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「お金を稼いで、家族と幸せに生きたい」大森智史(フリーランス)〜Forkwellエンジニア成分研究所

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21歳にして、実務経験は6年

――大森さんは今おいくつですか?

大森 1996年生まれで、現在21歳です。あとちょっとで22歳になります。

――今のところ、シリーズ最年少です(笑)。ということは阪神・淡路大震災(1995年1月)、オウム真理教の地下鉄サリン事件(同年3月)は歴史の教科書で習ったということですか?

大森 小学3年生から学校に行ってないので習った覚えはありませんが、知識としては知っています。

――差し支えなければ、その経緯を伺ってもよろしいですか?

大森 いじめが原因です。東京には小学3年生まで住んでいて、家庭の事情で兵庫に引っ越していじめを受けました。なんとか立ち直りまして当時からプログラミングに興味があって、東京でお仕事がしたくなったので15歳で上京、ギークハウスというシェアハウスに住んでいましたが、今は一人暮らしをしています。

――プログラミングは、何歳くらいから始めたのですか?

大森 中学2年の年齢からですね。最初はC言語で遊び初め、iPhoneアプリを作りましたが申請がリジェクトされたのでiPhoneアプリは挫折したんですけど、そこからRubyでサービス作っていたら仕事をいろいろもらえるようになりました。今はRuby, Railsを使った開発のお仕事、それから技術顧問を1件(12月からは2件)やっています。僕のGitHubアカウント(sachin21)を見て直接声をかけていただくこともあります。

――今年22歳ということは、プログラマーの歴としては……。

大森 実務経験でいうと、6年くらいになりますね。

――同年代の中では、かなり突き抜けた経験をお持ちですね。

大森 同い年でRubyのコミッターをしているsora_hさんという人がいるのですけど、彼は僕と同じくらい実務経験があります。この人ともう1人くらいしか、同い年は知らないですね。

――その歳で6年も経験されているので、いろいろな局面があったと思います。

大森 仕事内容は一般的なRails Applicationの開発が多いです。それ以外だとRailsのバージョンを古いのから新しいのに変える移行作業ですね。お仕事でのRailsのバージョン上げはかなり経験があります。Railsを4から5へアップグレードした経験が5回で、3から4の移行経験は3回あります。Railsのバージョン上げの経験に関しては自信があります。

――お仕事はどこ経由でもらうものなんですか?

大森 基本的に知り合い経由です。以前から交友ある人に、お仕事ありますかと聞いたりしています。

――(Forkwell Portforioのキャリアサマリーを見ながら)それにしても記述がめっちゃ長いですね。。。!

大森 頑張って書きました。他の方でID検索してもあまり検索上位に来ないのですが、僕のForkwell Portforioは内容をしっかり書いているので検索順位が高いですね。

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業務遂行において「HRT」を大切にしたい

――今後「こうなっていきたい」というイメージはありますか?

大森 僕は家庭を作りたい思いがあって。幸せになりたいと思っています。知り合いのRailsエンジニアに、自宅で働いて、家族も子どももいる人がいて、羨ましいなと思っています。仕事の願望は強くなくて、お金を稼いで家族と幸せに生きたいです。あと、お金が好きなので、お金持ちになりたいですね。

――業務を行なう上で大事にしているモットーや好きな言葉はありますか?

大森 丁寧な口調で、円滑にコミュニケーションを進めることを意識しています。HRTというのですが、元々Team Geek という本で Google が提唱していて、日本だとQiitaを運営してるIncrementsという会社なども実践しています。HRTは「Humility」「Respect」「Trust」の頭文字をとったもので、謙虚・尊敬・信頼、この3つを意識することは仕事を円滑に進める上ですごく意識しています。あとは、環境への投資はかなりしているので、それを怠らないことですね。

――例えばどういうことに?

