「医師は接種の他、接種によるアナフィラキシーショック(血圧や意識の低下など)に対応しなければなりませんが、実際にショックが起きたときに対応できる医師がどれほどいるか、極めて怪しい。そもそもアナフィラキシーショックの患者を実際に診たことがある医師自体が少ないはず。

 ショックで呼吸が止まった場合、呼吸を確保するため気管内挿管(口や鼻から気管内チューブを挿入して気道を確保する方法)をしなければならないが、気管内挿管を実際にやったことがある医師は極めて少ない。恐らく医師のうち10人中9人は気管内挿管ができません。ワクチン接種において、技術的に医師にしかできないことなんて、事実上何もありません」(前出の教授の話)

ワクチン接種で「コロナ御殿」

 厚労省が11月末に発表した医療経済実態調査によると、コロナ禍の昨年度、医療法人病院長と診療所院長の年収は、それぞれ約3110万円、2730万円。医師全体の平均収入は約1400万円で、サラリーマンの平均年収433万円の約3倍。

「コロナワクチン接種の諸手当により“コロナ御殿”が建ちそうだという医療関係者が結構います。医師以外でもできることを独占して、高い報酬を得るのは国民の1人としてとても不愉快です」

 先の厚労省のキャリア官僚はそう嘆いている。