[終]ドクターX ~外科医・大門未知子~ #10[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[終]ドクターX ~外科医・大門未知子~ #10[字]

忍び寄る第二のパンデミック、そして…最強の敵・蜂須賀(野村萬斎)に襲いかかる命の危機!天才外科医・大門未知子(米倉涼子)が“未曾有の事態”に再び立ち向かう!

◇番組内容
念願の「感染研究センター」を設立することになった蜂須賀(野村萬斎)が、重度のがんを患ってしまう!蜂須賀から執刀を頼まれた未知子(米倉涼子)は100%の成功を誓うが、その矢先、前代未聞の新型ウイルスが東帝大病院で確認される!?第二のパンデミックも危惧される事態を受け、都知事・南勝子(萬田久子)は、蛭間院長代理(西田敏行)を追及。一方、オペを実施すると宣言した未知子の前に蜂須賀は姿を現さず…?
◇出演者
米倉涼子、野村萬斎、内田有紀、勝村政信、鈴木浩介、今田美桜、小籔千豊、杉田かおる、一ノ瀬颯、宮本茉由、岸部一徳、要潤、遠藤憲一、西田敏行
【ゲスト】萬田久子、小堺一機
◇ナレーター
田口トモロヲ
◇脚本
中園ミホ
◇演出
田村直己(テレビ朝日)
◇音楽
沢田完

【主題歌】Ado『阿修羅ちゃん』(ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】大江達樹(テレビ朝日)、峰島あゆみ(テレビ朝日)、大垣一穂(ザ・ワークス)、角田正子(ザ・ワークス)、多湖亮太(ザ・ワークス)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/doctor-x/
☆Twitter
 https://twitter.com/DoctorX_tvasahi
☆Instagram
 https://www.instagram.com/doctorx_official/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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キーワード出現数ベスト20

  1. 加地
  2. 海老名
  3. 感染
  4. 蛭間
  5. オペ
  6. 大門先生
  7. 博美
  8. 手術
  9. ハッチ
  10. 患者
  11. 大門
  12. 蜂須賀先生
  13. 感染研究センター
  14. 感染者
  15. 御意
  16. 新型ウイルス
  17. 神原
  18. 蜂須賀
  19. コードCBR
  20. 興梠

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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ABEMA



(蜂須賀隆太郎)新型ウイルスの
感染が拡大しています。

「この病院施設内に

感染者が1名出た危険性が
あります」

緊急事態宣言を発令します!

「コードCBR!」

「繰り返します」

「コードCBR! コードCBR!」

(興梠 広)コードCBR?
やばすぎる!

(寒蝉勇次)研究センターの
オープンセレモニーは…。

(三国蝶子)それどころじゃ
ないわよ! 行きましょう!

「コードCBR! コードCBR!」

「感染研究センターは
封鎖します!」

「直ちに避難してください!」

〈2021年

100年に一度の
パンデミックの嵐が吹き荒れ

世界中で医療崩壊が起きた〉

〈日本の白い巨塔は
火事場の馬鹿力を発揮し

なんとか
その荒波を乗り越えていた〉

〈そんな中

どこの医局にも属さない
フリーランス

すなわち
一匹狼のドクターが帰ってきた〉

大門先生 何してるんですか!
早く逃げて!

大門先生!

〈例えば この女〉

〈群れを嫌い 権威を嫌い
束縛を嫌い

専門医のライセンスと
叩き上げのスキルだけが

彼女の武器だ〉

(アナウンス)「感染研究センターを
封鎖します」

「避難してください」

大門先生…。

(蜂須賀の声)大門未知子先生…。

できる事なら あなたに…。

あなたに切ってほしい…!

(シャッターが下りる音)

待って。 閉めないで!

♬~

(叩く音)

絶対 オペするからね!

ドタキャンなしだよ!

(叩く音)

♬~

〈外科医 大門未知子〉

〈またの名を ドクターX〉

♬~

♬~

(蛭間重勝)
逃げなきゃならんのか?

