「一箱古本市」にご参加を!
こないだから、少しずつ書いてきた「一箱古本市」の参加要項がほぼ完成したので、以下に発表します。まだ決まってない部分が多い(売れ残った本はどうするか、雨天の場合の代替日など)のですが、順々に話し合っていきます。今日は、最初の呼びかけ文ということでご了承ください。
「不忍ブックストリート」関連企画
一箱古本市への出品のお誘い 2005.2.8【第1版】このたび、谷中、根津、千駄木(通称「谷根千」)周辺の新刊書店と古書店や有志が集まり、この地域一帯を訪れる本好きの方々に向けた地図を制作することになりました。
これは「不忍ブックストリートMAP」というイラストマップで、周辺の新刊書店、古書店、カフェ、喫茶店、雑貨店、図書館などが一目で判るものにするつもりです。
制作部数は2万枚(予定)。完成は4月上旬。谷根千周辺および都内各地域で配布します。これに関連して、「一箱古本市」というイベントを、ゴールデンウィークの4月30日(土)に行なうことにしました(雨天の場合は数日後に順延)。
出品者がミカン箱程度の段ボール一箱分の古本を持ち寄り、地図に登場する10店(予定)が「大家さん」となり、その店先(戸外)に箱を設置して、販売します。
1店には、出品者の違う2〜15箱が集まります。
地図を見ながら全店を回れば、合計50箱分の古本が見られることになるという、日本初(?)のネットワーク型古本市であります。手元に不要な本が余っているという方から、プロの古本屋さんまで誰でも出品できます。ただし、以下のことを守っていただきます。
1)出品する本には、各自が店名と値段を書いた手製のスリップ(値札)を挟み込む。販売時にはそれを抜いて、売上を管理します。
2)本は箱(サイズ内であれば、段ボール箱、木箱、トランク、カートなど何でもいいです)に詰めて、当日、集合場所まで持参してもらいます。箱のサイズは38×32×21センチを上限とします。箱が用意できない人には、段ボール箱を渡します。また、遠方の方には郵送を受け付けるなど、救済策を講じます。
3)各設置場所では、交替で店番をしていただきます。誰がどの場所に箱を出すかは、主催者側で決めさせていただきます。人手が手薄な場所にはスタッフが交替で回ります。それ以外は自由時間とし、ほかの古本を見に行くなど自由です。ただし、終了時間には本を片付け、売上の精算をしていただきます。売上に対するマージンはいただきません。
4)参加費として、当日500円を徴収します。これは雑費として使わせていただきます。
5)古本市終了後、「古書ほうろう」で打ち上げのイベントを行います(「一箱店主」は参加無料)。
【当日の予定】*未定の部分あり
4月30日(土)
午前10時30分 集合/設営
11時 古本市開始
午後6時 古本市終了/撤収
7時 打ち上げイベント開始(於「古書ほうろう」)雨天の場合は、ゴールデンウィーク中の別の日に開催。中止決定の連絡方法などは未定。
この試みにご賛同いただき、「一箱店主」になってくださるという方は、メールにてご連絡ください。宛先は、kawakami@honco.net です。
その際、1)お名前、2)屋号(決まっていれば)、3)出品する本の傾向(大体でイイです)、4)メールアドレス、5)ご意見・ご希望があれば をお書きください。
参加締め切りは2月末日です。ただし、上限の50箱に達した段階で受付を終了させていただきます。また、この企画の進行状況、新しく決まったことは、今後、南陀楼綾繁の日記「ナンダロウアヤシゲな日々」(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/)で、お知らせします。
3月頃までには、公式のblogかそれに代る広報メディアを用意するつもりです。なにぶん初めての試みです。行き届かない点もあるかと思いますが、この地域が文字通りの「ブックストリート」になるための第一歩にしたいと思っています。
皆さんのご賛同・ご協力をよろしくお願いします。
(南陀楼綾繁・記)
【主催】
往来堂書店 http://www.ohraido.com/index_n.cgi
オヨヨ書林 http://www.oyoyoshorin.com/
古書ほうろう http://www.yanesen.net/horo/【後援】
谷根千工房 http://www.yanesen.net/【スタッフ】
小森岳史
小田木順子
内澤旬子
南陀楼綾繁(河上進) kawakami@honco.net
ということで、本日より正式に受付を開始します。よろしく!
