天才クソ野郎の事件簿24 -TWENTY FOUR-


第15話「天野くんのクリスマスイブ 14:00~15:00」

12月24日 14:00~15:00

 12月24日。クリスマスイブ。

 午後の14時。


 その時、涼太はりんかい線の東京テレポート駅前に立っていた。


佐伯涼太

(ひぇぇ、すごい人だね)


 涼太は目の前の光景に唖然とした。


 『センタープロムナード』には長いステージが設置され、『ウエストプロムナード』まで一直線に伸びている。


 その周囲にはイルミネーションが施されたツリー、オブジェ、看板など。


 これが『夢の大橋』をこえて、『イーストプロムナード』まで続いている。


 青海、有明、台場の各地区を結んでいる遊歩道の公園が、今宵の歌番組のステージであり、一大イルミネーションと化すことになるのだ。


佐伯涼太

(こりゃスゴイや。夢の国にも匹敵できそう。ここで主役を務めるんだから、前島さんはマジでスターだよ)


 ステージやイルミネーションはまだ設置途中のようだ。

 何人ものスタッフが忙しく駆けまわり、これらを眺めている観光客も多い。

 お台場は例年よりも人混みで溢れている。

 恐らく1万人近くの観光客が詰めかけることになるだろう。


 涼太がぶらぶら歩いていると、前から物凄い勢いで走って来る娘を見つけた。


佐伯涼太

……あれ?


 高校生ぐらいの娘だ。

 ボーイッシュな短髪。

 スマホを見ながら必死に走り回っている。

 涼太は驚いて声をかけた。


佐伯涼太

桃香ももかちゃん!
こんなところで会うなんて奇遇じゃん!


 高校生ぐらいの娘がビクッと立ち止まった。

 声の出処をキョロキョロと探している。


佐伯涼太

こっちこっち!
何してんの!?
勇二と一緒じゃなかったの!?


 涼太が大声で呼ぶと、桃香と呼ばれた娘が驚いて駆け寄ってきた。


桃香

涼太兄ちゃん!
どうしてここに!?

佐伯涼太

ちょっと野暮用でさ。
それより桃香ちゃん、また一段と美人になったねぇ。
もう高校は卒業するんだっけ?

桃香

まだ私は高2!
卒業するのは再来年……って、それどころじゃないんだった!


 桃香はブンブンと顔を横に振り、涼太に言った。


桃香

お願い!
涼太兄ちゃんも協力して!
探してほしいものがあるの!


 涼太はきょとんと小首を傾げた。


佐伯涼太

探す?
勇二のこと?
はぐれちゃったの?

桃香

違うよ!
『ちい兄』のことじゃない!


 桃香は青ざめた声で言った。


桃香

『爆弾』を探してるの!



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つばこ

「爆弾? それってもしかして恋の爆弾? いやだなぁ桃香ちゃんってば。僕ちゃんの恋の導火線に火をつけたいワケ? いいねぇ。僕はさ、未成年に手を出さないって決めてるんだけど、他ならぬ桃香ちゃんの恋の炎だったら全身を焼きつくされても構わないかなって思うよ。それじゃ始めちゃう? 恋の起爆装置、どうやって解除するのか教えてあげるよ。」
 
以上、涼太が心の中で浮かんだけど口にするような場面じゃないなぁ、と思ってボツにした台詞をお届けしました( ゚д゚)

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コメント 112件

  • なゆ

    桃香ちゃんに手出したら天野くんに息の根止められちゃうよwww

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  • バルサ

    涼太なら言いそうだと思ったが、あ〜ボツのセリフか。ボツで良かったよ。妹に手を出したら天野くんに殺されるよ…(^^;;ていうか、手 出すかな〜親友の妹だし…。

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  • 天空/@最近最終回多くない?


    4人兄弟...??↓

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  • みなみなみなみりん

    まさかの4人兄妹∑(・ω・ノ)ノ

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  • コロテール

    ボーイッシュも悪くない……(*・ω・)ケロ○軍曹♪

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