RERAのウイスキーブログ

40代のロスジェネおっさんが、世界各地のウイスキーを飲み、独断で評価していきます。 Whisky reviews and informations

2019年10月

今回はバーボンの定番、ワイルドターキーの13年ものを飲んでみます。

ラッセル親子が手がける日本限定のプレミアムバーボン

wt13_現在のワイルドターキーのラインナップで、かつての主流だった8年は日本限定となり、ノンエイジのスタンダードが主流となっています。

ワイルドターキーのマスターディスティラーとなっているのが、ジミーとエディ、ラッセル親子です。
父親のジミーは60年以上、息子のエディも30年以上、ワイルドターキーの職人として務めています。
二人ともケンタッキーバーボンの殿堂入りを果たしており、まさに伝説の親子と言えます。

今回採り上げる13年ものも日本限定で、ラッセル親子の手によって生まれた比較的新しいボトルです。
13年という年数も、アメリカやヨーロッパでは忌み数である「13」をつけることで、それとは関係ない日本で売るものだという強調ともとれます。

こうした長期熟成のバーボンを日本だけに売っているかについては、彼らのインタビュー記事で、日本人の方が香りや味を深く感じ取ってくれるから、ということのようです。

とても柔らかく香りが豊富

では、ストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は濃いアンバー、香りは接着剤、メロン、ヨードのバーボンらしさがしっかり訪れます。

口に含むと、軽いメロンの後にレモンの爽やかな香りが続き、その後にバニラ、カスタードクリーム、コンブ、チョコレートと香りが追いかけます。

味わいは、アルコールの辛さは少なく、甘みが主体で酸味はほんのり感じられるほどです。

ロックでは、正露丸を思わせるフェノール系の薬っぽさが強まり、レモン、カスタードクリームが続きます。

味わいは酸味と甘みが半々で、その後にほんのりとほろ苦さが得られます。

ハイボールにすると、先に昆布の香りが広がり、奥から柿、メロン、バニラと続きます。
味わいは、全体的に甘みが支配し、酸味が添えられるほどの感じとなります。

さすがに13年熟成だけあって、ストレートでもまろやかで、尚且つ甘みが強く、香りの広がり方も他のバーボンとは一線を画します。

700mL、アルコール度数45.5度、価格は5000円ほど。
クラフトバーボンやスモールバッチ並みのお値段ですが、日本限定で長期熟成となるとこれくらいになってもおかしくはないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A: バーボンならではの接着剤の香りが少なく、レモン、バニラ、ヨード、カカオと続く。
  • 味わい A : ストレートでのアルコールの辛さは薄い。全体的に甘みが強めで酸味、ほろ苦さが奥にある。
  • 総評 A: 長期熟成故のまろやかさ、飲みやすさがあり、バーボンが苦手な人にもいけるかも。




今回はニッカウヰスキー(アサヒビール)がリリースした2つのハイボール缶を飲み比べてみます。
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淡麗辛口ハイボール

ラベルには強炭酸を使っていることを謳っていますが、ウイルキンソン タンサンとは書かれていません。アルコール度数が7%と低めで、瀬戸内産のレモンエキスを入れていることが特徴となっています。

実際に飲んでみると、レモンならではの、軽い苦味を伴った爽やかな香りと直球的な酸味が口に広がります。
その奥からはウイスキーらしいカラメルの甘い香りとウッディさが追いかける印象です。
後味や残り香で、やっとレモンサワーではないぞと言うのが理解できます。

ウイルキンソン ハイボール9%

アサヒ飲料がリリースしている炭酸水、ウイルキンソンを使用したハイボール缶です。

ウイルキンソン タンサンの持つ強炭酸の強い刺激と9%の高いアルコール度数を特徴としています。

実はニッカウヰスキーとして、ブラックニッカハイボール缶もウイルキンソン タンサンを使っていますが、この製品は具体的なウイスキーの銘柄が書いていません。

実際に飲むと、アルコールから来る辛みがしっかり伝わってきます。その後にモルト、樽香、カラメル、バニラがほのかに得られます。

淡麗辛口ハイボールに比べれば、レモンエキスがない分、ウイスキー感はしっかりくるものの、ブラックニッカクリアレベルで、それ以上の香りの広がりがやってきません。

自分でハイボールを作ったら...

