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この作品「ヒシアケボノに美味しくいただかれる話。」は「ウマ娘」「逆うまぴょい」等のタグがつけられた作品です。
ヒシアケボノに美味しくいただかれる話。/割箸十二の小説

ヒシアケボノに美味しくいただかれる話。

6,225 文字(読了目安: 12分)

乱文申し訳ございません。
キャラ崩壊申し訳ございません。

ヒシアケボノはこんな子じゃないです、優しくて良い子なんです。
絶対にこういう娘じゃないって分かってるけど、牛を投げ飛ばすコミュを見て書かずにはいられなかったんです。
にわか相撲ファンが書いたせいで、相撲用語が間違ってるかもしれませんがご容赦願います。
※ヤバそうだったら即消します。

ウマ娘は上位種族の女の子に力負けするシチュが多くて天国みたいなコンテンツですね。
トレーナーが屈服させられる小説もっとちょうだい!流行らせコラ!!

5/31追記
100名以上の方にお気に入り登録いただけるとは思ってなくビビってます。
こんな性癖丸出しの恥部みたいな乱文がランキングにも入ったみたいで本当にビビってます。

続編なのかヒシアケボノ視点なのか、はたまた別のキャラなのか、性癖を出すのか抑えるのか……、諸々考えてますので、どうか次回作も見ていただければ幸いです。

2021年5月29日 15:22
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5月の某日、梅雨入りにはまだ早いというのに、あいにくの雨。
マシントレーニングもそこそこに、来月に控えた重賞に向けて担当ウマ娘とミーティングを行っていた。

担当のヒシアケボノは心ここにあらずと言った様子で、ソワソワと大きな身体を動かしていた。
彼女の視線の先には壁掛け時計があり、時刻は16時を指し示していた。

「あ、もうそんな時間か。」

つい熱が入り時間に気づかなかった。

テレビをつけチャンネルを国営放送に切り替えるとパァッと明るい笑顔をこちらに向けてくる。
ナリは大きいが、この辺りはまだまだ年相応だなと微笑ましくなる。

彼女は生粋の相撲ファンであり、場所中はトレーニングを切り上げ共にトレーナー室で観戦することも少なくはなかった。
最初は相撲には興味がなかったものの、ヒシアケボノのプレゼンに見事絆されてしまい、今ではすっかりニワカファンを名乗れるくらいにはなったと言える。

中継が終わり午後18時、すっかり日も陰ってしまった。

「さ、門限も近いから今日はこの辺にしとくか。」
白熱した取組が多く、ついつい見入ってしまった。
近頃オーバーワーク気味だったので、こんな日があっても悪くはないか、と明日以降の予定を脳内で組み立てていると、

「あたしも!お相撲とりたい!!」
椅子から勢いよく立ち上がりながら大声を出すヒシアケボノ。

「うわあ、びっくりした!」

「あ、ごめんね〜。」
えへへ、と気恥ずかしそうに頬をかきながら倒してしまった椅子を戻す。

「そうだな、今日は良い取り組みが多かったから興奮するのも分からなくはないかな。」

「そうなの〜!もう見てるだけじゃ我慢できないよ〜!」

「う〜ん、遊ばせてやりたいが、ウマ娘同士での取組は遊びでも厳しいしなあ……。」

強靭なウマ娘同士であれば問題はなさそうに思えるが、万に一つでも怪我の可能性がある以上、いくら遊びといえど、取っ組み合いは絶対に許可できない。
お相撲したいお相撲したいと全身を使って駄々をこねる。

「じゃあ!トレーナー!お相撲しよ!お願い!」

こいつは何を言い出すんだ、と目眩がした。
そもそも、俺じゃ相手になるとかそういうレベルじゃない、あり得ない話だが万が一当たりどころが悪かったらレースに支障が出る。
とてもじゃないが許可できない。
と、諭すが身体を丸め恨めしそうにこちらを見つめてくる。
こういうとこも年相応というか……。

「はぁーあ、それってボーノじゃないなあ……。」
イジイジと大きい身体を縮こませて更にいじけるヒシアケボノ。

「ほら、もう帰った帰った!門限になっちゃうぞ!」
いやーっお相撲したいーと駄々をこねしゃがみ込んでいるヒシアケボノを立たせようとするが、頑として動かない。
そもそも、ヒトである自分がウマ娘であるヒシアケボノを立たせようとしたところで動かせるはずもない。