蜂須賀本部長が
感染研究センターを閉鎖し

1名の感染者を隔離したようです。

あっ そう。

だったらさ 蜂須賀先生に
お任せしようじゃないの。

御意。

いや だけど あの
丸投げでいいんでしょうか?

日本で最初の感染者が
うちの病院から出たんですよ。

海老名 私はね 忙しいんだよ。
(鍬形)御意。

なんだ? お前。 さっきから
御意 御意 御意って お前…。

お前のは こっちだろ!

って 何? あれ! 蛭間カラーの

なんで 黄色いネクタイなんか
してるんだよ お前。

蛭間院長代理は
あと一手で 王手飛車取りの

大事な局面なんですよ。
(海老名)ちょっと待て お前

いつの間に お前 院長代理と
将棋なんか指してるんだよ。

海老名
権力の座からは程遠い人間にはね

私の この複雑な心中なんてのは
ちょっと理解できんだろうな。

だけど あの…。
(ノック)

(蛭間)はい。
(朝蜘優衣)失礼します。

院長代理 感染対策ばっちりの
お茶を入れました。

ああ… ハハハッ。
よく 気が利くね。

(優衣)失礼します。
ありがとう。

例の件は この鍬形に
お任せください。

(蛭間)ハハハハ…。

御意。
はい。 はいはい…。

なんだ? この野郎。 やんのか?

西アフリカで発生した
新型ウイルスか…。

(原 守)まさか もう
日本に上陸したって

早すぎませんか?

(矢島源五郎)
あの 今さらなんですけど

コードCBRって
なんの略ですか?

Chemical Biological
Radiological。

化学的 生物学的
もしくは 放射能汚染の事だ。

ありがとうございます!
(蟻原)…えっ!?

SARSコロナウイルス2の
何倍も感染力が強いって噂ですよ。

(寒蝉)重症化するリスクが高く

この数日で 死者も増えています。

治療薬は まだ ないし
ワクチンも効くかどうか…。

(リサ)急激に強毒化して
空気感染するそうです!

こっちは お湯を飲むと
感染が防げるって書いてあります。

(蟻原)えっ!?
(加地)まあ

ウイルスは お湯に弱いからな
…って バカ野郎!

医者が ネットの書き込み
うのみにして どうするんだ!

でも よりによって

うちの病院から
感染者が出るなんて…。

これで
感染爆発したら…。

第2のパンデミック!

落ち着けよ…。

でも まだ COVID-19も
収束してないしなあ…。

それを言うなら
マーズも エボラも エイズも

収束してませんよ!
(加地)なんなの? あんた。

♬~

あの 海老名先生… 僕たち
どうなっちゃうんでしょうか?

本当 どうなっちゃうんだろうな。

日本がロックダウンする前に
ニューヨークに戻ろう。 どけ!

また逃げるのかよ…。
逃げ足 速っ!

蜂須賀本部長は

感染研究センターに
立てこもってるんでしょうか?

はい。
新型ウイルスに感染した

1名の患者の治療に
あたっています。

その患者が
海外から持ち込んだのか?

不明ですが 蜂須賀本部長は

どんなコロナウイルスにも
効果がある治療薬を開発中です。

その患者に投与すると思われます。

(鍬形)なるほど。
治験して成功すれば

世界の感染症学会に
発表できるって事か。

ったく どいつも こいつも…。
この緊急事態に

自分の出世の事しか
考えてねえじゃねえかよ!

何か?
「何か?」じゃないよ 本当に。

抜け駆けすんなっつうんだよ!
将棋 指したでしょ? あんた。

緊急事態に 恨みがましい事
言わないでください。

本当に…。

ねえ 明日 オペするから
オペ室 あけて。

何 言ってんの? お前。
明日やらないと間に合わないの。

コードCBRですよ!

当分 オペなんか
無理に決まってるでしょう。

局所進行切除不能膵癌
ステージⅢ。

膵体尾部に 7センチ大の腫瘍。
複数の臓器に浸潤し

腹部大動脈に接していて
進行が速い。

すぐにオペしなきゃ
100パーセントがゼロになる!

(加地)おい デーモン
何 ムキになってるんだよ。

患者 誰だよ?

「蜂須賀隆太郎」!?
(一同)えっ?