rb_ca_比較として、先日紹介したブラックニッカ リッチブレンド コンフォートアロマ(1:4割)と比べると、シェリー樽原酒からのブドウらしさ、リメード樽からのシナモン、ウッディさが一気に広がり、比較的甘めのハイボールになり、2つのハイボール缶が大きく霞んでしまいます。

こうして飲むと、以下に2つのハイボール缶のウイスキーが安物を使っているのかが如実に出てしまいます。

安酒ハイボールを出してどうする?

残念ながら、2つのハイボール缶共に、安酒を使った感が否めなく、サワーやチューハイに対してのアドバンテージを感じられません。

どちらも350mLで141円、500mLで191円ですので、プレミアム感を意識したものではないと言えるでしょう。相手にしているのは角ハイボールでは無く、トリスハイボールなのでしょう。

個人的には、350mLで250~300円で、スーパーニッカやフロム・ザ・バレルのハイボール缶を出して貰いたいと思います。

淡麗で爽快感のあるものとは対極的で、甘い香りと味わいのある芳醇なハイボールとして、従来のハイボールに物足りなさを感じる消費者に十分なプレミアム感を出せるのではないかと思います。

正直言えば、下手なハイボール缶を買うよりも、自分でちゃんとしたウイスキーと炭酸水を買ってきて、自分でハイボールを作るほうがうまいと思います。

ニッカ、アサヒも、単純にサントリーが火をつけたハイボール人気に便乗せず、それ以上のハイボールを提供して欲しいと思います。


今回は本坊酒造の北海道限定ウイスキー、岳樺(だけかんば)を飲みます。

国分北海道が企画したウイスキー

dakekanba_岳樺は、食品の卸売り商社、国分の北海道にある子会社が企画したウイスキーです。
国分北海道の岳樺はウイスキーに限定せず、北海道限定の製品向けのブランドとしても展開するそうです。

岳樺とは、カバノキ属の木で、白樺に比べると樹皮が赤茶みがかっていて、森林限界点に近い高所に生えています。

北海道ならではの木というわけでは無く、本州の高山帯にも生息しています。

本製品は、2019年10月16日にブレンデッドモルトウイスキーとして発売されました。

ターゲットを北海道に限定し、北海道民の嗜好にマッチしたモルト原酒をヴァッティングして造ったとのことです。

実際に製造を手がけたのは、マルスウイスキーを販売する本坊酒造ですが、ブレンデッドモルトと書いている辺り、信州蒸溜所のモルト以外(おそらくはスコッチモルト)も使われている可能性があります。

ウイスキーの要素を多く詰め込んだ秀作

では、ストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いめの琥珀色、香りは白ブドウとリンゴが感じられます。

口に含むと、先に樽のウッディさが口に広がり、正露丸を思わせるピートも一緒にやってきます。
その後はリンゴ、白ブドウのフルーティな香りが続きます。

味わいは、ほろ苦さが先行し、後から果物由来の甘みがほのかにやってきます。
ノンエイジですが、アルコールからの辛みはあまり感じられません。

ロックにすると、柿や栗の甘い香りが現れて、奥からライム、シナモン、ウッディさもふんわりと訪れます。一方でピートやリンゴ、白ブドウは現れなくなります。

味わいは、苦味が強まり、甘みは奥の方から感じ取れるほどです。

最後にハイボールだと、再びウッディさが先んじて、シナモン、柿、リンゴと続きます。ピートも正露丸っぽさが伝わってきます。
味わいは、甘みがやっと主体となり、飲みやすさが増します。

信州の職人さんには申し訳ないですが、今迄飲んだマルスウイスキーの信州モルトでは感じられない香り、味わいが豊富に感じ取れ、おそらくはアイラモルトも含まれているかもしれないかな、と推測されます。

