関係副詞を完全理解!関係代名詞と関係副詞の見分け方

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はじめに

関係詞に苦手意識を持っていませんか?関係詞には、関係代名詞、関係副詞、複合関係詞、関係形容詞などがあり、それぞれ覚えることがたくさんあります。複雑で種類の多い関係詞を一度で理解しようとすると、頭が混乱してしまいますよね。

この記事では関係副詞をシンプルに、わかりやすく説明してます。また、関係詞の重要テーマである関係代名詞との見分け方も徹底解説します。ぜひこの記事を読んで「関係副詞」を理解し、また関係代名詞との見分け方をマスターてくださいね。

目次[非表示]
  • 1 はじめに
  • 2 関係副詞とは
  • 3 4つの関係副詞(when/where/why/how)とその用法
  • 4 関係代名詞と関係副詞の見分け方
  • 5 演習問題
  • 6 最後に

関係副詞とは

関係副詞の役割をシンプルに説明すると、「2つの文をつなぎ、関係副詞の前にある名詞(先行詞)を修飾する節をつくること」です。関係副詞のwhen・関係副詞のwhere・関係副詞のwhy・関係副詞のhowなどが有名です。

※そもそも「節」ってなんだっけ、というあなた。「節」とは、「2語以上からなる単語の固まり」のことで、そのうちにSV、つまり主語と述語動詞を含むものです。新しい文法の学習は、既習の文法の復習にもなります。忘れていても焦らず、一つ一つ復習して理解し直しましょう。

【語】
(English)is important.

【句】:「2語以上からなる単語の固まり」でSV(主語と述語動詞)を含まないもの
(To study English)is important.

【節】「2語以上からなる単語の固まり」で、SV(主語と述語動詞)を含むもの
I think (that studying English is important.)

※ studying English = S(主語)/ is = V(述語動詞)


英語の参考書を開くと、「関係副詞は関係詞節中で副詞の役割を果たす」などと説明してありますが、正直これではサッパリわかりませんよね。教科書や参考書は、英文法を難しく説明することが得意なのです。難しい文法用語が満載の説明を読んで頭が混乱するよりは、シンプルに英語の例文をみて理解するほうがずっと理解しやすいと思います。

関係副詞ってなんだ?と思っている人、関係副詞と関係代名詞の見分け方などが十分に理解できていない人は、難しい解説からではなく、次の4つを覚えることからはじめましょう!

【関係副詞】:2つの文をつなぎ、関係副詞の前にある名詞(先行詞)を修飾する節をつくる
when / where / why / how

関係副詞のwhen・関係副詞のwhere・関係副詞のwhy・関係副詞のhowを覚えておけば十分です。まずは、この4つの関係副詞の用法だけ頭に入れておきましょう。

4つの関係副詞(when/where/why/how)とその用法

関係詞の基本として、関係副詞のwhen・関係副詞のwhere・関係副詞のwhy・関係副詞のhowの「4つの関係副詞」の使い方を覚えましょう。

関係副詞に続く文は「完全な文」になります。つまり、「先行詞を挿入する隙のない文」です。この点が関係副詞と関係代名詞との大きな違いになります。

関係副詞when:【時を表す名詞(先行詞) + when + 完全な文】   
I remember the day when I met her for the first time.
(私は初めて彼女に会った日を覚えている。)

関係副詞where: 【場所を表す名詞 (先行詞) + where + 完全な文】
This is the book store where my brother works.
(これは私の兄弟が働いている本屋です。)
※また、次の3つの先行詞にも関係副詞のwhereが使用されます。case「場合」point「レベル・水準」situation「状況」

関係副詞why: 【the reason (先行詞) + why + 完全な文】
This is the reason why I believe that learning English is important.
(これが、私が英語が重要だと考える理由です。)

関係副詞how: 【the way(先行詞) + how + 完全な文】※ the wayかhowのどちらかを省略
This is how I learned English. / This is the way I learned English.
(これが、私が英語を学んだ方法です。)

関係副詞when・関係副詞where・関係副詞why・関係副詞howの4つの関係副詞を頭に入れておけば、英文法問題を解く際にも、英語長文を読む際にも役に立ちます。参考書の難解な説明に苦しむ必要はありません。この4種類があることを知っておけば十分です。

関係代名詞と関係副詞の見分け方

英文法の問題では、関係代名詞と関係副詞の使い分けが問われることがあります。両者の違いはシンプルに一言でいえば「先行詞を挿入できるかできないか」です。以下の例文を使って関係代名詞と関係副詞の違いを理解していきましょう。

【関係代名詞】:関係代名詞 + 不完全な文(名詞が一つ抜けている)
This is the place which I want to visit ↓ .(先行詞the placeを挿入できる)

【関係副詞】:関係副詞 + 完全な文(名詞が抜けていない)
This is the place where I live. (先行詞the placeを挿入できない)

関係代名詞=先行詞を挿入できる
関係副詞=先行詞を挿入できない

このルールを頭に入れておくだけでも両者を見分けることはできると思いますが、念のため、関係代名詞とはどんなものかを復習しておきましょう。


【関係代名詞の役割】:関係代名詞 = 接続詞 + 代名詞
接続詞 = 文と文をつなぐ
代名詞 = 名詞の代わり

関係代名詞は接続詞と代名詞の役割を併せ持ちます。つまり、文と文をつなぎながら、代名詞として名詞の代わりになるのです。
では、例文でイメージを掴んでみましょう。

【例文(関係代名詞)】
The man is kind.
She loves him.
→The man (whom) she loves is kind.

この文では、代名詞 him が関係代名詞 whom に変身して、元の2つの文を繋いでいます。その結果、元の文(She loves him)の him が省略されています。そのため、関係代名詞の文には矢印の部分に「先行詞が入る余地」があるのです。

※The man (whom) she loves ↓ is kind. (先行詞を挿入できる)

【例文2(関係代名詞】
①I am reading a book which I borrowed ↓ from the library.(先行詞a bookを挿入できる)
②This is the city which I was born in ↓ . (先行詞the cityを挿入できる)

このように、関係代名詞の文では、矢印の部分に先行詞を挿入することができます。


一方で、関係副詞の文には先行詞を後の文に挿入することはできません。

【例文(関係副詞)】
I remember the day when I met her for the first time.(先行詞the dayを挿入できない)
This is the bookstore where my brother works.(先行詞the bookstoreを挿入できない)
This is the reason why I believe that learning English is important.(先行詞the reasonを挿入できない)
This is how I learned English.(先行詞the way(省略)を挿入できない)

このように、難しい解説を読まなくても、「先行詞を挿入可能かどうか」という点に着目することで関係代名詞と関係副詞を見分けることができます。関係代名詞を見抜く際には、「元の文」を想像することが重要です。

一度イメージを掴めたら、同様の例文にたくさん触れることで理解を深めましょう。

この記事を書いた人
早稲田大学文化構想学部卒業。大学では英語教員免許(中高)を取得しました。英国ロンドンのUCL Institute of Educationに在学中です。

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