲み会だって後輩から誘われればうれしいし断りたくない」とけんかになり、お互い口をきかない日々が続いた。