ある程度押し問答を繰り広げたところで、つい折れてしまった。
「はー……、しょうがない、一番だけな。」
「ほんとっ!?」
「一番だけやったら帰れよ?」
「うんっ!やったー!ボーノボーノ!」

ジャケットを脱ぎ、シャツの腕を捲くる。
「言っておくが、立会いは無しだぞ?俺が吹き飛ばされちゃうからな。」
「もちろんっ!四つ組からはじめよー!」

……、とは言ったもののいざ正面に立つとこの圧倒的ボリュームは流石に面食らうな。
165cmの自分より15cmも大きい上背に、かなり、女性らしい華奢さは保っているが肩や腰回りなど、ところどころアスリートらしい厚みもある。
そしてこの胸。
そういう目で見たこと無いと誓える。
が、いざ真正面でこれを見据えると流石に圧倒される。

「どしたの?」
視線には気づかない様子でキョトンと待っている教え子。
あぁ、悪いと一歩近寄り肩を合わせる。

いざ近寄ったはいいが、そもそも回し締めて無いんだから掴むところが……?
腰に手を回してもな、と手を所在なさげに遊ばせていると、はい、ここ。と自分より大きい手が制服のスカートの腰の位置に運ぶ。
その後両上手の形でガシッとスラックスのベルト辺りを掴んでくる。
おお、悪い。と咄嗟に返しつつも、密着している部分がどうにも熱を帯びてしまう。

「(ち、近いな。どれだけ身体が成熟してても、普段は子どもだと意識してなかったが……、こう密着されると、うーん……。)」

腰の切り返し部分とはいえ、教え子のスカートを掴んでいる事実がなんとも居心地悪い。
というかこれ完全にセクハラ案件では?
誰かに見られでもしたら間違いなくクビになるわけで、もしクビになったら醜聞がつきまとって俺のトレーナー人生終わりなんじゃ、と組み合っている事実そっちのけで考えに耽っていると、

「もっとくっつかないとお相撲じゃないよ!」
と、回しに見立てたベルトを力強く手繰り寄せられ、咄嗟の事で反応できずヒシアケボノの肩口の顔を埋める形になってしまう。
「んむっ!!(!!!)」

強く手繰り寄せられたことにより、更に身体が密着する。
大きく張り出した胸は、隙間を埋めようと今自分の胸板との間で柔らかく潰れ広がる。

いくら歳の離れた教え子とはいえ、健全な20代男性には毒。
心拍数が上がるのと同時に下半身に血液が集まるのを感じる。

「……。」

やや不自然な間があり、耳元で明るい声がする。
「はいっ、いつでも仕掛けていいよ。」


「(と、とにかく!早く終わらせないとロリコン犯罪者になっちまう。)」

持ち上げようと右手にグッと力を入れる。
当然分かりきっていたことだが、まるでビクともしない。
格闘マンガで良く見かけるような、地に根を張った大木と組み合っているようなイメージが浮かび苦笑する。

ウマ娘用の制服はヒト用のものより丈夫にできている。
今度は右腕だけでなく全身に思い切り力を入れて持ち上げようと、制服に指を食い込ませる。

「……ふふっ、もうおしまいー?」

こっちは全身全霊で力を込めているのに、全く涼しい声色だ。
額にじんわりと汗が滲んでくる、背中には嫌な汗を感じる。

体制を変え、足を掛ける、掛け投げを狙う形。
踵をヒシアケボノのアキレス腱辺りに掛けて力を込める。
……駄目だ、全く動かない。

ほんの1ミリでも動いた感覚があれば励みになるというのに、そこにある脚は地に生えた電柱か何かのように、微動だにしない。

掛けていた足を戻し腕の力を抜く。
ぶはーっとやや大げさに息を吐く。
諦めた、降参。という意思表示だ。

「いやあ、参った!全然駄目だ! やっぱりボノのフィジカルはすごいな!」

はぁっと溜めてた息を再度吐き出し脱力。
スカートを握っていた手を離し、
ポンポンとヒシアケボノの肩の辺りを優しくタップする。
トレーニング中のオーバーワークを諌める際にも使う、『もう終わりにしよう』のサイン。
言葉だけで良いのに、なぜか無意識に『もう終わりにしよう』のサインを送ったのか自分でもわからなった。

