藤圭子 ネリカンブルース
藤圭子バージョンはカットバージョン。
こちらの青山版は少し長め。
真の原曲はもっとずっと長い。
「練鑑ブルース」 青山浩
私が某所で直に教えてもらった
ネリカンブルースのバージョン
では、
「きょうは地検に押送(おうそう)で
検事の調べがありました」
というフレーズがあった。
その部分だけは克明に覚えている。
他は青山バージョンとほぼ同一で
あったが、途中まで。
歌を歌うのは禁止の場所だ。
担当が強制的に歌を口ずさむのを
停止させた。
担当はナチスみたいな面持ちで
ナチスみたいな立ち居振る舞い
だった。こまわり君みたいな
恰好してから。
ただ、その担当は私をまじまじと
見て「大勢でいる時はえらく
おっかないけど、こうやって
見ると女の子みたいにかわいい
顔してるなぁ・・・」と言って
いた。
(こいつはこいつらの組織によく
いるホモ野郎だな)と思った。
こちとらとんとその世界とは無縁
の別次元の漢道一直線だった。
動け。行動せよ、行動せよ、だった。
身を置く戦線名にも「行動」が入っ
ていた。それは挺身そのものだった。
気づくと、長くいたそこで誕生日
を過ぎていた。
格子てなぁ嘘だぜ。
現実は鉄網だ。
世の中のドラマや映画は嘘が多い。
もうちょいと現実を研究しろってん
だい。
金ぴかの弁護士バッヂとかよ~。
あるわきゃねーだろっつーに。
教えてやるよ。
新人イソ弁は貫禄着けるために、背広
のポッケに小銭入れて、そこにバッヂ
を入れとくのさ。
そしたら数週間で擦れてチャチな金
メッキが剥がれて、歴戦の経験者の
弁護士バッヂのようになる。
ドラマや映画の金ぴかバッヂは、今年
修習終えて弁護士なりたての素人み
たいな弁護士しか現実にはいねーっ
つーの。
ところが、新規のイソ弁入所でも、
一ヵ月後にはあら不思議。10年選手
のような弁護士バッヂになっている。
やってるんだよ。
ありきたりのおぼったま君でやり手
弁護士たちが法曹の戦いの修羅場に
臨むわけないじゃん。戦国武将や
ゲバ学のアジと同じく、押し出し
はとても大切。
ネリカンブルースの真実のように、
現実世界とドラマ・映画の妄想世界
は乖離している。
ただ、おかげさんで、今も曲がり
くねった道しか好まない。
だから、今でもワインディング
ロードを走ってる。
ところで、君は国家と国家権力を
相手に性根を据えて本気で喧嘩を
挑んだ事があるか。
君の人生の歴史の中で。
どうせ喧嘩するなら、痴話喧嘩や
仲間内喧嘩とか街のいざこざとか
のしょぼいのではなくて、でっかい
のをやってみたらどうだえ。
ちなみに、弁護士という稼業。
最近なにかと皇室関係で話題にも
なっているが、民を守るために
国家権力と対峙しない弁護士は
それは弁護士ではない。
企業の金儲けのためにいろいろ
取りまとめるだけの連中は弁護士
ではなく法的資格を持った交渉
屋でしかない。
弁護士法一条の「社会正義の実現」
の精神を全うするためには、国家
権力との対峙をも辞さない行動を
実践して民を守る事を実行するを
避けては通れない。
それが弁護士だ。