渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

夢は夜ひらく 三上寛

2021年12月16日 | open

夢は夜ひらく(1971)


ここで三上がうたっている「あしたの
じょー」とは、ブント赤軍派の1970年
よど号「H.J」
実行班のことである。
「45円の栄光」とは、入浴料45円の

銭湯の壁に貼られていた実行班の手配
書を見た時に沸いた今の自分の不甲斐
なさとの葛藤をうたっているものだ。


じょーは北で暗殺される前日、私宛
肉筆のメッセージをくれた。
その夜何が起きたか知らずに日本に
帰国した人間がそれを私に渡して

くれた。
その肉筆は今でも手元にある。
ブルーブラックの万年筆で書かれた
汚い字だ。
私の名前とじょーの本名と、そして
短いメッセージが書か
れていた。
じょーが殺されたことを知ったの
は、ずっとずっと後年の事だった。
「ふるさとに帰りたい」と申し入れ
たら
殺される。
そんな国がある。
そんな国を「この世の楽園」だと
思っていた大きな
間違いが私たち
の中にはあった。


【「夢は夜ひらく」についての概要)】
作曲:藤原伸(曽根幸明の別名義)
作詞:川上貞次(曽根のペンネーム)
発売:1966年、テイチク
原曲は、東京少年鑑別所(練馬少年
鑑別所通称ネリカン)で歌われていた
俗曲を採譜・補作し、曽根が自ら「藤原
伸」名義で歌った『ひとりぽっちの唄』
(1966年、テイチク、作詞:川上貞次

(曽根のペンネーム))である。その後、
歌詞・曲名を新たにつけかえ、園まり
が歌うことになった。
歌詞の異なる様々なバージョンがあり、
JASRACには20を超える作詞者による
異なるバージョンが登録されている
(wikiより)







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