本部長が!?
(一同)ええっ!?

(鍬形)大門先生 本部長の膵臓癌
知ってたんですか?

なんだ お前 知ってたのか?

(加地)これは…。

(原)いくら大門先生でも
これは厳しいんじゃないですか?

(鍬形)ケミカルサージェリーでも
駄目だったのに むちゃだ。

あんたのケミカルサージェリーは
失敗した。

でも 私は
100パーセント 切って治す。

100パーセント
あり得ん!

しかも コードCBRの最中に
手術なんて…。

大門 お前…
蜂須賀 殺す気か?

っていうか そうなって喜ぶ奴も
いそうだけどな。

いちいち絡まないでください。

蛭間院長代理の代理として
手術は絶対許しません!

代理の代理って何?
知らん。

はあ…。 もういいや。

じゃあ…

これでも?

(蝶子)手術の同意書…?

(操作音)

(作動音)

(未知子の声)
今日のオペより厳しいね。

でも…

ハッチの好きな
100パーセントにするよ。

私 失敗しないので。

♬~

(電話)

(蛭間華子)もしもし?

「蜂須賀です」
まあ 蜂須賀先生。

お加減は いかがですか?

とってもいいです。

「それは何よりです」

大門先生は 失敗しないので。

あなたは幸せな方です。

ええ…。

蜂須賀先生…。

「どうかなさったんですか?」

いえ…
予後が良くて安心しましたが

新しいウイルスの感染者が
出ています。

奥様も お気をつけください。

私 もうすぐ
奥様じゃなくなります。

退院したら 離婚するんです。

それは…。

私 がんになって
よかったと思ってます。

病気になって 初めて
気がつく事って あるんですね。

大門先生が救ってくれた命を

どうか…
大切になさってください。

ありがとう 蜂須賀先生。

大門先生…。
もしもし? ハッチ?

「次は あんたの番」

予定どおり 明日 オペするからね。

(華子)「えっ?」

大門先生… 申し訳ありません。

手術は もう… 結構です。

何 言ってんの?

失礼します。

もしもし? 待って…。
(電話が切れる音)

(不通音)

またさあ 自粛生活が始まるとさ
ねえ…。

こういった うまい肉

食べられなくなっちゃうと
思ってさ。

あなたも食べなさいよ。

あっ そうか。
あなた ベジタリアンだったな。

ごめんなさいね
同じもの 注文しちゃって。

いえ… たしなみます。
えっ?

御意。
はっ…?

うまいですね。

あの…
分院建て替えの件 どうなった?

確か 明日 契約だったよね。

ご心配なく。

こちらのコンサルタント会社に
任せております。

おお…。
お任せください。

(兜川)ぬんっ… ダ~!

悪いようには致しませんので。

(蛭間)ハハーッ… ハハハハハ…。

(飲み込む音)

(鳴き声)
(神原 晶)はいはい。

今度の新型ウイルスは
猫に感染するって

ネットに書いてあったのよ。

デマなんじゃないの?
不安や恐怖って

すぐに拡散するから。
ウイルスより怖いよね。

ただいま。

(博美)おかえり。
(神原)おかえり 未知子。

はい 動かないで そのまま。 はい。
(博美)消毒 消毒…。

(博美)はい はい はい…。
(神原)はい クルッと。

(博美)やっと
新型コロナが落ち着いたのに

また こんな事になるなんて…。

手術は できなくなるし
またまた 商売上がったり。

明日のオペは延期かな。

やるよ。

やるの? 膵臓癌のオペ。
うん。

そんなに大事なオペなの?

(アナウンサー)「速報です」

「昨日 東帝大学病院で確認された
ウイルス感染者は…」

感染者は
東帝大学病院の施設内に入院。

隔離されてますって。

手術どころじゃないでしょう。

「東帝大学病院
感染研究センターの

蜂須賀先生に お話を伺います」

「こんばんは 蜂須賀です」

(アナウンサー)「日本で最初の感染者が
見つかったとの事ですが

患者さんは
今 どのような状態ですか?」

「微熱と全身の倦怠感を
訴えていらっしゃいます」

国内での感染拡大は

この感染研究センターで
必ず 食い止めます。

どんなウイルスでも
基本的な感染対策は

マスクと手洗いです。

えっ 膵臓?

