ジャパンライフ元社長、出資法違反罪で有罪判決 「売り上げ牽引」
朝日新聞デジタル - 12月20日(月) 19時6分
(朝日新聞デジタル) |
磁気治療器のオーナー商法(販売預託商法)を展開したジャパンライフ(破産手続き中)による詐欺事件をめぐり、東京地裁は20日、出資法違反の罪に問われた元社長の山口ひろみ被告(49)に懲役2年6カ月執行猶予5年、罰金200万円(求刑・懲役2年6カ月、罰金200万円)の判決を言い渡した。浅香竜太裁判長は「ジャパンライフの顔となり、売り上げを牽引(けんいん)した役割は大きい」と述べた。
「(同法違反となる)契約とは知らなかった」という山口被告の無罪主張に対し、判決は、幹部とのメール内容などから「知らなかったとは考えられない」と指摘。一方で、被告の父親で詐欺罪に問われた元会長の隆祥被告(79)が事件を主導したことを考慮し刑の執行を猶予した。
判決によると、ジャパンライフは磁気治療器のリース債権取引をめぐり元本保証や高配当をうたい、計約1億4千万円を顧客23人から違法に預かった。(新屋絵理)