大森 キーボード、ディスプレイ、音楽、音響、マウス、椅子だったり。楽しく仕事したいので。机の上がこんな感じ(写真を見せる)になっていて、L字型テーブルのこちら側にフィギュアをたくさん置いています。フィギュアには計20万くらいかけていますね。疲れてる時に左を見たら「かわいいな」となります(笑)。

――ご自身の成長のために日々行なっていることがあれば、教えて下さい。

大森 明確な答えがあります。GitHubに個人的なコミットで、毎日コードを書き続けていることです。GitHubの不具合で抜けてる点がありますが、4年間毎日コードを書き続けています。

――4年間も! モチベーションはどうやって保っているのですか?

大森 モチベーションは特にありません。もう「日常」になっているので。「今日もやらないとな、日課だからな」って感じなので。

――やらないと気持ち悪い、みたいな。

大森 そうですね。あとは、ここまで毎日続けてる人をほとんど知りませんから。僕より継続してる人は2014年以前からやっているazuさんというJavaScriptのすごい人くらいしか知りません。続けることに意味があると思います。松本亮介さん(grooves技術顧問)の方からも、「継続性がすごいですね」と言われました。

――21歳でここまでの経歴をお持ちだと、それこそ婚活ってなったときに食いつきがすごそうですね(笑)。

大森 でも、理想が高すぎて無理かな……(笑)。インターネットをちゃんと使える、いい人がいればと思います。

――2020年度からプログラミングが必修化されたりするので、ITに強い女子は増えそうですね。

大森 増えてほしいですね。あと、環境に投資するという点で言い忘れていたことがありました。今は1LDKの家に住んでいるのですが、3ヶ月後には3LDKに引っ越す予定です。趣味が二次元なのでグッズが増えて辛いのと、一部屋は両親が東京に来たときに使わせてあげようかなと考えています。これはあまりお仕事に関係ない領域での投資ですが(笑)。

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お金が大事だと思う理由

――ここからは、大森さんが働く上で大切にしていることについて、「事業内容」「仲間」「会社愛」「お金」「専門性向上」「働き方自由度」の6つの項目から合計20点になるよう、点数を振り分けていただきます。

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・専門性向上 4

技術顧問の案件を増やしたいので、4にしました。

・仲間 3

柔らかい言い方をすると、いい人がいる案件じゃないと長く続きません。僕はそんなに精神的に強くなくて、すぐ辞めてしまうので。礼儀礼節がちゃんとしている、常識を兼ね備えている対応、ハラスメントしない人という意味で3です。

・お金 5

ちゃんと払ってくれる会社はいい会社が多い、と経験的に思っています。対価をしっかり出す会社は、対価相応の良い仕事ができるので。

・事業内容 4

事業内容が良くないと、仕事をやっていくモチベーションに繋がりません。「僕が」好きな事業内容じゃないと楽しくないし、面白い仕事ができません。自分が好きなサービスは業務時間外も気になって見ますし、そういうときにバグを見つけたりしますから。

・働き方自由度 4

フルリモートが最低条件なので、その時点で働き方自由度の比重は高いですね。睡眠障害を持っているので寝る時間・起きる時間が不規則なんです。それに対応してもらえる企業じゃないと効率よく仕事できません。

――とはいえ、これだけのパフォーマンスを出しているならどこでも喜んで迎え入れてくれそうです。

「結果さえ出せば大丈夫」という会社は増えてるので、そこはありがたいですね。

・会社愛 0

こちらについてはそのままです、会社に所属もしていないので。

――今後、転職を志すエンジニアの方に向けてメッセージをいただけますでしょうか。

大森 GitHubにちゃんとコミットすること、自分のサービス・プロダクトを持って継続的に運営することはとても大事です。外部に見える活動を見えるようにやっているか、継続的に運営してるものがあるか、熱量を持って運営しているものがあるか。企業から「これくらいできるんだ」というのを、わかりやすく表現するのが大事だと思います。

<了>

ライター:澤山大輔


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