オープン式スリングライフルとスリングショットの初速測定

お待たせしました
クローニー弾速計を使ったオープン式と通常のスリングショットの初速測定です

Model16 Starling

パチンコ玉 
120mm平ゴム 加速55cm パチンコ玉
初速 60.33 62.10 61.19 平均61.21mps



スリングショット

パチンコ玉
16番輪ゴム13本×2束×2  通常引き(バタフライじゃなくて顎まで引くやつ)
初速 55.53 56.20 54.94 54.16 57.93 平均55.75mps



スターリングの初速は驚異的ですね!
なにが驚異的かって加速55cmで加速70cmのタロン2と同じ初速ってところです。
同じ55㎝加速で120mm平ゴム4本のパチンコ玉使用の改修前レッドタロンでも最高初速は58mpsですから、オープン式がいかに無駄なく弾を加速できているかがよくわかります。レールの摩擦がない分効率がいいんですね。
で、気になるのは10mmダボと同初速のパチンコ玉が水缶に対してどういう振る舞いの差を見せるかってところですよね。



水缶テスト


この跳ね上がったのは内圧の上昇によるものなのかゴムが当たったからなのかはよくわかりませんが、内圧によるものならレッドタロンと同じような振る舞いですね。つまり初速55mpsの10mmダボと同程度のエネルギー伝達です。


これがレッドタロンでの水缶撃ち


で、ちょっと計算を

パチンコ玉
61.2^2×5.5÷2000=10J 10÷(0.55^2×π)=10.5Jcm^-1

10mmダボ
55^2×9.5÷2000=14J  14÷(0.5^2×π)=18.29Jcm^-1

これだけエネルギーの差があって、同じような振る舞いということは、缶を爆裂させるには初速の方が重要だということになりましょう。これで弾がもっと角ばってるとか、平べったいとかいう形だと缶が内部圧力に耐え切れなくなって裂けるのだと思います。

こういう感じに


ダボは形状的にエネルギーの伝達には有利ですが、精度を出すには不利……
しかしパチンコ玉で缶を破裂させるにはもっと初速を高める必要がある……
パチンコ玉で初速上げるのは加速70cmのオープン式作ればいけますね。
レール式は精度も効率もオープン式に負けていますね。

オープンで自動給弾の連発式は作れないって点さえ除けば完敗です。連発式は作れないって点さえ除けばね(挑発)
これがブーメランにならんようにModel19ベンガルは完成させねーとなぁ

  • 独りの創作家

    待ってました!!
    毎回とても参考になります。息子さんの検証結果を見ると、レールの干渉の大きさが目にみえますね。今まであまり大差ないと思ってたんですが、覆されました。それにしてもスターリングは加速距離が短いのに60m/sも出せるなんて憧れますよ(笑)
    でも、僕も負けないように3号機作ります!今回はオープン式で、ゴムの取り付け部からレシーバーまでの長さが1m級のものを製作します。初速度は測れないんですが、65m/sくらい出せたらなと思っています。

  • 隣の息子さん (id:Musuko)

    たぶんその構成なら、適切なゴムと弾使えば70mpsは楽に出ると思いますよ
    あなおそろしや……

  • ゆやっち

    銃口からフックまで120cmほどで平ゴム5本×4で距離5mでドラム缶の片面貫通だと初速ってどのくらいでしょうか?

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