蜂須賀先生 そんなに悪いの?

そう。

そんな体で
患者のために

新型ウイルスと闘ってるなんて…。

感染バカ…。

「たとえ 未知のウイルスでも

マスクと手洗いが
皆さんを守ってくれます」

♬~

(携帯電話の着信音)

♬~

あああーーっ!!

♬~

♬~

<イースマート ハイブリッド>

<新ロッキー 発進>

はい そろそろ帰るね。
あっ ありがとう。

ねえ もしかして
また手術の作戦 立て直すの?

やっぱ 一人でやる。

何 言ってるの? 大門さん。

多分 あいつ 感染してるわ。

まさか 感染してても
オペする気じゃないでしょうね。

あの時みたいに。

大門さん 開けて!

(加地)デーモン!
(大間正子)大門先生!

(海老名)大門 負けるな!

ラッサ熱で
大変な思いしたでしょ!

2カ月も入院して

私も晶さんも
すごい心配したのよ!

もう メス
握れないんじゃないかって。

わかってるって。
あんな むちゃしないから。

大体さ
ウイルスの専門家のくせに

自分が感染するって
切腹もんでしょ。

あいつはウイルスから逃げないで
自分の仕事を全うしてる。

だから

私も切る。

♬~

ねえ 大門さん。

ハッチの事 好きなんでしょ?

はあ?

ねえ これ これ。
これだよ 感染バカ。

バカ言っちゃってんじゃないよ。

ただいま。
銭湯の帰りに会っちゃったの。

お連れしたわ。 どうぞ。

こんばんは 大門 城之内くん。

夜分失礼します。
あれ? 一匹増えてる。

かわいい!

(鳴き声)
(原)お名前は?

うるさいから帰れ!

デーモン!
不要不急じゃない話があるんだよ。

(加地)悪い目つき…。

それで 不要不急じゃないお話
というのは?

(海老名)大門 俺たち 蜂須賀の事
誤解してる気がするんだ。

あいつ
自分の病気そっちのけで

感染した患者 救おうとしてる。

本当 バカだよな。

がんで免疫力が落ちて
感染リスクが高まってるって

自分が一番
よくわかってるはずなのに…。

(海老名)あいつ 出世の事より

患者のために
そこまでやる奴だったんだよ。

医者の鑑です!

それで?

俺たちにも 蜂須賀のオペ
手伝わせてくれないか?

(原)お願いします!

俺も手伝ってやるよ。

オペ室は
俺の 元外科部長の名にかけて

断じて確保する。
鍬形なんかに手出しさせない。

オペしようにも

蜂須賀先生は
感染研究センターに

患者と立てこもってるんじゃ
ないんですか?

シャッターの中にいて
開けてくれないんでしょ?

そう。

ハチ公を引っ張り出す作戦も
考えてある。

作戦?

♬~

(呼び出し音)

(海老名)
蜂須賀本部長 海老名です。

患者の容体 どうですか?

安定しています 今のところ。

(海老名)「一人じゃ
体力持たないでしょう」

助っ人 連れてきたんで
交代しましょう。

感染症の素人には無理です。
お引き取りください!

(加地)おい! 蜂須賀。 加地だ!

(加地)「お前も頑固だな」

「わかったよ。
水と食料 差し入れするから」

「あと 防護服とマスクも」

「他に なんか必要なものあるか?」

大丈夫です。

(加地)じゃあ とにかく
ここを開けてくれ!

「そこに置いて
速やかにお引き取りください」

(加地)わかった わかった。

(原)なかなか手ごわいですね。

(加地)じゃあ これ
シャッターの前に置いとくから。

♬~

(加地)今だ!

♬~

(少女)大坂さんと話した。

(大坂)
テニスとともに生きていける私は 幸せだ。

でも テニスがすべてではない。

はっとした。

幸せではない人や 不公平を見て

黙っていることはできない。

私の情熱を 世界中の人たちに届けたい。

きっと 理想は 現実になる。

世界を 元気に。 くらしを 理想に。

(海老名)蜂須賀!

