料理も仕事も、失敗を恐れず豪快に。アンジュルム・川村文乃さんのおうちごはん

きのう何作った?

2021.06.30

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著名人の方々に、おうちごはんをテーマにお話を聞くインタビュー連載「きのう何作った?」。今回のゲストは、女性アイドルグループ「アンジュルム」のサブリーダー・川村文乃さん。

高知県ご出身で、かつおをはじめ、様々な魚をさばけるという特技をお持ちです。ゲーム感覚で、日常的に魚を調理しているという川村さんに、日頃のおうちごはんや、料理を通じて学んだことを聞きました。

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お話を伺った人:川村文乃さん

1999年7月7日生まれ、高知県出身。2017年ハロー!プロジェクト「アンジュルム」のメンバーに加入しデビュー。現在、同グループのサブリーダーも務める。

魚を見ると、ついさばきたくなっちゃう!かつおもうなぎもお手の物

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ーー川村さんは、「特技:かつおをさばくこと」と公言されていますね。

そうなんです。魚をおろすのが楽しくて、大好きで!高知にいるときは気軽にかつおが買える環境だったんですけど、上京してからは、まるまる1匹売っているスーパーを探すのが大変でした(笑)。

ーー魚のさばき方は、自主的に近所の料理屋さんで学ばれたそうですね。

はい。最初はまず、比較的簡単なサバと金目鯛のさばき方を教えてもらいました。そして、慣れたタイミングで、身が柔らかくて難しいかつおも。この3つは大きさが違うくらいなので、応用が効くんです。

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さばき方をジェスチャーで解説してくれた川村さん

さばき方が分からない魚は、最近はYouTubeで調べて自己流でやってみることもあります。オフの日は「よーし、お魚さばくぞ!」とテンションがあがるんです(笑)。

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休みの日は、朝から市場に魚を買いに行くんですよ。すぐさばいて、なるべく鮮度が良いうちに食べるのが好きですね。午前中に全部おろして、そこからゆっくり料理をするんです。

ーーオフの日のスケジュールが、お魚中心なんですか!

ですです(笑)。

ーー川村さんがこれまでさばいた魚で、特に達成感があった魚は何でしょうか?

やっぱり、かつおをさばいた時ですかね。それなりの大きさがありますし、頭の骨を落とすのにも力がいるので、最初はうまくおろせなかったんです。やっていくうちに、段々できるようになって、「うわ、さばけた!」と手応えを感じるタイミングがありまして。

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取材中、すしざんまいポーズが出てしまう川村さん

あとは、うなぎ!生きたうなぎをさばいて、焼いて食べた時は感動しました。 

ーーうなぎ……!

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はい。さばいたことのない魚や、さばき方が分からない魚は、さばいてみたいと思うんです(笑)。難しそうなものほど、気になってしまって。

ーーゲーム感覚で?

まさにそうですね。高知出身ですが、私は漁師町の生まれではないし、特別魚に馴染みがある家庭でもなかったんです。一般家庭で出るような魚しか食べてこなかったんですけど、今は、好奇心が勝ってしまって(笑)。変わった形の魚を見ると、つい買ってしまいます。

ーーすごいですね。先日もとても豪華なお造りに挑戦されたようで。

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流石に、普段あんなに何種類も一気にさばくことはないんですけど、張り切っちゃった(笑)。自粛期間中に、高知のお魚をお取り寄せしたんですよ。発泡スチロールにはまち1匹、あじ3匹、トビウオ3匹、小さいイカが大量に入っていて!それで、お造りにしたんです。普段は、1匹魚を買って、いろいろな調理方法で食べることが多いですね。

ーーどんな調理方法で食べるんですか?定番料理は。

生で食べられるものは、とりあえずさばいて、すぐにお刺身で食べます。そこから、煮付けにしたり、焼いたり、唐揚げにしたりして、日持ちするよう調理することが多いです。

ーーすごい!贅沢なコース!高知県民ならではの調味料や味付けは、ありますか?

そうだなぁ。例えば、かつおのたたき。みなさん、だいたいポン酢で食べると思うんですけど、高知では塩で食べることが多いんですよ。あまり他のエリアの方が食べない、うつぼやシーラなどを食べたりしますね。

「醤油感覚でゆずポン酢を使います」

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ーー日々の食事についてお伺いしたいんですけど、冷蔵庫のスタメン食材はありますか? 

本当に簡単なものしか食べてないなあ......絹豆腐、もやし、キムチ、カニカマと、鶏むね肉ですかね。

ーー全体的にヘルシーですね。

筋トレしている人が食べるようなごはんを食べた方がいいのかなぁと思って(笑)。

ーー「迷ったらこれ!」という、定番メニューはありますか?