いわばワールドモルトに該当すると言えますが、どのような飲み方でも熟成感をしっかり感じられ、癖はあるもののきつさは抑えられているように感じます。

700mL、アルコール度数は43度、価格は5000円ほどです。ノンエイジのブレンデッドモルトとしてはお値段は高めですが、今の相場から考えると十分値段相応の出来に思えます。

<個人的評価>

  • 香り A: 樽香と正露丸を思わせるピートが先行する。あとから白ブドウ、リンゴ。加水で柿、栗、シナモン、ライムも訪れる。
  • 味わい B: ビターが前面に来るが、後から甘みがジワジワくる。加水で苦味は抑えられる。
  • 総評 B: モルトの出所はわからないものの、香り豊かで飲みやすく、損はしない。



今回はニッカの新作、ブラックニッカ リッチブレンド コンフォートアロマを飲みます。

長期熟成のリメード樽原酒をプラス

rb_ca_ブラックニッカ リッチブレンドは2013年にリリースされました。

クリアやスペシャルと比較して、5~8年熟成のシェリー樽原酒を主体とすることで、香り豊かで華やかさのあるブレンドに仕上げてているのが特徴です。

これに対して限定ボトルとなるコンフォートアロマでは、シェリー樽原酒の他に、樽を一旦解体して再構築したリメード樽原酒も使用。

さらにカフェグレーンも含めて熟成を10年以上かけることで、香りをより高め、味わいもよりまろやかで芳醇さを目指すブレンドにしているようです。

前回のエクストラシェリーは物足りなさがあっただけに、今回はリベンジできているかを注目していきます。

しっかり熟成感を味わえるボトル

では、ストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはレーズンが強烈に鼻を突いてきます。

口に含むと、レーズンと共にピーナッツの香ばしい香りも伴ってきます。その後はウエハース、バニラ、カラメルと甘い香りが続きます。

味わいは、アルコールからの辛みは抑え気味で、ほろ苦さを持ちつつもほんのり酸味、甘みがメインになります。

ロックでは、レモンが内から飛び出し、レーズンの香りと共にフルーティ感を高めます。バニラやウエハースは控えめになりますが、代わりに石けんや栗のような香りが後から訪れます。
加水が進むと、奥からシナモンのようなスパイシーな香りがやってきます。

味わいは、苦味や酸味はかなり落ち着き、甘さが全体的に広がります。

最後にハイボールでは、レーズンとシナモンがともに先に香り、モルトからの甘い香りも追いかけます。
味わいは、ビターが先行するものの、その後が甘みが全体を支配します。

エクストラシェリーでは、メインとなるシェリー樽原酒の若さでとげのある辛さがありましたが、コンフォートアロマでは全体的に長期熟成した原酒を使うことで、ストレートでもまろやかさを実感できます。

ロックやハイボールにしても、性格を変えつつも本質は一貫している印象です。
初心者がハイボールで飲むにしても不満は無いでしょう。

700mL、アルコール度数43度、価格は2000円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: レーズン、ピーナッツが先行、バニラ、ウエハース、カラメルの甘い香りが続く、ロックではレモンが現れ、加水でシナモンのスパイシーさが加わる。
  • 味わい B: ほろ苦さが気になるが、ストレートでもアルコールはあまり感じられず、優しい酸味としっかりした甘みが目立つ。
  • 総評 A: リッチブレンドをアップグレードさせるコンセプトは十分伝わる。




今回は、ザ・マッカランの免税店限定ボトル、クエストを飲みます。

2万マイルの旅の末に見つけた樽材

macallan_quest_2018年より、ザ・マッカランは免税店限定のボトルとして、クエスト・コレクションをリリースしました。

これまでに職人たちが、マッカランにふさわしい樽材を求めて2万マイル以上を旅をしたと言われ、そうした先人たちの苦労に敬意を表す形で、クエストと名のつくシリーズをリリースすることとなったのです。

