最近の感染者状況
テーマ:新型コロナウィルス対策
9月6日、本日の県内の感染者は17名、うち居住地が金沢市の感染者は10名。ここしばらくは、少しずつではあるが落ち着きつつあると感じています。これも、医療関係者を含めた市民県民の皆さんの取り組みの成果。油断することなく。
金沢市保健所が、8月中の県内市内の感染者数の推移を整理してくれました。わかりやすく、第五波ともいわれている7月以降のグラフとして見ていただくと傾向がわかってきます。
次に、今年4月からの推移を見てみます。やはり、大きな傾向として落ち着きつつある状態がわかります。いわゆる第四波に比べて、第五波の主な感染株であった変異株(デルタ株)の感染力の強さも際立っていることも顕著。グラフにはありませんが、感染力が強い割には、重症者が少なくなっていることからも、文字通り、”変異”したものといえるのかもしれません。それにしても、グラフを眺めれば眺めるほど(全国の状況を知れば知るほど)、「まんぼう」の効能なるものは今後の大きな検証課題といえます。
以下、年代別推移グラフも表出します。
私が7月26日の記者会見で述べましたように、7月に入ってからのクラスターの約半数は飲食関係。ただし、詳細に見ていくとそれは、接待を伴う飲食店、バーべキュー、ゴルフ後の飲食、自宅での飲食(いわゆる「宅飲み」)等々。料亭、居酒屋、おでん屋、中華料理店等々では一件も報告されていません。
翌々日28日の記者会見で、再度そのことを強調し、多くの報道機関も協力してくれたこともあったのかもしれません、接待を伴う飲食店、バーべキュー、ゴルフ後の飲食、「宅飲み」等々でのクラスターは減少してきました。
私は、8月18日の記者会見では、次のように報告しています。『最近は、会食のみならず、中学高校大学の部活動(運動部、吹奏楽部等々)、職場、さまざまなグループ活動でのクラスターが起こっている。感染者は20~30歳代が増えてきている。いきおい、家庭内感染に至り、子供の感染も多くなってきている。』
夏休み中にもかかわらず、10歳代以下の感染者が増えてきていることがそのことを表していました。
ただ、本日(9月6日)は、酒類販売の自粛を行っていない接待を伴う飲食店2店においてクラスターが発生。引き続き、注意を促していかなければいけません。
8月27日、緊急議会後の記者会見において野口教育長から報告があったように、2学期開始に先立って保護者や地域の方たちと連携しながらコロナ対策にしっかり取り組んでいきます。そんな状況や、社会的影響を考えた場合、やはり、30~40歳代のワクチン接種の早期完了を急がねばなりません。体制は整っています。引き続き、情報を収集しながら国県に働きかけていきます。
最後に、金沢大学附属病院医療安全管理部 谷内江昭宏教授が作成された、グラフをご覧ください。”波”がだんだんと大がかりになっていることがわかります。ワクチン接種後、そして、おそらくは近いうちに出てくるであろう特効薬服用後にどうなっていくのか。いずれにしても、withコロナを意識して生活を工夫していくことが必要となってくるのではないでしょうか。