就学相談にて、地域の支援学級希望と伝え、その方向に進む事となり、本来、支援学校の説明会のため予定を空けていた日に、改めて支援学級の見学に行く予定を入れた。
ここまで、ずっと私1人で決めて来たし、やはり父親目線も大切だろうと、主人も一緒に行く事とした。
実は、支援学校を選ぶのを迷っていた理由に距離の問題を挙げていたが…車を停める場所がない狭い場所という事もネックだった。
今まで、幼稚園も自転車で15分ほどの距離を選んでいて、万が一のお迎え時もすぐに駆け付けられるように、また雨天時等、車送迎可能の場所をわざわざ選んでいたのは、上の子達の留守番時間が短いようにであったり、下校時間となるべく被らないようにするためだった。
行事も然り。
コロナで上の子達を連れては行けないし、ほぼワンオペで見てもらえる人がいない可能性もあったので(たまに母にお願いしているが、曜日固定のため、予定が合わない事もある)、どうしても距離の問題が大きかった。
世の中には、小一時間かけて送り迎えをしているママさんや、とにかく上の子や下の子との兼ね合いで大変な思いをしている障がい児の保護者さんがたくさんいる。
私も頑張らねば!とは思ったが…
やはり、キャパシティを選びました。
すみません。
子供より自分が大事なんだな…と書かれたりもしましたが、子供達を守るため、自分のキャパを考えて動いた結果です。
これが私の精一杯。
そこを責められると、かなり心も痛いのですが、私1人で三兄弟をバランスよく育てるためには、今これがベストです。
そう決意して向かった支援級の見学。
今までは幼稚園バスや自転車が移動手段でしたが、来年からは徒歩です。
15分、歩けるか??とても心配でしたが、実は、主人と散歩に行く時は、学校よりも遠い場所までズンズン歩いていくそうで
全然平気らしい
という事もあり、支援級見学当日も、パパとならサクサク歩くはず!と考えました。
結果は!
ハイ!歩いたー
途中ダラけることも想定して早めに出発したけど、余裕で着いた
いつもと違う!にならないように、事前にストリートビューで学校までの道のりを確認させておいたのも良かった
途中、え?どこ行くのになりかけても、今日は学校行くよー
と声かけをして。
いざ、学校についたらなんだかニコニコ
上靴も履いて、すんなり入校
教頭先生にも抵抗なし!案内していただいている途中で、教頭先生に手を繋いでもらおうとする三男
スッと懐に入ろうとする!!この愛されキャラが母は超絶羨ましい
教頭先生も、僕と手を繋いでくれるのー?なんてニコニコしながら、人懐こくてかわいいですね
とおっしゃってくださいました
支援級でも、前回は授業見学だったので話せなかった先生方とも、今回は休み時間も挟んだため、お話する事が出来ました!
おそらく主任らしき年配の男性の先生は、とてもおだやかで、自閉症児にも理解があり、優しく語りかけてくださいました。
三男も、机にスッと座り、いただいた紙に絵を描いて披露していました
『紙から飛び出さんと、上手に描くねー』なんて褒めていただき、すました顔の三男
この先生は地域の発達障がい児に関する相談担当にもなっていらっしゃるので、とても頼りがいがありました
そして、とある女性の先生と出会います。
この方は子育て真っ只中、私と同世代の定型児さんのママさんだそうで…
1番知的に重いであろう、高学年の児童さんの担当でした。
私が元教員であると知り、気持ちも緩んだのか、支援級の現状を包み隠さずお話になりました。
わかる、わかるわ〜と思いつつ、それ保護者の私に言う??
という事まで。
今現在、支援級の定員は満枠に近い状態、支援員さんがベッタリつきっきりのお子さんも何人かいらっしゃる。
トイレの介助が必要なお子さんもいらっしゃる。
知的境界で情緒が安定しないお子さん達に勉強のフォローも必要、正直言って人員が足りませんと。
支援の手が足りない今の現状では、出来る事が限られている。
その点、支援学校は教師の配置も十分であり、安心して通えるのではないか?
基本的に、学校は座って勉強が出来る、授業が受けられる事が基準となるわけで、三男くんはそれが難しいのでは??と言われました。
確かにこの先生のように考えておられる先生も多いでしょうね。
定型児の母なら特に。
私も自閉症の子を授からなければ、今まで三男の成長を間近で見て来なければそう思っていたと思います。
何のために無理して地域の学校に入れるのかしら??
