色々な武術家が
「今の古流・伝統武術は形骸化をしている!」
と主張をされております。
さて形骸化の一番の理由は何でしょうか?
開祖の正しい術を忘れたから?
流祖の型の手順が正しく伝わっていないから?
聖賢の言葉を忘れたから?
伝系が正しくないから?
伝書を沢山読んでいないから?
形骸化の一番の理由は
「損得勘定へのシフト」
です。
刀を算盤に持ち替えた結果です。
つまり
「有効な攻撃(防御)の手段を模索する事の追求」
=得をする方法/損をしない方法の探求。
敵が、このように攻撃をしてきたら、
このように対処をすれば損をしない(斬られない)。
このように反撃すれば、得をする(斬る事ができる。)
お免状の数を誇る、これも
「お免状の数値が高い方が得をするよ。免状を取らないと損をするよ。」
と言う事にすぎません。
過去にキリスト教に存在をしたの「免罪符の売買」も同じ理論でしょう。
仏祖。
王族である方が何かと「得」をしたはずの
なぜ「得」を捨ててしまったのでしょうか?
王族の立場を放棄することは「損」をするはずです。
形骸化の補正は、ただ一つ。
「損得勘定から離れる事」
に他なりません。