クエスト・コレクションは4種類あり、下位からクエスト、ルミナ、テラ、エニグマの順にラインナップされています。

今回飲むクエストは、バーボン樽を中心に、シェリー酒の熟成に使われたアメリカンオーク、ヨーロピアンオークの樽、そしてホグスヘッドの4種類の樽を使って熟成されたモルト原酒を使用しています。

クエストのパッケージには青空が広がるデザインになっていて、幾度も空を飛んで果て無き旅を続けてきたイメージになっています。

レギュラーにはないフローラルさが目立つ

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は赤みがかったアンバー、香りは濃厚なレーズンが鼻を通っていきます。

口に含むと、レーズンと共にバターの甘い香りが訪れます。その後はエスプレッソコーヒーやダークチョコのような濃い香ばしさが追いかけます。

味わいは、アルコールの辛みは少ない代わりに、ほろ苦さが主体になっています。

ロックにすると、レモンを思わせる爽やかな香りが揮発します。バターのような香りは抑えられ、レーズンの香りが強調されるように感じられます。その後には石けんを思わせるフローラルさが続きます。

味わいは、柑橘系の酸味が前に来る印象に変わり、苦味が加わって柑橘系の感じが強調されます。

最後にハイボールにすると、香りはレーズンと石けんが主体になります。特にレーズンは、濃厚なブドウの香りをしっかり残している印象です。

味わいは、比較的酸味が先立っていて、ほんのりとうま味も感じ取れます。

ノンエイジなれど、若さ故のアルコールの刺激は少なく、相当な熟成を経た原酒を使ったように思えます。
また、フローラルさが目立つなど、レギュラーのシェリーオーク、ダブルカスクと比べ、ホグスヘッド樽を使うことでのアクセントが生まれているように思えます。

1000mL、アルコール度数40度、価格は7000円ほど。700mL換算だと5000円弱ですので、レギュラーと比べてもお得感があると思います。

<個人的評価>

  • 香り B: レーズンバターからエスプレッソ。加水でレモン、石けんが顔を出す。
  • 味わい C: ストレートではほろ苦さが目立つ。加水されるたびにフルーツの酸味が増す。
  • 総評 B:マッカランらしさは薄いものの、ロック、水割り、ハイボールで楽しめる。



今回は、南ハイランドのロッホーローモンドのシングルブレンド12年を飲みます。

民謡に歌われる湖の近くにある蒸溜所

ロッホーローモンド蒸溜所は、グラスゴーの北西にあり、ローランド地方と南ハイランド地方の境界付近にあります。

ロッホーローモンドとは、この蒸溜所の北にある湖で、スコットランド民謡として歌われるほどの名勝です。


lomond_org12_この蒸溜所では、モルト原酒のみならず、グレーン原酒も造っています。
モルト原酒用の蒸留器においては、ポットスチルの他に、モルトウイスキー向けの連続式蒸留器が設置されています。

グレーン原酒においては、ニッカウヰスキーも採用しているカフェ式の連続蒸留器を採用していて、香りの残るシングルグレーンウイスキーもリリースしています。

日本のメーカーのように、自社でモルトとグレーンを作り、ブレンデッドもリリースできるスコットランドの蒸溜所は希少です。

今回採り上げるオーガニック シングルブレンド12年は、麦芽として使う大麦、グレーン原酒用の穀物に有機農法で栽培したものを採用したのが特徴となっています。

このオーガニックタイプのボトルは、このシングルブレンド12年とシングルモルト12年がラインナップされています。

まろやかだが、意外に単調

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はシャンパンゴールド、香りはマスカットと青リンゴのフレッシュなフルーティさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激は少なく、一気にリンゴの香りが広がります。その後はラムレーズン、ウエハース、カカオへ続きます。