子供を見てない。可哀想。
自分のためね。障がい受容が出来ないのね。
親のエゴだわなんて、思ったかもしれない。
だけど、違うんですよ…
実際に普通の子のようには難しいです。
ですが、見て学んでいる事、定型の子の中で成長した部分もたくさんありまして…
これはもちろん、療育園や、支援学校でも成長出来る事だったとは思っています。
もしかしたら、自閉症、知的障がいの程度に合わせてさらに伸ばしてもらえたかもしれません。
ですが、たらればなんです。
先生も色々、考え方も価値観も色々。
みんながみんな専門家でもないです。
先生との相性もあります。
これは人格否定とかではなく。
合う合わない、先生の度量、性格、得意不得意、人間なので色々ある。
ただそれだけです。
療育園も支援学校も見学に行かずに!知ったような事を言うな!とも書かれますが…
行かずとも見えてくる事も実際あります。
行っても分からない事、実際通ってみないと分からない事も。
だから、悩むのです。
行ってみて考えようというパターンも。
今回、ママ先生の本音を聞いて、今後この先生に見てもらう事となったら、あまり負担をかけないように、気を配らないとなと感じました。
私が付き添う事も、おむつが外れず交換やゴミの持ち帰りを言われたとしても、片道歩いて15分、自転車で5分ほどの距離なら、私も負担は軽いですし、兄達への皺寄せも少ない。
先生からの不満は私が受ければいい。
解消出来る事なら何でもやる。
その先に三男の成長と、当たり前に生きていける場所を確保できるなら。
療育園や支援学校のデメリットを強いて挙げるなら、地域との関わりが薄くなる事。
うちのような周りに人だらけの町では、知らない事が逆に恐怖となり、差別や距離を生みます。
知り合いが少ないと、三男の事を説明する機会も少なくて…
毎日のように顔を合わせるのに、知らないと話しかけにくいし、声をかけても良いものか?と躊躇してしまう。
それならば、自然と付き合いの生まれる地域の幼稚園や学校に、支援の制度が充実する事のほうがありがたかった。
地域との関わりが無くても、ご近所さんと自然と関わっていけるお母さん、関わりが無くても平気なお母さんだったら良かったのですが、ウチには長男と次男もおり、関わらないわけにも行かず…
ま、色々事情があるわけです。
誰かの正解から見たら、私は間違っているかもしれません。
ですが、これがうちの家族には今のところ良きなわけです。
三男の状況を見ながら、今後のことはゆっくり決めていきます。
二次障害を引き起こす!!
周りに迷惑がかかる!
排泄も偏食も、治らず、困るのは三男なのに!
ご心配ありがとうございます。
そうならないように、
健やかなる成長を願い、
日々努力しておりますので…
そうは見えない!
自分優先のバカ親!
に見えているかもしれませんが…
それはもう仕方のない事。
私は私なりに三男の事、長男次男の事、家族の事を考え、毎日出来る事をやるのみ。
学校見学で、ママ先生に言われた通り、人員を増やして欲しいと要望があったと教育センターに伝えました。
三男は、支援級より支援学校のほうが良いのではないかと言われた事も。
ウチの子が入る事で負担が増えるなら、遠慮すべきか?と悩んでいると。
教育センターからの答えは、
第一声、
保護者であるお母さんにそんな話を
お母さん大丈夫ですか??と。
三男くんには三男くんが自由に学べる権利があります!
お母さんから見て、三男くんが成長していけると感じて選んだ場所なんですから、遠慮なんてしないでください!そもそも!三男くんの人生なんですから、誰かのために遠慮するなんて、おかしいですよ!と。
すごく暖かくて、優しい言葉をいただきました
その上で、ママ先生の想いも無視出来ません。
私がお手伝い出来る事はしていきながら、なるべく先生方の負担を増やさないように、これからも学校とやり取りしながら進んでいこうと思います。
地域の方々に知ってもらっていたら、基盤が出来ていたら、今後支援学校へと移っても、メリットのほうが多くなるでしょうし。
一歩先、二歩先を考えながら、これからもウチの家族にとってベスト、またはベターな選択をして行けたらなと思います!
初めての自閉っ子育児。
手探り状態ではありますが、絶対の正解などないのが子育てであります。
見ず知らずの方から、心を抉るようなご指摘を受けて傷つく事も多々ありますが、リアルは目の前にある。
不安になり過ぎず、疑心暗鬼にならず、まわりとよく話し合って、三男のため、家族のためにより良い選択をして行けたらと思います。
ちなみに、主人は?というと、あのママ先生の言葉を聞いても、
あー、大変なんやな。
ま、無理なら無理って言ってくるやろうから、深く考えんでいいんちゃう
ですってー
楽観的…
羨ましいわ、その性格