「さ、そろそろ帰る時間じゃないk」

身体を捻り、抜け出そうとした瞬間、勢いよく持ち上げられた。
脳で理解する前に脚が地面から離れたのを感じた心臓がキュッと縮み上がり足がすくむ。

「うっ、わ……」

声とも呻きとも取れない音が自分の喉から出ていた。
ベルト部分で持ち上げられてるからか、スラックスが股間に食い込む。
ぐにぐにと太ももが何か柔らかいものに包まれている。
視線を下げるとそこにはよく知った担当ウマ娘の顔。

天真爛漫、明るい少女の面影は薄く、とろんとした眼と上気した頬に普段は観られない妖艶さを感じてしまった。

「た、高い高いなんていつぶりかなあ〜、なんて、ハハ……」

またもや脳の理解が追いかぬまま、視界が大きく回転する。
ようやく視界が定まると、先程まで見下ろしていた少女の顔を見上げていた。
身体が横になっているが背中に衝撃はない。
投げつけられたわけではなく、宙吊りの体制から優しく地面に寝かされたようだ。

「びっ……くりした、あ、相変わらずすごいパワーだな、ボノは、降参だよ、降参。参った。」

急降下から落ち着きを取り戻し、自分の腰辺りを掴む手を優しくタップする。
再び『もう、終わりにしよう』のサインを、今度はしっかりと意識的に送る。
が、自分を包み込むように見下ろすその表情は戻らない。

「もっとお相撲……しよ?」

普段より湿度を帯びた、聞き慣れないその語調に一瞬反応が遅れる。

「ボノの勝ちだよ、参った。今の、えーっと、櫓投げ?かな?見事な決まり手だったな。」

グワっと再び身体が上昇する。突然のGに面食らうのもつかの間、ストンと地面に立たされる。

「おいおい……ボノ?」
「まだ足りないよ」
「一番だけって約束しただろ?もうお終いにしよう、門限の時間になっちゃうぞ。」

自分の言葉とは裏腹に四つの体制を解かないヒシアケボノに、言葉では余裕ぶっているが、内心は形の見えない不安で満たされていた。

厚みのある身体に手を回し、3回目のサイン。
少し焦り気味に背中をタップする。
「さ、満足したろ、おわりに……、……?」

身体にかかる重量が増した気がした。
自分の肩に乗っているヒシアケボノの顎がめり込むのを感じる。

「……ボノ?」

「だめだよ、もっともっと抵抗して?勝手にやめたら駄目だよ?」

ジワリジワリと身体にかかる重圧が増していき、直立を維持できなくなる。

「ボノ?力かけすぎだぞ?ボノ!?降参だ!!ボノ!おい、ボノ!!!」

声が上擦る、お互い築いてきた関係を超え、肉体の危機という根源的な恐怖が無意識に声を上擦らせる。
さらに増す重圧、下半身が悲鳴を上げる

「……ふふっ。」

「わかった!!やる!もっとちゃんとやる!わかったから!!!」

再び全身に力を込めて、抵抗の意思を示す。
わざと力を拮抗させられているのか、重圧の増加が止まる。
全力で押し返そうと全身に力を込めるが、重圧が増さないだけでビクともしない。

「……うんうん、お相撲はそうでなくっちゃ♪」

急に、いつもどおりの声色と共に身体にのしかかる重圧が引いていく。
今闘っている相手が、見知った少女であると思い出させるかのように。

「ハァーッ!ハァ−っ……、ハァ−っ………。」

息が切れる。
汗がどっと吹き出し、頭がボヤけ、倦怠感が全身を包む。
緊張と恐怖から開放された。
身体に力が入らず、目の前のどっしりとした肉体に身体を預ける。
どれだけの時間そうしていたか分からない、ほんの数秒かもしれないし数分だったかもしれない。
酸欠状態の頭では時間の感覚も曖昧になっていた。

「お、おいっ……ボノっ……おまえっ、自分が、何してるか……、っっ!!」
「聞こえなーい♪」

ベルトに乗っかっていた腕が離れ背中に回る。ギュウッと自分を抱きしめ地面から脚が離れる。
胸に押し付けられている豊満な肉が自分を押し潰さんと密着し、肺の空気が抜けてしまう。

