地球惑星連合大会 韮山高理数科、課題研究で初の最優秀賞
2021.9.18
伊豆の国市の韮山高理数科の生徒が取り組んだ課題研究が、このほど行われた日本地球惑星科学連合2021年大会の高校生ポスター発表で最優秀賞を受賞した。テーマは「白金るつぼを用いないフラックス法による人工ルビーの大型化」で、最優秀賞の受賞は同校で初めて。
受賞したのは化学班に所属するいずれも3年生の長津雄一郎さん、松本洸太朗さん、畠山萌永さん、小宮山雄大さんの4人。1学年上の先輩が取り組んだ研究を引き継いで、2年次に取り組んだ実験の成果を発表した。
先輩の研究から観点を変え、結晶核による大型化と蒸発抑制剤の変化による大型化に焦点を当てた。文献に登場してこなかった石こうを偶然混ぜたところ、大型化につながることを発見した。
発表はオンラインで行った。審査員からは「実験の問題点や今後の発展方向など十分に理解して認識できている」「工夫された発表で、分かりやすく説明する技術を身に付けている」と評価された。班長の長津さんは「仮説の立て方や考察が難しかったが、意見を出し合ってまとめられた」と振り返った。
同校からは地学班が取り組んだ「柱状節理の統計的観測とその成因に関する研究」と下田高と合同の「伊豆半島の河川および海岸域のマイクロプラスチック調査」がいずれも奨励賞を受賞した。