情報伝達遺伝子のRNAの増加
寒冷遺伝子の探索研究
凍結解凍覚醒処理後のRNA増加
凍結解凍処理により特性が増強されたパパイヤ、バナナ、パッションフルーツ、グアバフルーツについて、同処理を受けていない植物を比較対象としてトランスクリプトーム解析を行った。
その結果、何れの植物においても凍結解凍処理を受けることにより、mRNAの発現量が32~38倍程度向上することがわかった。この結果は、成長特性や耐寒性に関する増強遺伝子の発現が、凍結解凍処理により顕著に向上することを示している。
つまり、凍結解凍処理により向上したmRNAを解析することにより、成長特性や耐寒性などの植物の特性の増強遺伝子を同定できることを示している。また、この結果は、上記増強遺伝子の転写産物であるmRNAを指標とすることで、成長特性や耐寒性などの植物の特性の増強因子をスクリーニングできることを示している。
RNA解析依頼機関
タカラバイオ株式会社バイオメディカルセンター