「トレーナー軽いねえ♪」
「ボ、ボノっ……おろしてっ……」

ギュウッ……と背中の圧力がジワリと増す。
厚みのある肩を押したり、もがいてみたり脱出を試みるがガッシリと自分を巻き取る細腕は全く動かない。

「トレーナーは弱っちくてかわいいねえ〜♪」

「ボノっ……、んんっ……!!いい加減にっ……!」

いつもと変わらないような間延びした声に、自分を万力のような力で押さえつけられているのが誰かも忘れて、言葉に調子が戻ってしまう。

「そんな事言っていいのかな〜?」

自分を抱きしめる力は弱まるどころか更に強くなっていく。

「ほらほら〜、もっと頑張って〜♪潰れちゃうよ〜♪」

再びやってきた恐怖に頭が真っ白になる。
みっともなく脚もバタバタ振り、抜け出せないか抵抗を試みる。

「えいっサバ折りっ!」

「エ゛ホォッ!!」

トドメと言わんばかりにギュウッ!強く抱きしめられ肺の空気が喉を通り勢いよく抜けていく。
空気以外の内臓が出てしまったのではないという錯覚に、涙で視界がぼやける。

開放され、そっと地面に下ろされる。
しかし、立つことすらできない。
地面に横たわり、酸素を取り入れるので精一杯だ。

影が自分を包む。

ヒシアケボノがしゃがみ込んで自分の顔をじーっと覗いていることに気がついた。

「……トレーナー……、かわいい……。」

息も絶え絶えで呼吸をするのが精一杯な自分には、言葉の意味は頭に入ってこない。

息が整うにつれ、瞳に溜まった涙を拭う余裕が出てきた。
倒れている自分を見ているのに手を差し伸べるでもなく、声をかけるでもなく、ただ座り込んでジッと見つめている。
脳に酸素が行き渡り、やっと違和感に気づいた頃にはもう手遅れだった。

「………。」

頬に手を添えこちらを見下ろす瞳には、普段の年相応な輝きに溢れる光は無く、淀み濁り湿度を帯びた妖艶な光が灯っている。

はぁっ、湿った吐息は必死で息を整える自分の顔にかかり、肺へと吸い込まれていく。
あの、誰よりも明るく前向きで、少女然とした元気の持ち主が、ヒシアケボノが、こんな艶めかしいため息を付くなんて誰が想像しただろうか。

ずいっとこちらに手が伸びてきた、伸ばされたそれに防御反応が出てしまう。
つまりは初心な少女のように、叱られている子供のように。
ビクッと身体が跳ね、眼を強く結んでしまった。
頬に触れた暖かさは、目元をなぞるように這った。

その反応がまずかったのかもしれない。
ウマ娘はヒトの社会に溶け込んでいて共存共栄の道を歩んできたが、元来ヒトよりも動物的な本能が色濃く残っていると言える。
レース時に見せる勝利への執念。
人類を超えた肉体を躍動させたい欲求。
……そして狩猟本能。

おずおずと目を開けた時、自分の目元を拭った親指をぺろりと悩ましく舐め上げている担当ウマ娘が見えた。
ゴクリと唾液を飲んだ音が聞こえ、視線が交わる。
こちらを見つめる瞳の色が変わるのがハッキリとわかった。



「おいしそう……。」



今度の一言は理解できた。
全身から血の気が引くのがわかった。
汗まみれで、身体が熱くて仕方がないのに肌に感じる温度が一気に下がったのがわかった。

「ボノっ、待て、深呼吸だ、な?落ち着け、おいっ」

急いで立ち上がろうとする、呼吸がやっと落ち着いた程度の肉体が自重を支えられるはずもなく、勢いよく床に倒れ込む。
ぶつけた顎が痛む。
大きな影が自分を包んだ。
腕だけの力でなんとかドアに向かって這う。
衣擦れが聞こえる。
パサリ、パサリと持ち主の温度を保った布地が1枚、2枚と顔の横に降ってくる。
影が近づいてくる。
熱い息が顔にかかる。

凄まじい力で仰向けにさせられた俺の眼には、息も荒く身体からは湯気が出ているのではと見まごうほど上気した担当ウマ娘がウマ乗りになっている姿が映った。
もはや普段の面影はどこにもない、発情したその顔は完全に肉食獣のそれで、これから起こる事への絶望的な予感で満ちていた。





「いただきま〜す……♡」








fin.

コメント

  • たけのこ

    これは目覚めてしまう…

    10月10日
  • もろっこ

    こういうギャップ、好き。ヒシアケボノだからこそだねこれは。

    9月19日
  • すき

    8月21日
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