味わいは、多少の辛みはあるものの、全体的に酸味が支配します。後味には甘みも得られます。

ロックでは、軽くライムのような渋みを持った爽やかな香りが顔を出します。その後はリンゴの香りが全体を覆います。後からはピートからのスモーキーさも加わります。

味わいは苦味が強めになり、酸味は抑えられつつも時間差で訪れます。

ハイボールにすると、再びリンゴの香りが主体となり、ブドウも加わってきます。
味わいは、苦味はそこそこあるものの、フルーツのような酸味、甘みが主体となります。

もう少し豊かな香り、味わいがあるかと思ったのですが、意外にリンゴ、ラムレーズンからほろ苦さに繋がる香りで、それほど広がりがありませんでした。

味わいにしても、ストレートでも比較的アルコールの刺激が少なくて飲みやすいものの、酸味から甘み、加水で苦味と一辺倒な印象でした。

自前でモルト、グレーンどちらも作れるというものの、日本のメーカーに比べるとまだ原酒のバリエーションが少ないように思えます。

700mL、アルコール度数46度、価格は3000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り C: リンゴ、ラムレーズンがメイン。後からカカオ、ウエハース、加水でライム、ピートが見える。
  • 味わい C: アルコールの辛みは少ない。酸味主体で後から甘み、加水でほろ苦くなる。
  • 総評 C: 12年熟成ならではのまろやかさだが、ブレンデッドとしては香り、味わいが物足りない。


今回は、ローダーズのオロロソ・カスクを飲んでみます。

ハウスウイスキーから発展したシェリー樽仕上げ

lauders_oc_ローダー社は、スコットランド南部のグラスゴーにあった企業です。
1834年に、創設者のアーキボールド・ローダーが、ロイヤルロッホナガー蒸溜所を買収したことから始まります。

ローダーはグラスゴーに1件のバーを開店させます。そこは理髪店が併設されていて、散髪をしながらお酒を飲めるユニークなバーでした。

現在は理髪店の業務は行われていないものの、スポーツ観戦やライブイベントを行うバーとして現在もグラスゴーにあります

元々ブレンダーとしての技術もあったローダーは、このバー向けのハウスウイスキーとしてローダーズを生み出します。

その後、市場調査を行った後、市販を始めて行きました。

ローダー社はその後、アイラミストを販売しているマクダフ・インターナショナル社に買収され、同社から複数のラインナップをリリースしています。

レギュラーであるファイネストを初めとして、15年もの、25年もの、そしてオロロソ・カスク、ルビー・カスクがラインナップされています。

今回採り上げるオロロソ・カスクは、ファイネストをもとに、オロロソ・シェリー樽で数ヶ月後熟を行ったものになります。

シェリー樽らしさはあるが...

では、ストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃い琥珀色、香りはラムレーズンが鼻をくすぐります。

口に含むと、軽くゴムの香りが先立った後、ラムレーズンが一気に広がります。その後はカカオの香ばしさ、ピートのスモーキーさがほんのり、そしてバニラの甘い香りが締めます。
味わいは、アルコールからの辛みは少なく、酸味が全体を支配します。

ロックにすると、ゴムのような香りがより強く感じられるようになりますが、レーズンの香りが追いかけてきて、奥からはライムのような爽やかさも見えてきます。
味わいは酸味が引き続き前に出て、奥からほろ苦さが出てきます。

最後にハイボールでは、レーズンの香りはかなり下になり、ゴムの香りだけが目立つようになります。その後にはヨードのようなピートがついてきます。
味わいは、苦味が主体に変わり、酸味は奥に潜みます。

シェリー樽フィニッシュという割には、レーズン、ブドウの香りはそれほどしっかりして居らず、むしろゴム、硫黄っぽさが目立ちます。
加水していくとその傾向は強くなり、ヒネ臭のような違和感が出てきます。

アルコールの刺激や辛みは少ないので、ストレートの方がおいしく頂ける印象です。

700mL、アルコール度数40度、価格は1300円ほど。
1000円スコッチと考えれば納得は行きますが、それでも並みのレベルかとは思います。

<個人的評価>

  • 香り C: ラムレーズンの香りが主体。その後はカカオ、ピート、バニラへ。加水するとゴムっぽさが目立つ。
  • 味わい D: ストレートでのアルコールの辛みが少ない。全体的に酸味メイン。加水する毎に苦くなる。
  • 総評 D: ストレートで飲むには許容できる。加水するには向かない。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ローダーズ オロロソカスク40° 700ml
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