COCOAがインストールできない!
隔離期間中の帰国者は「COCOA」(新型コロナウイルス接触確認アプリ)と「MySOS」という2種類のアプリをスマートフォンにインストールしなければならない。筆者のスマートフォンは6〜7年前に買ったiPhone6だ。驚くべきことに、「COCOA」はiOS 13.5以上のiPhoneにしか対応しておらず、iPhone6は対象外だそうだ。アプリインストール担当のスタッフに「ほかの方法はないのか」と食い下がる。
「ノートパソコンは駄目ですね。iPadも対応していないんですよ。ほかのタブレットはもっていませんか」
「AmazonのFireタブレットならもっています」
「あっ、それならいけるかもしれない。Amazonの端末はアンドロイドですからね。前にCOCOAをインストールできたことがありました」
そこから30〜40分Amazonタブレットをいじってもらったものの、COCOAがインストールできない。古いFireタブレットだからか、アプリに対応していないというのだ。
iPhone6以前に対応していないコロナ用アプリ「COCOA」(厚生労働省ウェブサイトより)
「残念です。こういう場合、アプリを使えるスマートフォンをレンタルしてもらわなければなりません」
こうして筆者は、15,000円を支払ってアプリ用のスマートフォンをレンタルするハメになった。世の中にはiPhone4Gを大事に使っている者もいれば、らくらくホンやガラケー派もいる。全国民に使ってほしいアプリを開発するならば、すべての端末に対応した設計にするべきだ。COCOAの開発に、政府は3億9,000万円も使ったと聞く。これだけの大金を使って、よくもこんなポンコツアプリを作ったものだ。