(加地)蜂須賀…!
(海老名)おい!

(加地)おい 蜂須賀! 出てこい!

(海老名)
俺たちは お前を見捨てない!

手術して 必ず根治させるからな!

(加地)切るのは
大門未知子だけどな!

(原)感染した患者さんの治療は

僕と加地先生が
責任持って引き継ぎますから!

(加地)だから
安心して手術を受けろ!

(海老名)お前のために
手術室もあけてある!

断ります。

(海老名)
なんでだよ! 患者のためか?

(加地)おい お前も病人だろ!
病人が かっこつけんな!

(原)とにかく 出てきてください!

(ガラスを叩く音)
(海老名)出てこいって!

違うんです!
(海老名)何が違うんだ!

患者なんか いません。

(海老名)何 言ってんだ? お前。

1人の感染者というのは…。

この私です!

私は
新型ウイルスに感染しています。

(海老名)何…?

これ以上…
誰も感染させてはいけない!

(海老名)あっ… すまん…。

(加地)水と食料は
シャッターのとこに置いとくから。

(原)すいません…。

(加地)
切るのは大門未知子だから!

(原)出口 こっち!

(海老名)
こっちじゃなくて こっち!

大門先生…。

やっぱり感染してたんだ。

そうだと思った。

さすがは大門先生ですね…。

大丈夫?

すいません。
私には時間がない。

失礼します。
ちょっと待って!

(キーボードを打つ音)

何してるの?

私の体から

新型ウイルスのデータを
少しでも多く採取して

残しておきたい。

本物の感染バカだね。

大門先生に頼みがあります。

えっ?

私が死んだら このデータを

サフィリスタン王国の
研究所に送って

治療薬の開発に役立ててほしい。

死ぬ話とか いらないから!

私の死によって
新薬が完成すれば

何億 何十億もの人の命を
救う事ができる。

感染バカにとっての本望です。

♬~

(叩く音)
諦めないで!

私は…

私は 目の前の一人しか救えない。

でも あんたを救えば

これから あんたが救う
何億 何十億人を救う事ができる。

だから… 諦めないで。

♬~

私も諦めない。

100パーセントのオペに
してみせる。

♬~

ありがとう。

あなたの手術を受けられないのは
死ぬほど残念です。

もう一度 あなたと

あの寿司屋に行きたかった…。

♬~

(ガラスの割れる音)

ハッチ!

ハッチ!

♬~

(ガラスの割れる音)

うう… ああ…。

ハッチ! ハッチ!

ハッチ! ハッチ!

ハッチ!

♬~

あんたの開発した抗体薬
使うからね。

(注射する音)

(博美)今度は一人にしないからね。

私も 抗体薬 ちょうだい。

♬~

(注射する音)

(博美)血圧125の83 心拍数88で
サイナス。

これより
蜂須賀隆太郎さんの

左上腹部内臓全摘を行います。

いくよ。

♬~

(学者)今のところ
国内で確認された感染者は

東帝大の感染研究センターに
隔離している1名のみです。

(南 勝子)蛭間先生。
(蛭間)はい。

どうなっているんですか?

大変申し訳ございません。

万一 感染が広がったら

新型コロナ以上の混乱を
招きますよ。

国民がパニックに陥ります!

(学者たちの意見する声)

(蛭間)あの… 専門家会議の先生方
それから 南都知事

どうぞ ご安心頂きとう存じます。

我ら東帝大学病院はですね

この感染症に対して
完全にブロック致しますので。

最後の砦と
まあ 自負しておりますので…。

蛭間重勝にお任せ頂ければ
というふうに思っております。

よろしく
どうぞお願い申し上げます。

よろしく どうぞ。
よろしく どうぞ。

(鍬形)失礼します。

大変です。

1名の感染者というのは
蜂須賀本部長でした。

しかも 大門くんが
オペ室に立てこもって

本部長のオペを
しようとしています。

よもやよもやだね おい…。 ええ?

よもや… よもや?