豆腐が好きなので、豆腐を使ったスープをよく食べますね。あとはやっぱり、高知の調味料を使うのが好きで。最近のヒットは、「宗田だし にんじんドレッシング」。とにかくおいしくて。サラダにかけるのではなく、豆腐にかけて食べています。

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それから、ゆずポン酢!ゆずポンも、メーカーによって味が少しずつ違うので、いろいろ試していて。今、家に6本ゆずポンがあります(笑)。特に「ゆず農場の12ヶ月」というシリーズのゆずポン酢がおいしかったですね。

ーーゆずポン酢は、カツオや豆腐にかける以外でも、どんな料理に使うのですか?

水炊きを食べるときはもちろん、かまぼこや練り物を食べる時もゆずポンで食べますね。醤油感覚でゆずポンを使っているんです。私が高知県産のゆずをPRする「ゆず活アンバサダー」をやっているっていうのもあるんですけど(笑)。

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節約ごはんも明るく楽しく!ホットプレートが大活躍

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ーー川村さんが日常的にお料理をするようになったのは、上京してからですか?

そうですね。上京した当時はよく、おうちもんじゃを楽しんでいました。

ーーもんじゃ!高知では、あまり馴染みがない食べ物ですよね?

はい。それまで食べたことはなかったんですけど、もんじゃって、すごく安く済むから。キャベツを切って、粉で液を作って、薄く広げて、ちょびちょび時間をかけて食べるので、お腹にもたまるんです。

ーーフライパンで調理するんですか?

いや、ホットプレートを使っていました。毎日のようにもんじゃを食べていたので、逆に楽でしたね。後片付けも鉄板を洗うだけでいいし、大活躍で!

お好み焼きや、屋台風のイカ焼きも作っていました。ホットプレートがあるだけでもパーティー感覚で楽しめるから、好きなんです。

ーーちなみに、オンの日の「勝負飯」やオフの日の「甘やかしごはん」はありますか?

撮影の前など、食事に気を配らなくてはいけない日は、自分が好きな味付けで鶏むね肉のサラダチキンを作ったり、大好きな豆腐そうめんを食べたりしています。

オフの日によく作るのは、アイスムの記事で読んだ、石田亜佑美さんのスパイスカレーですね。記事をきっかけに、スパイスを買い揃えて、初めてスパイスカレーを作ったんですけど、結構簡単に作れるんですよ。

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逆に「もう疲れた!仕事も終わった!次の日は何もしなくていい!」という日は、「日清焼そばU.F.O.」をガッツリ食べます(笑)。でも、U.F.O.だけでは罪悪感があるので、千切りキャベツを2袋入れて(笑)。 

ーー2袋!結構がっつり!野菜を積極的にとるのはいいですね。

U.F.O.を作って、その上にキャベツを乗せるんです。キャベツをもりもり食べながら、麺をちょっと食べて、またキャベツを食べて......とすると、結構いいんですよ。

ーー食感も変わって良さそうですね。やってみます!

料理を通して、「失敗」も恐れず受け入れられるように

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ーー調理用具のことを伺いたいのですが、魚をさばくときは専用の包丁ですか?

魚をさばく時は、出刃包丁を使うと思うんですけど、私はちょっと重く感じてしまうので、「かつお包丁」を使っています。「かつお包丁」は、高知の漁師さんが使っているアイテムなんですが、剣みたいな両刃の包丁で、軽いんですよ。

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私は左利きなので、マイ包丁を愛用しています。

ーー剣みたいですね。こだわりを感じます。最後に、日々のおうちごはんを楽しんでいる川村さんが、料理から得た価値観を教えてください。

「失敗を恐れるより、豪快にいこう!」と、ポジティブな考え方になりましたね。

料理って、初めて作るものはうまくいかないこともあるじゃないですか。でも、失敗も含めて、全部経験になる。あまり慎重になりすぎず、とにかくやってみよう、挑戦してみようと思えるようになりました。

なんでも、冒険心を持ってやってみることが楽しい。正解が分からないことも、やってみればどうにかなると思っています。仕事にも通じていますね。

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小沢あや

ピース株式会社 代表取締役。音楽レーベルで営業とPRを経験後、IT企業を経て、2018年に独立。エッセイのほか、女性アイドルやミュージシャン、経営者のインタビューを多数執筆。Engadget日本版にて「ワーママのガジェット育児日記」、「フリーランスな私たち」連載中。豊島区公認の池袋愛好家としても活動している。

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取材・編集:小沢あや
文:五月女菜穂
撮影:曽我美芽

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