さて、昨夜に話は戻る。帰って来た旬公に、「今日、アパートの二階の床が抜けて雑誌とヒトが落ちてきたって、ニュースがあってさあ。ほうぼうのblogで大騒ぎしてるんだよ、可笑しいなあ」と笑い話としてハナシたところ、30秒ほどの真っ白な時間が……。そのあと、口を開いた旬公は「……笑えない」とポツリ。ヒトゴトめかして云ってみたが、やっぱり許されなかったか。すごすごと眠りにつく。
朝起きて、出かける前にポストを見たら、藤田三男さんからのハガキが。ぼくの本を送ったのだが、「一日で味読堪能」していただいたとのコトで嬉しい。「『イインだよ! オレだけ読んでれば』の塩山さん、こういう編集者、ぼく大好きです」だって。最近、塩の字は妙に人気あるなあ。電車の中で、戸板康二『美少年の死』(広論社)を読了。過去の作品の傑作集なので、すでに読んだ作品も多し。「紙の竜宮」は製菓会社の宣伝部が舞台だが、飴のパッケージでつくった工作を募集する、というキャンペーンは、明らかに戦前の森永製菓がやっていた「キャラメル芸術」がモデルだろう。戸板康二は明治製菓だが、ライバルの森永のこともよく知っていたのではないか。なお、奥付の広告を見ていて、この広論社が、上村一夫『同棲時代と僕』の版元でもあるコトに気づく(この本、けっこう古書価は高い)。
仕事場に行き、インタビューのまとめ。途中、会議で中断するが、夕方からやっとエンジンが掛かり、9時半にカタチになった。一安心。でも、もう一本座談会が残ってるんだよなあ。ホントに台北に行けるんだろうか。畠中さんと黒沢さんに会ってるハズの旬公に電話するも、つかまらず。しかたなく、千駄木に行き、〈千尋〉のカウンターで飲む。ココのつまみは一品が多いので、さつま揚げと卵焼きだけで相当な量だ。タラコのおにぎりをひとつ食べて、締める。帰りにウチの近くの〈ファミリーマート〉で旬公を発見し、『フィールヤング』(伊藤理佐の『チューネン娘。』が最終回。これでこの雑誌を買うことはなくなった)を買って、帰る。
「ユリイカ」のKさんからメールあり。以下、引用。
お会いした日の夕方、家に帰ると、長女が「ナンダロウアヤシゲさんのご本読んで」とお名前をフルネームで要求するので、ギョッとしました。家を出るときに、今日はこの人に会いに行くから、と見せたご著書のタイトルの文字と、丸窓から覗くプロフィールが、よほど印象ぶかかったようです。とはいえ、「「いかもの趣味」と『からす会蒐集貼込帖』」とかを6歳児に読み聞かせるのもどうかと思われ、かわりに「モクローくん通信」の「モクローくん年代記」を朗読したのですが、第二話(五号)の3コマ目で、「もういい!」と言われてしまい、就学前の児童にはハードすぎたかと反省しました。
子どもに嫌われたくなければ、あまりムチャはしないように(笑)。ウチの弟の子ども(8歳と6歳)は、けっこうフツーに「モク通」のマンガを読んで笑ってますが、それは身近に「モデル」がいるからであって、古本目録のことなんて判るワケはありません。
【今日の郵便物】
★林哲夫さんより スムース文庫7『読む人』と「P-BOOK」3冊
『読む人』はタイトルどおり、読書する人のスケッチ集。コレは電車の中で眺めたい。3月4日(金)〜13日(日)、高輪の啓祐堂ギャラリー(http://www.keiyudoh.com/)で、「林哲夫素描集 読む人」の展覧会が開かれます。このハガキもイイ。
★みさきたまゑさんより 『黒板ぶるーす』
不定期に送られてくるハガキ通信をまとめた小冊子。
なお、3月24日(木)〜27日(日)、古書会館の二階で、書皮友好協会が「本屋さんのカバー展」を開くそうです。