♬~

モノポーラ 20-20。

(博美)スタンバイ オーケー。

サンキュー。

(蛭間)「大門未知子
直ちに 手術は やめなさい!」

(博美)はあ… やっぱり出た。

(蛭間)「大門! 城之内!」

手術は やめなさい!

新型ウイルスに感染しても
構わないっていうのか!? コラ!

うるさいな…。

(蛭間)「なんだと!?」

(蛭間)あの2人
手術室から引きずり出せ。

御意。
(キーを打つ音)

興梠くん
力ずくで手術を止めろ!

(興梠)「ええ~!
こっちまで感染しちゃいますよ」

なんだ!? この野郎!

三国室長 なんとかしてください!

(蛭間)…無視か?

あの え… 海老名 呼べよ!

(矢島)海老名先生はいませんよ。
(蟻原)朝からいません。

じゃあ 原と加地は?

(リサ・蟻原・矢島)「いません!」
(蛭間)バカ野郎…!

♬~

(海老名)大門 やめろ。
出てけ。

(加地)お前たちだけで
かっこつけんな。

俺たちにも かっこつけさせろ。
だから 出てけ!

(原)オペを止めに来たんじゃ
ありません。 手伝いに来たんです。

(博美)全員?

(正子)
蜂須賀先生が開発中の抗体薬

みんな 打ってきました。

(海老名)今度は逃げないぞ。

(加地)これが
外科医の矜持ってもんだ。

(原)僕も寄り添います。

だったら 突っ立ってないで急げ!
(加地・海老名・原)はい!

♬~

(蛭間)
こんなに大勢でオペしたらさ

クラスター 発生するに
決まってるじゃないか…!

御意…。

そして 私の首も…。

…都知事。

感染を
防御できなかったんですか?

(蛭間)あの…。

都民は どうなるんですか!?

都民の命を守るためにも
実力を行使するしかないですね。

防衛省に要請して自衛隊を動員し

感染研究センターを
封鎖しなさい。

自衛隊 動員っすか…。

(ノック)
ああ まだ やってるよ…。

(ドアの開閉音)
(蛭間)まだ やってるよ…。

今日は これから

分院の建て替えの契約も
ございます。

(蛭間)それより これ 止めないと。
このオペをさ!

(ノック)
はい。

院長代理
奥様 今日 退院なさいます。

ああ そう。

あなた お久しぶり。

はい 久しぶり。 どうも。

うーん… やめろ…。

胃噴門部切離。
リニアステープラー。

(正子)はい。

ケリー。
(正子)はい。

♬~

(蝶子)まったく
手に負えないわね。

みんな 感染覚悟で
猪突猛進して…。

(寒蝉)全員 感染は免れませんね。

(リサ)興梠教授
どこか いらっしゃるんですか?

(興梠)ニューヨークに戻る。
ここは危険すぎる。

君たちは ああなるなよ。

起こりうるリスクを
事前に想定して

回避できないのは
ただのバカだ。

僕は…

僕は こういう先輩たちを
誇りに思います。

僕も こんな外科医に
なりたいです。

私も。
(外科医局員たち)俺も。

(外科医局員たち)私も。

♬~

勝手にしろ。

♬~

鍬形 なんとか こいつらを
やめさせろよ。 止めろ!

そろそろ行かないと
契約 始まりますよ。

契約って なんの事?

あなた…
今度は何やってるの!

あなたも医者の端くれなら
そんな事ばっかりやってないで

尊い命を救ったら どうなの?

♬~

「(心電図モニターのアラーム)」

(アラーム)

(博美)血圧70 脈拍110で
イレギュラー。

PVC連発。 R on Tが見える。
循環動態も不安定!

ウイルス感染で
心膜炎を起こしてるかも。

(海老名)やばいぞ 大門 これ。

(博美)アミオダロン投与します。
了解。 そっちは任せた。

(加地)門脈まわり 胆のうは
俺に任せろ。

ペアン。
(正子)はい。

まだ半分も終わってないですよ。
大丈夫ですか?

急ぐよ。
(原)はい!

♬~

(加地)あれ?

