私は今、しんぶん赤旗日曜版の配達をしていますが、先日配達先の読者の方から指摘を受けました。
「毎週楽しみにしてるんだから、約束通りちゃんと配達してほしい」
私は初めて配達をした時に
「これから木曜日か金曜日に配達するようにします」
とみなさんに約束していました。
しかし、木・金と泊まりの研修があったり、子どもが体調を崩して家を離れることができない時があったりして、土曜日に配達することが何度かありました。それで指摘を受けたのです。
私には正直、
「日曜版なんだから、別に土曜日に配達してもいいじゃないか」
という思いがあり、今回の指摘には少し不満を感じていました。
「こっちにも事情があるんだ」と。
ところで、この指摘を直接受けたのは実は私ではなく、事務所にいた先輩議員でした。そして私は先輩からこのことを聞かされたのです。
先輩は先方の話を聞き、また私の態度を見て、私の考えていることを見透かしたのでしょう。私にこう告げました。
「もし赤旗の配達に対して“議員がするような仕事じゃないんだ”という思いがあるならば、根本から考えを改めてほしい。赤旗の配達・集金は、共産党の“軸”なんだ。これがあるから共産党は活動できているし、これがあるから国民と繋がれているんだ。だから、僕もいろいろあって忙しいけれど、配達・集金は最優先にしているよ」
私は目が覚めた気がしました。もちろん赤旗の重要性は十分にわかっているつもりでした。しかし、それが“軸”だとは正直思っていなかった。。できることならば、配達は余裕のある党員の方にしてほしい、、そして私は私にしかできない仕事をしたい、、なんて思っていました。でもその考えは、とんだ思い違いだったようです。
「赤旗の配達・集金が共産党の“軸”である」―
今回のご指摘のおかげで、そして先輩の助言のおかげで、私の胸に刻まれました。
これからも、木・金と泊まりの研修があったりするでしょう。子どもが体調を崩すこともあるでしょう。
でもそんな時は、事前に「今回は遅れます」という連絡を入れることができます。また工夫をすればなんとか配達できる可能性は十分にあります。今まではそんな発想さえ出てこなかった。甘かったな、と思います。
また、先輩はこう言いました。
「配達・集金なんて、誰も見てないし、誰も知らないよ。特に配達なんてポストに入れるだけやしな。
でもな、そういうことこそが大切なんだよ」
私はここに、共産党の強さの秘密を見た気がしました。