アンビリバボー:スザンナキャハランエクソシストの病気原因と現在について

2020年12月17日に放送される「奇跡体験!アンビリバボー」で【「リアルエクソシスト」悪魔に取り憑かれた女性!?】について特集されます。

これは、ニューヨークポスト誌の女性記者であったスザンナ・キャハランさんを突如襲った謎の病の話

彼女は徐々に悪魔に取りつかれたかのような奇妙な行動を繰り返すように。

そして、スザンナを襲った原因は主に若年女性が発症する極めて稀な脳の病気だったようです。

この記事では、ニューヨークポスト誌の女性記者スザンナ・キャハランがリアルエクソシストに病気・原因と現在について紹介してきます。

【アンビリバボー】2009年ニューヨークポスト誌の女性記者スザンナ・キャハランが❝リアルエクソシスト❞に?

プロフィール
  • 名前:スザンナ・キャハラン(Susannah Cahalan)
  • 生年月日:1985年1月31日(35歳)
  • 大学:ワシントン大学
  • 職業:ジャーナリスト

スザンナが謎の病に襲われたのは2009年。

彼女は当時24歳。

プライベートでは7歳年上の恋人スティーブンがいて、仕事ではニューヨークポスト誌で将来を期待されるなど公私順調でした。

インフルエンザのような症状と痺れがあった事からスザンナはすぐに病院で検査を受けます。

検査の結果、医師はインフルエンザか何かのウィルスに感染していると診断。

しかし、数週間後に彼女は気分が異常に高揚し、夜も眠らずに支離滅裂な言動を発言するなど躁病状態に。

さらに、躁病状態は悪化し仕事場ではデスクの下で泣き叫んだり妄想や幻覚を発症。

加えて暴力的になるなどまるでエクソシストに取りつかれたようになってしまったのです。

彼女を襲った病気とは何だったのでしょうか。

 

スザンナ・キャハランを襲った病気・原因は「抗NMDA受容体脳炎」

スザンナを最初に診断した神経内科医は「異常はない」と診断。

また、精神科医は「双極性障害」と診断して処方薬を処置。

2人目の神経内科医は「アルコール離脱症候群」であると示唆してさまざまな薬を処方。

しかし、いずれもスザンナの症状と適合する診断は見つからず。

そこで家族の強い意見もあってスザンナは渋々大学病院のてんかん病棟で入院することに。

病院では精密な脳検査や血液検査を行いますが、それでもスザンナの原因を特定する事には至らず。

そんな中でスザンナの謎の病を突き止めたのが「サウエル・ナジャール医師」。

ナジャールはスザンナの病が「抗NMDA受容体抗体脳炎」と診断。

上記の症状は体の免疫系が健康な脳細胞を攻撃し始め、脳の炎症を引き起こすときに発生すると言われています。

2007年に初めて発見された病気で主に若年女性に発症しやすいそうです。

ナジャールは時計を描く事を含むテストを行いスザンナを診断。

このテストは通常、認知症またはアルツハイマー病の疑いのある人々に行われるもの。

スザンナは体の左側を調節している右脳が炎症を起こしていたため、時計の右側に1から12までのすべての数字を描いたのです。

この結果を元にナジャールはスザンナの病を抗NMDA受容体抗体脳炎と特定。

抗NMDA受容体抗体脳炎は非常に稀な病気で、スザンナは最初の発症者から217番目だったという。

その後は適切な治療が行われてスザンナは回復し、発症から7か月後に職場復帰したそうです。

また、ナジャールは「2009年に発症した抗NMDA受容体抗体脳炎の症例の内10%しか正しく診断されていない。スザンナは幸いにもその10%に含まれていた」と発言。

というのも、稀な病気である事から誤診も多く治療を受けた患者の一部が亡くなったり、重度の後遺症を負ったまま生活をする患者も。

スザンナがナジャールに出会っていなければ、現在も苦しい生活を送っていたかもしれません。

 

スザンナ・キャハランのその後や現在!彼氏のスティーブンと結婚で子供も

謎の病から回復したスザンナは2015年9月に彼氏であったスティーブンと結婚。

現在は2人の子供にも恵まれて幸せな生活を送っているようです。

スザンナとスティーブンとは17年前にニュージャージー州のレコード店で一緒に働いていた時に出会ったとのこと。

また、スザンナの実体験を著書にした「脳に棲む魔物」が2012年に刊行。

2016年には「Brain on Fire」として映画化。

日本でも2017年に「彼女が目覚めるその日まで」というタイトルで公開されています。

ただ、上映後の評価があまり良くなかった事からNetflixに全米配給権が売却されたようです。

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