ニューヨークに
逃げたんじゃなかったの?

(興梠)後腹膜ごと
左腎臓を脱転します。

エネルギーデバイス。
(正子)あっ… はい!

♬~

(興梠)左腎 後腹膜の脱転完了。

(加地)早っ!
さすが ホワイトジャック。

(海老名)バッタもんじゃ
なかったんだね。 ごめんね。

(興梠)サンキュー。

(心電図モニターのアラーム音)

血圧90まで戻った。
循環動態も安定。

じゃあ このまま一気に
腫瘍 取りきるよ。

メッツェン。
(正子)はい。

(興梠)ドベーキー。
はい。

(加地)俺にもドベーキー。
(正子)はい。

♬~

院長代理
契約が もう始まります。

もう いい! 黙ってろ。

♬~

頑張って 大門先生…。

死ぬんじゃないぞ
蜂須賀隆太郎…!

♬~

(興梠)腫瘍が腹部大動脈に
深く浸潤してるな。

大動脈ごと腫瘍を切除し
SMAを再建。

人工血管 使うよ。
(博美)わかった。

腹部大動脈遮断。
フォガティー鉗子。

はい。

♬~

クーパー。
はい。

(心電図モニターのアラーム音)

心停止…!

なんで!?

♬~

(心電図モニターのアラーム音)

♬~

ハッチ 戻ってこい!

戻ってこい!

♬~

(加地)おい デーモン
何やってんだよ。

メス。

…はい! はい。

♬~

心膜切開。 11番メス。
(正子)はい。

♬~

メッツェン。
はい。

♬~

私… 失敗しないので。

♬~

♬~

(心音)

♬~

心拍再開!
アトロピン投与します。

オペ続けるよ。

3-0モノフィラメント。
(正子)はい。

♬~

♬~

(神原)未知子…。

♬~

大門先生…。

♬~

(華子)じゃあ 重勝さん お元気で。

これ あなたが出しておいて。

華ちゃん 華ちゃん。

本当に行っちゃうの?

私がいないほうが
好きなだけ出世できるでしょう?

(チャイム)

どなた?

吹っ切れてる…。

(神原)ごきげんよう。

奥様と蜂須賀本部長の手術成功
おめでとうございます!

(神原)お取り込み中のところ

ご自宅まで押しかけまして
すみません。

メロンです。

請求書です。

♬~

(華子)まあ!
お高いとは聞いてたけど

本当に お高いのね。

まけて頂けませんか?

いや 言い値でお支払いします。

御意!

華ちゃんを助けてくださって
ありがとうございました。

本当に まあ
感謝してるんですよ。

(蛭間)ありがとうございました!
ありがとうございました!

あなた…。

あなたが あの時
叱ってくれなかったらさ

私はね 今頃…。

(キーを打つ音)
(アナウンサー)「警察は

東帝大学病院
建て替えの契約に関する

贈収賄の疑いで
2名を逮捕しました」

「俺はやってない! バカ野郎!」

よかったですね。

それでは
こちらも お願いできますか?

(蛭間)蜂須賀先生の…
これは 私 知らないですよ。

いやいや
そんな事 おっしゃらずに…。

お支払いします。
(蛭間)華ちゃん…。

(華子)ここ売って
軽井沢の別荘も売って

これも売って…

全部 お支払いします!

蛭間重勝 これにて 一件落着。

めっちゃ がっぽり
頂きました~!

♬~「キラキラ キラキラ」

ああ~ めっちゃ気持ちいい!

2週間ぶりのシャバだ~!

隔離後の銭湯 やばいですね!

(3人)最高~!

うるさいよ!

誰も感染しなくて
よかったですね。

新型ウイルスになんて
負けてたまるか。

チェンジ&チャレンジだよ!

日本の銭湯 アメージング!

さすが ホワイトジャック。
でも 日本人だよね?

イエス。
何が「イエス」だよ もう…。

(4人)めっちゃ気持ちいい~!

術後経過は すごくいいけど

一日の摂取カロリーと
水分のインアウトは

自分で きちんとつけてよ。

はい。 そうします。

感染研究センター
閉鎖する事になりました。

そうなの?

だって ハッチの抗体薬
効いたじゃん。

幸い クラスターは
発生しませんでしたが

もう 助成金も寄付も
集まらないでしょうし…。

そっか…。

明日 サフィリスタン王国に
旅立ちます。

えっ?

新型ウイルスの このデータを
シェルプ博士に届け

アフリカの国々を回ります。

そっか…。

あなたに救って頂いた命で

感染症に苦しむ何億もの人々を
救いたい…。

一緒に…。
(せき払い)

い… い… いかがですか?

(タブレットが落ちる音)

あ… あの…
いや 感染バカと手術バカは

結構 最高のパートニャーに
なるんじゃないかと…。

あっ… だから その…

あなたと 思いっきり
タコが食べたくて…。

アハハッ!
タコは そりゃ 食べたいよ。

ハハハッ…。

サフィリスタン王国の近くに
モーリタニアという

タコの産地があります。

へえ~。

僕と一緒に
タコを食べてください!

(神原)未知子 遅いわね。

どこ行っちゃったんだろうね?
デートかな?

(雀野義人)そんなわけないよ
ミッちゃんに限って。

そんなの わかんないじゃん!

わかんないじゃんね~?

(鳴き声)

あっ!

あっ 晶さん!
こんなとこに札束が!

えっ 札束!?
ほら! めっちゃある。

(雀野)あっ! ハハハハ…。

これまで黙ってたけど
手術代 ものすごく貯まってるの。

(2人)やっぱり!

実はね 未知子が
好きなだけ手術できるように

新しい病院を
海外に建てようと思って

貯めてたの。

(博美)すごい 病院!

かっこいい!

そう。 でもね…。

(神原)
まだ全然 資金が足りなくて

とりあえず こちらにしました~。

未知子ロイドです!

ハッ!

(足音)

♬~

大門さん!

えっ?

あっ!

えっ こっち向いた!
歩いてる!

ストップ。
(博美)えっ!?

止まった!

(博美)わっ 冷たっ! えっ…?

やだ 笑った~!

(神原)これなら どんなに
強毒化したウイルスが来ても

安全安心だし

100体 買えば 目の前の100人を
救う事ができるでしょ。

♬~

ロン!
えっ?

晶さん
まことに申し訳ございません。

国士無双。

勝たせて頂き
まことに ありがとうございます。

悔しい!

言葉遣いがバカ丁寧!

ロイド 強い!

(博美)もう1回やろう!

(未知子ロイド)致します。
(神原)次は勝っちゃ駄目よ。

致しません。

♬~

(足音)

♬~

(チャイム)

(アナウンス)「サフィリスタン行き
15時30分発 815便は

まもなく出発致します」

「サフィリスタン行き 815便を
ご利用のお客様は

お乗り遅れございませんよう
9番搭乗口より ご搭乗ください」

♬~

フッ…。

〈これは
一匹狼の女医の話である〉

遅いなあ…。

ハッチの奴
なんで来ないんだよ~!

(十兵衛)えっ?
先生の事 待ってたんですか?

うん。

蜂須賀先生なら
今日の午後の飛行機で

アフリカ 発ちましたよ。
はあ?

だって

「ぼ… ぼ… 僕と一緒に
タコを食べてください」って…。

寿司じゃなかったの?
ハハハ…。

大門先生は 天才的な外科医だって
蜂須賀先生から聞いたけど…。

トンチンカンだね。

そんな事ないもん。

いやいや こりゃ 失礼しました。

あーあ おなかすいた。

とりあえず握りますか?
はい!

じゃあ タコ コハダ ゲソからの

トロ ウニ イクラ タイ アワビ…。

うっ… ううっ!

大将!?

大丈夫ですか?

〈群れを嫌い 権威を嫌い
束縛を嫌い

専門医のライセンスと
叩き上げのスキルだけが

彼女の武器だ〉

〈外科医 大門未知子〉

〈またの名を ドクターX〉

〈『Doctor-X』を最初から
一気に見るならTELASAで〉

〈『ドクターY』
『ドクターエッグス』も見放題〉